SCP-1748とは、SCP財団が収容しているオブジェクトである。
概要
海外のシェアワールド「SCP_Foundation」に登場するオブジェクトの1つ。
いわゆる現象系オブジェクトであり、CDやレコード、オーディオカセットなどの異常性として現れる。影響を受けた媒体は再生機器にも入れてないのに音を発し、ゲオルギーの楽曲「吹雪」の楽章の1つである"冬の道"を延々とループ再生する。原理は案の定不明。
勘のいい人はここで認識災害やらミーム汚染やらを想像だろうが、楽曲自体は別に普通であり、聴いても特に何も起こらない。
ところがこいつは楽曲中の最も音量の大きい部分(刺激点)を一定以上の人間が聴いていなかった場合、次のループでの音量を4~7%上昇するという特性を持っているのだ。しかもその際、次のループで聴かなきゃいけない人数が指数関数的に増加するというおまけ付きである。
・・・今大したことないと思ったかもしれないが、指数関数的に増えるというのがどれだけやばいことか、「バイバイン」を知っている人ならわかるはずである。具体的に言うと、
10人で聴かなきゃいけない。
↓
8人しか聴かなかった。
↓
音量UP 次は20人で聴かなきゃいけない。
↓
17人しか聴かなかった。
↓
音量UP 次は40人で(ry
このように、繰り返すごとに人数がものすごい勢いで増加していくのだ。現在のこいつの音量は約41dB(話し声と同じくらい)、人数は17人となっているが、あと三回増加するだけでも120人を超える。
これで音量も同じくらいのペースで上昇するならまだ聞こえやすくなるのだが、先述の通り1回の増加で1748の音量は数%しか上昇しない。音は全然大きくならないくせに、人数ばかり倍々で増えていくのだ。つまりこいつ、聴かなきゃいけない人数と音量の増加率が全く釣り合っていないのである。そのため数回ループが発生しただけでも収容が恐ろしく困難になる。
もしも1748がこのまま増加ループを続けた場合、258.23dBで地球の人口を超え、完全に制御が不可能になる。(ジェットエンジンの2倍近い音だが、それでも全人類が聞くには小さすぎる。)そして1748の音量は際限なく上昇していき、最終的にはXKクラスシナリオ(地球がぶっ壊れるなど、もう人が住めなくなる終末)に発展すると予想されている。ほろびのうたなんてレベルじゃねぇ。
そのため財団は現在、17人のDクラス職員を用意し、16時間交代で永遠と聴かせ続けるという収容方法をとっている。ちなみに1748の上昇のトリガーである「刺激点」はたった3秒(1:56~1:59)しかないため、Dクラスは拘束した上に口を塞ぎ、会話や食事は許されない。話し声や咀嚼音だけでも聞き漏らしにつながるからね、仕方ないね。
「こんなやべーのとっとと破壊しちまえよ(GOC並感)」という人もいるだろうが、1748の媒体を破壊しても、近くにある別の媒体に転移するだけなので無意味である。さすがに世界中のCDやレコードを破壊するのは財団にも無理だし。枕ではしてただろって?あれはJokeだから・・・
発見経緯
このとんでもオブジェクトを誰が作ったかっていうと、どうやらロシアの「Змей」というオカルト組織の産物らしい。この組織は裕福な実業家達が集まってできたもので、ロシア東部で3桁の死者を出すなどかなりヤバイ連中だったようだが、そいつらがとあるオーケストラを犠牲に生み出し、ガサ入れによって財団に回収されたのが1748というわけだ。ちなみに、連中は財団に見つかる前にこのオブジェクトをある人物に送っていたのだが、そのときに添付されていた手紙がある。
????????へ
猿共と働くなど非常に不愉快だったが、結果はとても満足したし爽快だった。君が作った不滅の作品には誇りを持つと良いだろう、その力と壮大さはどのように大きくなるべきかのみ判っているようだ。ディスクの中身自体が崇高である。この手紙が君に届けられ、君から溢れる力と壮大さを感じてくれることを我々は望んでいる。
君もフェーズ2を楽しみにしていることを望んでいるよ。
[編集済]
その後送り先の人物は財団に殺されてしまったのだが、最後の文が少し気になる。Змейが何か新しい計画を企んでいるとも考えられるが、もしかしたら1748には、未だ把握されていない隠れた異常性があるのかもしれない。
1748の音声から検出されたメッセージ
聴こえない、止めろ、演奏するな、聴こえないじゃないか彼らの…鼓動、彼らがこっちに来てる、私たちはついに(判読不能)外に(判読不能)。
彼らは私たちの事を聴けるはずだ、私たちには聴こえる(判読不能)お願いだ、私たちはしなければならない(判読不能)今。
待て!離れるな!演奏を続けるんだ、私たちの救助に必要なんだ!(判読不能)。