概要
主人公のムコーダが、カレーリナの町を拠点にして商売する為になりゆきで金貨12000枚(白金貨120枚)で豪邸を購入した(web304話)。豪邸を管理する為に、知り合いの豪商ランベルトに相談をした上で奴隷商のラドスラフの元で買った14人の奴隷達を紹介する。
屋敷の掃除担当、庭の担当、商品の管理、外の警護等が主な仕事。奴隷落ちする以前より良い暮らしが送れているので全員がムコーダに感謝している。
ムコーダの異世界における事業である「地球産の石鹸・シャンプーの販売」を手伝う仕事上、ムコーダの秘密の一つである『ネットスーパー』を知っているのでレイセヘル王国の勇者召喚に巻き込まれた異世界人である事も知っている。
ムコーダ一行
ムコーダは従魔達の要望でダンジョンで体を動かしつつ、美味しい食肉を獲得する用事でムコーダ邸に長期滞在できずよく放浪させられる事が多い。ダンジョン攻略後に帰宅すると多少のムコーダ邸の滞在期間があるのでランベルト商会や国と取引したり、ギルドに行ったりする。
従魔達の世話はムコーダが行う事になっており、従魔達を見ても放置でいいと奴隷達に説明している。フェルの機嫌を損ねなければ奴隷達の待遇と安全は保障される事だろう。
屋敷管理担当
9人の奴隷家族で構成されており、ムコーダと共にネットスーパーで購入した商品をビンや箱などに移し替える作業をフォローする。
奴隷契約報酬は6働1休みで1家族金貨1枚。奴隷商のラドスラフには奴隷には破格の報酬としてこれ以上の報酬アップを止められているので衣食住のフォローで落ち着いている(web319話)。
元植木職人の父トニ(33)と母アイヤ(30)、長男のコスティ(13)と長女のセリヤ(9)の四人家族。病に伏せたアイヤの治療費が払えず奴隷落ちしムコーダに金貨500枚で買われた。アイヤは与えられたスイ特性劣化エリクサーにより完治した。コスティは無料学校に通っていたので商品の管理を任されている。
長女のセリヤはムコーダに好意をもっているようだが、まだ9才である。
父アルバン(30)と母テレーザ(28)、長男のオリバー(10)、次男のエーリク(8)に長女のロッテ(5)の五人家族。農民で不作から奴隷落ちしムコーダに金貨510枚で買われた。ムコーダが畑を始めてからは異世界の野菜を育てている。
長女のロッテはムコーダに好意をもっており積極的だが、まだ5才である。
警備管理担当
5人の戦闘奴隷で構成されている。シフトで安定して回せる分の確保はできていないが、フェル様の存在やレオンハルト王国や冒険者ギルドが治安を安定させている為、悪辣な下級貴族といった敵がいない時はパーティで警備が無防備でも襲われる事は滅多にない。
警備リーダーはタバサ中心で纏めてもらいローテーションを組む。少なくとも10日に1休取れるようにすることも伝えた。警備の方は正しく体を張っているので、奴隷契約報酬は1人金貨1枚。奴隷商のラドスラフにはこちらも奴隷には多すぎる報酬と言われている(web319話)。
虎の牙(タイガーファング)
姉のタバサ(28)と双子の弟のルーク(24)とアーヴィン(24)で構成された冒険者団体だったが、任務に失敗して違約金が払えず奴隷落ちする。ムコーダに金貨1400枚で買い取られる。
- タバサ
『虎の牙』というパーティ名で活動していた元Bランク冒険者。虎獣人で双子の姉。任務に失敗して違約金が払えず奴隷落ちする。面倒見が良く姉御肌で警備役のリーダー格。文字の読み書きと計算ができるのでムコーダの提案で先生として皆に教えている。料理は苦手。
この世界では高級品である石鹸を奴隷落ちする前から所有しており、ムコーダがご奴隷たちに欲しい物を聞いた際には、シャンプーとトリートメントをリクエストしている。
ペーターに好意を持っている。
- ルークとアーヴィン
『虎の牙』で活動していた元Cランク冒険者。虎獣人でタバサの弟才。任務に失敗して違約金が払えず奴隷落ちする。しっかり者な姉とは違い、お調子者かつ空気を読めてない言動が多いためムコーダからは「アホな双子」と思われている。
フェルの食事を盗み食いした罰としてオークの巣窟に放り込まれて、途中で加勢したムコーダと共にオークを全滅させたものの以降はオーク肉がダメになった。
他元冒険者
- バルテル(92)
元Bランク冒険者。ドワーフ。任務に失敗し愛用の武器を売れば違約金を払うことができたが拒んだので自ら奴隷落ちする。ムコーダに金貨680枚で買い取られた。年長者だけあってムコーダの正体に誰よりも早く勘付いた。文字書きと計算ができるのでタバサと共に皆に教えている。酒が大好き。
- ペーター(20)
元Dランク冒険者。巨人族の先祖返りで将来は有望株であった。母の治療の為に借金し奴隷落ちした。ムコーダに金貨380枚で買い取られた。
大人しく無口だが向上心はあり、自らムコーダに字を習いたいことを伝えた。
白亜の豪邸の設備
商人ギルドの不動産部門を統括するネストリの説明によると元は高位貴族の別邸で、街の中心街ではないものの離れすぎているわけではないので買い物などをするにも便利な立地なうえ、敷地も広い。14LDKの母屋のほか、使用人専用の小ぶりな家が3つある。ランベルトの言った通り家具、食器などがそのまま残っているのでそのまま住める。
・母屋には高価な板ガラスを使った窓がいくつもある。
・手入れされた広々とした濃い緑の芝の庭とそれを囲むようにいろいろな木が植えられており、従魔達が気に入る程度にはまあまあ広い庭。
・クリスタルビートルを使った大きなシャンデリアには10年近くもつ光の魔石が仕込まれている。広いキッチンには4つ口の魔導コンロは2個設置されている。
・花々の模様つきの高い風呂に魔石を使った蛇口もあって、適温のお湯が出る。
・王都で流行りだした最新式の水の魔石を使った水洗トイレ付。
・2階にはやわらかいベッドと絨毯があり、そこも従魔達が気に入った。
ムコーダ邸の決まりごと
- 従魔達の食事は俺(ムコーダ)が作るので基本的に放置で大丈夫です。(web309話)
- ムコーダの出身、スキル等の個人情報の守秘義務を守る事。(魔力を使った強固な契約で奴隷の右手の親指の付け根に黒い丸が浮かび上がり、契約違反するとその黒い丸が右手全体に広がる仕組み)(web309話)
- お主たちは此奴(ムコーダ)の奴隷だそうだから、我(フェル様)にも従うように。(web309話)
- 俺(ムコーダ)のことはおじちゃんじゃなくてお兄ちゃんと呼ぶように。(web310話)
- (敵対勢力に狙われている場合)トニ一家とアルバン一家が家の敷地の外にでるときは、警護の5人のうち誰かが必ずついて行く事。(web310話)
- フェル様の食い物を奪う者は万死に値する。よってフェル様の食い物には手を出すべからず。(web333話)