ランギルス・ヴォード
らんぎるすゔぉーど
「兄さんが僕に勝てることなんて、何一つないんだ………!!」
人物
魔法騎士団「金色の夜明け」の副団長。フィンラル・ルーラケイスの異母弟。
フィンラルの母が亡くなった後、後妻になった母と共にヴォード家に入る。幼い頃から魔法の才能はフィンラルを上回っており、次期当主ともてはやされるものの、父母にちやほやされて育ったために、才能を鼻にかけて他人を見下す性格になり、それとは対照的に温厚さと優しさゆえに周囲の者に愛され、人望を集めるフィンラルにコンプレックスを抱き、憎むようになってゆく。
王撰騎士団選抜試験2回戦でフィンラルのチームと対決し、彼に瀕死の重傷を負わせる。
その試合中から禍々しい魔力を発するようになり、勝負が決したにもかかわらずフィンラルを殺そうとするなど、元々の好戦的な性格を逸脱した狂気を見せ始めた。
そこでフィンラルを守るために駆け付けたアスタに立腹し、そのまま準決勝に突入。圧倒的な魔力量から繰り出す空間魔法の連発でアスタ達を苦戦させるが、ブラック化したアスタのブラックメテオライトを食らい失神。しかし両チームのクリスタルが同時に破壊されたため、勝負は引き分けとなった。
実はエルフの転生魔法によって体を乗っ取られており、前述の禍々しい変貌もその影響によるものだった。転生エルフの一斉蜂起による王都襲撃の際、クローバー王を抹殺しようとするが、ヤミとジャックに阻まれ、最後はフィンラルに倒された。
戦闘能力
属性は「空間」。
同じ空間魔法でも、主に物体・人物の移動によって戦闘をサポートするフィンラルに対し、ランギルスは小型のブラックホールのような球体を多数繰り出し、対象を削り取って破壊する攻撃特化タイプ。物理ではもちろん、通常の防御魔法程度では魔法ごと削り取られてしまう。ゾラのカウンター魔法や、アスタの反魔法の力などが数少ない対処方法。