大河原遁の漫画作品『王様の仕立て屋』の登場人物。
概要ですか。よござんす、やってみましょう。
実家は浅草の自転車屋で三人兄弟の末っ子(実家は長男が継いでいる)。足袋職人のお辰さんから針仕事の基礎を教わり、仕立て職人になることを勧められる(集中力は図抜けており、自身の失禁に気づかないほどであった)。
高校卒業を待って訪伊、伝説の職人、マリオ・サントリヨに半ば強引に弟子入りし、20代半ばにしてその技術ほぼ全てを引き継ぐという鬼才ぶりを発揮。スーツ一式をすべて手掛ける方針だったマリオに倣い、スーツ3点セットはもちろんシャツやパンツ、外套から小道具に至るまで一人で構築可能。
その後マリオは急死、当時彼がマフィアから負っていた(当時の日本円で)約1億円の借金を啖呵を切って請け負ってしまう。彼の「特急仕事」はそれ以来。
性格ねぇ。こっちが無下にできないものを次から次へと出してくるじゃあないか。
前述の通りチャキチャキの江戸っ子で、肝心なところで気質が顔を出しあとで後悔して泣いていることがよくある(さすがに人前では泣かないが、同居するようになったマルコには気を許しているのか彼の前では割と遠慮なく泣く)。基本的には穏やかだがお客の真意を見抜き歯に衣着せぬ物言いで突き詰めていく。が、これも「真意を知らないことには注文に充分応えることができない」という彼の職人魂からくるもの。
酒には強く無類の酒好きでもあり、酒がついてくる依頼はわりとホイホイ引き受けてしまう。
半面色仕掛けや金の誘いにはガンとして乗らない。
客の無法に怒るときはよくザリガニの姿で描かれる。