走灰
かけはい
小説『風が強く吹いている』の二次創作BLカップリングのひとつ。
概要
同じ大学の1年生と4年生で、陸上部の選手同士かつ同じ寮の住人でもある。互いの呼び方は清瀬が「走」(アニメ版は、序盤は「蔵原」)、走が最初のみ「清瀬さん」で、すぐに「ハイジさん」に変わる。二人称は清瀬が「きみ」(アニメ版は「おまえ」)、走が「あんた」や「あなた」。
清瀬は盗みを犯して逃げている最中にもかかわらず、一糸乱れず疾駆する走の姿にたちまち虜となる。流れ星を求めて空を仰いだ夜に見つけた走を、清瀬はのちに流星にたとえ、星がうつくしく流れていくのをただ眺めるだけでは飽き足らなかった。その結果、数時間後の走は、清瀬の向かいの部屋で清瀬の毛布に包まれながら清瀬への警戒心も和らいだ穏やかな気持ちで眠りに就き、翌日からは朝晩清瀬の手料理を振る舞われる生活を送り始めた。
清瀬は走に罪を償わせようとはせず、居場所がないことを聞き出した上で、彼の素性に気づいていないふりをして自分のもとへ誘った。その後、助けた理由を尋ねられたり、過去を気に病まれたりした際には、嘘を吐くことで走の意に沿う返答を与え、彼を手元に置いておくことに成功した。
今まで他人に気を配る経験に乏しい走だったが、自分の胸ぐらを掴んで叱りつけている最中に清瀬が倒れて以来、度々清瀬の様子を気にかけるようになる。ある時は清瀬の脚を心配するあまり、彼をベッドに押し倒して有無を言わさず素足を暴こうとさえした。
ふたりの交流は仲間たちからも「馬が合う」「走が来てからハイジは嬉しそう」と見守られている。