「兄さんが僕に勝てることなんて、何一つないんだ………!!」
プロフィール
人物
魔法騎士団「金色の夜明け」の副団長。フィンラル・ルーラケイスの異母弟。
フィンラルの母が亡くなった後、後妻になった母と共にヴォード家に入る。幼い頃から魔法の才能はフィンラルを上回っており、次期当主ともてはやされるものの、父母にちやほやされて育ったために、才能を鼻にかけて他人を見下す性格になり、それとは対照的に温厚さと優しさゆえに周囲の者に愛され、人望を集めるフィンラルにコンプレックスを抱き、憎むようになってゆく。
王撰騎士団選抜試験2回戦でフィンラルのチームと対決し、彼に瀕死の重傷を負わせる。
その試合中から禍々しい魔力を発するようになり、勝負が決したにもかかわらずフィンラルを殺そうとするなど、元々の好戦的な性格を逸脱した狂気を見せ始めた。
そこでフィンラルを守るために駆け付けたアスタに立腹し、そのまま準決勝に突入。圧倒的な魔力量から繰り出す空間魔法の連発でアスタ達を苦戦させるが、ブラック化したアスタのブラックメテオライトを食らい失神。しかし両チームのクリスタルが同時に破壊されたため、勝負は引き分けとなった。
転生エルフ ラトリ
前述のフィンラル殺害未遂について、魔法帝ユリウス・ノヴァクロノは、無意識のうちに白夜の魔眼に加担する「無意識の裏切り」と仮定しており、王撰騎士団(ロイヤルナイツ)選抜試験開催も該当人物を暴き出す目的があり、その裏切者こそがランギルスであった。
しかし、ユリウスは転生魔法の存在までは見抜けず、パトリに明かされるまで気付かなかった。
500年前に言霊の悪魔が発動した転生魔法の際にエルフの魂に邪心を植え付けており、邪心による暴走は基本的にエルフの人格に対して起こっているが、ランギルスは例外的に人間の人格に対しても起こっていた。
パトリが発動した転生魔法でランギルスもラトリ(パトリの従兄弟)となった。
ラトリに体を乗っ取られた後、ランギルスの人格が昏睡状態のフィンラルに「兄さん・・・」と呼びかける描写があり、その直後にヤミ団長に叩き起こされる形でフィンラルが戦線復帰している。
転生エルフの一斉蜂起による王都襲撃の際、クローバー王を抹殺しようとするが、ヤミとジャックに阻まれ、ヤミの無明峰打ちで暴走状態となるも、最後はフィンラルの鉄拳制裁で倒された。
戦闘能力
属性は「空間」。
同じ空間魔法でも、主に物体・人物の移動によって戦闘をサポートするフィンラルに対し、ランギルスは小型のブラックホールのような球体を多数繰り出し、対象を削り取って破壊する攻撃特化タイプ。物理ではもちろん、通常の防御魔法程度では魔法ごと削り取られてしまう。ゾラのカウンター魔法や、アスタの反魔法の力などが数少ない対処方法。
関連タグ
フィンラル・ルーラケイス:異母兄
ウィリアム・ヴァンジャンス/パトリ:人間としての団長であり、エルフとしての従兄弟でもある