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GTAVCSの編集履歴

2019-05-29 23:12:13 バージョン

GTAVCS

ぐらんどせふとおーとばいすしてぃすとーりーず

GTAVCSとは、クライムアクションゲーム「グランド・セフト・オート」シリーズ作品である、「グランド・セフト・オート・バイスシティ・ストーリーズ」のこと。PSP版の第2弾である。

ゲーム概要

北米で2006年10月31日、PSP用に発売されたGTAシリーズ作品である。ストーリーは3D時空と呼ばれる世界観を基にしており、後のGTA3まで続く作品群と共通の世界での出来事を描く。


ゲームシステム

基本的にはGTALCSとほぼ共通であるが、ストーリー上主人公が軍人であったせいか、近接格闘がLCSより進化し、ガード、羽交い締めほか掴み技、絞め技が追加されており、柔軟度が増している。また、海を泳げるようになったため、そのことに関連して水中でのスタミナも追加されている。


LCSと異なり、水上飛行機やヘリコプターも操縦することが可能になったほか、水陸両用車、ホバークラフトなど多種多様な乗り物が存在しており、移動の楽しみも増えた…かもしれない。だが相変わらず緊急車両ではラジオが聴けないのが残念。


エンパイア・ビルディング(Empire Building)という物件経営および、ギャング同士の抗争、勢力争いを掛け合わせたようなシステムが実装された。主人公がボスであるため、ある種難易度の高いお使いゲームだったLCSに比べると、プレイヤーの裁量が大きくなった面がある。しっかりと投資し、勢力を拡大すれば後が楽になるため、積極的に取り組むのも良いだろう。


ストーリー

1984年、フロリダ州マイアミにある架空の都市バイスシティ。主人公のヴィクター・“ヴィック”・ヴァンス(Victor Vance)は弟の治療費を稼ぐため、陸軍伍長として、フォート・バクスター基地に着任する。しかし、そこで出会った上司、ジェリー・マルチネス軍曹から薬物関係の“お使い”を引き受けてしまい、そのことが原因で除隊されてしまう。マルチネスへの復讐心、そして家族、自分のために、ヴィックはさまざまな人物と出会い、バイスシティの裏社会でのしあがっていく。


登場キャラクター

ヴィクター・ヴァンス

本作主人公。28歳。ドミニカ系アメリカ人。軍人であったからか、銃火器の扱いや格闘術に長けており、戦車やヘリまで操縦してしまう。背は低いという描写があるが、グラフィックから判断するに筋肉は発達している模様。母親が薬物中毒であり、まともに子育てをしなかったが、イーニッドおばさんと呼ばれる女性に預けられたために、短気だが良識ある人物に育った。それは生活のためとはいえ犯罪に手を染めること、薬物の使用等に嫌悪感を示していることから読み取れる。なおGTAVCの冒頭で撃たれたランスの兄弟はこの男である。


え、訛りも性格も顔も違うって?きっとキューバかドミニカで陽気になったんじゃない?


ランス・ヴァンス

ヴィクターの弟。26歳。VCに登場したランス・ヴァンスであるが、まだ兄もいるせいか、少し幼稚な行動も目立つ。ヴィック曰くボーイスカウトはクビになる、問題を起こしてばかりとトラブルメーカー。短気な部分は兄と似ているが、ケンカにも酒にも弱い。見栄っ張りで派手好きなため、ストーリー中、自分で用意した車(ペレニアルというステーションワゴン)にすら文句を言っている。ただ、適応力はあるようで、裏の世界で生活することに道徳的な葛藤は見られない。


名前でいじられることが多く(VCでもトミー・ベルセッティに「変な名前」と言われている)、クエンティンなる偽名も用いる。


ジェリー・マルチネス

本作ラスボスの1人。軍人でありながら薬物の売買や取引を行っており、卑劣で執念深い性格である。自分を悪人と認識しており、ヴィックについて「悪人同士のゲームで善人ぶっている」と指摘した。表の顔は軽い性だが、かなり下品であり、基地内でアレなビデオを見ていた上に娼婦まで呼ばせるほど。おそらくスペイン系であり、ディエゴとはスペイン語で会話している。


アルマンド・メンデス

バイスシティにおける麻薬王の1人で、弟のディエゴとともにメンデスファミリーを統括する。ヴァンス兄弟も恐れていることから分かるように、残虐である。ヴァンス兄弟を利用した挙句殺そうとするが、その結果は…


ディエゴ・メンデス

本作ラスボスの1人。無口な上スペイン語しか話さないようで、劇中でもヴィックとは会話がほぼ成立していない。プラトンを愛読しており、見かけによらず知性派かもしれない。劇中でレニ・ヴァッスルマイヤーと交際していたことが明かされるが、交際当時彼は(一応)男だったので、ディエゴはゲイかバイセクシュアルであったのだろう。一応というのはレニの項目で詳しく見ていただきたい。


フィル・キャシディ

シリーズおなじみの呑んだくれ武器屋。ブームシャインなる酒を密造しており、やはりこれも相変わらずよく爆発する。マルチネスの武器を扱っていたが、彼の部下に襲撃されたことがきっかけで袂を別つことになる。


ルイーズ・キャシディ・ウィリアムズ

フィルの妹で、マーティーの妻。胸にバラのタトゥーをしている。一児の母で、本作のガールフレンドあるいはヒロイン役。マーティーから救われたことで、ヴィックとは親密になるが、様々なトラブルに巻き込まれる。


マーティー・ジェイ・ウィリアムズ

白人貧困層のトレーラーパーク・マフィアを仕切るボスで、それなりの勢力があった。しかし家族への当たりが度を越しており、結果としてルイーズを娼婦にしようとするが、ヴィックに殺害された挙句、裏稼業まで乗っ取られることになる。


リカルド・ディアス

VCにも登場した麻薬王。メンデス兄弟を警戒しており、隙あらば潰そうと考えている。本作ではコカインを吸っており、いくぶん陽気で気さくになっているが、締めるところは締める。ヴィックとはレニの紹介で出会う。ヴァンス兄弟はメンデス兄弟と対立しており、後ろ盾が必要だったため、リカルドは協力するかわりに彼らを利用することになる。


レニ・ヴァッスルマイヤー

男性なのか女性なのか、性別を超えたところにいるドイツ系映画監督。劇中で4回目の性転換(男性から女性)をすることになるため、誕生時は女性であったと思われる。長身で奇抜な格好をしており、普段は女口調だが銃を握ると男口調になる。なお彼?の依頼をこなしていくと、ヴィックのことをダーリンと呼ぶようになる。実は14年後のLCSでラジオパーソナリティーとして活躍していることがわかる。


フランキー

レニのアシスタントで、ゲイ。一度クビになるが、結局すぐに復帰している。実際、撮影以外ではかなりウマが合っていたように見える。


フィル・コリンズ

実在の人物を登場させてしまった。しかも超大物ミュージシャンである。バイスシティには公演に来ているが、金銭トラブルで命を狙われる羽目になる。ミッション終了後、彼のコンサートはゲーム内で見ることができるぞ。


バリー・ミッケルスウェイト

作中でのフィル・コリンズのマネージャー。コリンズの金銭トラブルとは、実は彼がフォレッリ・ファミリーから借りた金のことである。


ウンベルト・ロビーナ

VCにも出演したキューバンギャングのボス。男の中の男を求めるくせに想像を絶するヘタレで、VCでもそれは健在である。ただ受けた恩を忘れるような輩ではなく、メンデスファミリーとの抗争でヴァンス兄弟に加勢した。


設定ミス?

実はヴァンス兄弟の設定に齟齬が生じている。ランスの年齢はVC(1986年)では32歳であるが、VCS(1984年)では26歳。つまり4歳ずれているのだが、これは後発作品であるため、設定を練り直したことから来るものであろう。ヴィクターの性格等もこれに起因すると思われる。まあヴィクターは殺されるモブ1だったから仕方ないかもしれないが…

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