概要
主人公のムコーダが、カレーリナの町を拠点にして商売する為になりゆきで金貨12000枚(白金貨120枚)で豪邸を購入した(web304話)。(1億2000万円相当の)豪邸を管理する為に、知り合いの豪商ランベルトに相談をした上で奴隷商のラドスラフの元で買った14人の奴隷達を紹介する。
屋敷の掃除担当、庭の担当、商品の管理、外の警護等が主な仕事。奴隷落ちする以前より良い暮らしが送れているので全員がムコーダに感謝している。
ムコーダの異世界における事業である「地球産の石鹸・シャンプーの販売」を手伝う仕事上、ムコーダの秘密の一つである『ネットスーパー』を知っているのでレイセヘル王国の勇者召喚に巻き込まれた異世界人である事も知っている。
ムコーダ一行
ムコーダは従魔達の要望でダンジョンで体を動かしつつ、美味しい食肉を獲得する用事でムコーダ邸に長期滞在できずよく世界を放浪させられる事が多い。ダンジョン攻略後に帰宅すると多少のムコーダ邸の滞在期間があるのでランベルト商会や国と取引したり、ギルドに行ったりする。
従魔達の世話はムコーダ自身が行う事になっており、従魔達を見ても放置でいいと奴隷達に説明している。フェルの機嫌を損ねなければ奴隷達の待遇と安全は保障される事だろう。
ムコーダの奴隷達
大きく分けて屋敷管理担当と警備担当の仕事がある。
ランベルトの店で靴を新調(紐の革靴が1足金貨1枚と銀貨6枚、鉄板入りのブーツが1足金貨2枚と銀貨4枚、割引して金貨26枚)、マルタン服飾店で服を用意した(金貨77枚)。(web316話)
第一採用は2家族と元冒険者1グループと他元冒険者2名の合計14人の奴隷を雇った(14人で合計金貨3470枚)。
書籍とんでもスキルで異世界放浪メシ8でムコーダに雇われる14人の奴隷が登場し、初イラストが出ている。
第二採用の従業員を雇う為の家を建てる為の土地を確保し、2か月後に採用予定になっている。よって王都の海竜解体後辺りに雇う可能性がある。
屋敷管理担当
現在9人の奴隷家族で構成されており、ムコーダと共にネットスーパーで購入した商品をビンや箱などに移し替える作業をフォローする。
屋敷の掃除、奴隷従業員達の食事作りなども行う。
奴隷契約報酬は6働1休みで1家族金貨1枚。奴隷商のラドスラフ(書籍7巻で登場した長髪の男)には奴隷には破格の報酬としてこれ以上の報酬UPを止められているので衣食住のフォローで落ち着いている(web319話)。
トニ家
第一採用1番目の家族奴隷。父トニ(33)と母アイヤ(30)、長男のコスティ(13)と長女のセリヤ(9)の四人家族。病に伏せたアイヤの治療費が払えず奴隷落ちしムコーダにトニ家4人家族金貨500枚で買われた。アイヤは与えられたスイ特性劣化エリクサーにより完治した。
- トニ
33歳の元植木鉢職人。植木の多いムコーダ邸の管理にはうってつけ。ムコーダが劣化エリクサーをアイヤに渡した時はムコーダを神様のように拝んでいた。植木手入れ担当。
- アイヤ
30歳の主婦。家事全般を扱い、肺の病気(鑑定で判明)になる前は食堂で働いており料理の腕もある。屋敷の掃除、奴隷従業員達の食事作り担当。
書き下ろしスペシャルストーリーによるとアイヤは目玉焼きにかけるのはソース派。
- コスティ
13歳の長男。父から植木鉢職人としての腕をある程度仕込まれている。コスティ君は無料学校に通っていたのでムコーダから商品の管理と勉強会の補佐を任されている。
ランベルト商会に関する相談事をムコーダにした事もある。
- セリヤ
9歳の長女。アイヤが病気になってからは家事一切をこなすのである程度の事はできる。
屋敷の掃除、奴隷従業員達の食事作り担当。
一家ごと買ってくれた事や劣化エリクサーという貴重品を使ってでも母の病気を治してくれたムコーダに感謝しつつ、好意をもっているようだが、まだ9才である。
玉の輿の意味をこっそり両親に教えられて赤面する一面がある。
恋愛に関しては控えめの性格の為、成人する14-15歳でムコーダと恋愛したり結婚する事はできないと思われるので5年後のムコーダに春は来ない可能性が高い。
アルバン家
第一採用2番目の家族奴隷。父アルバン(30)と母テレーザ(28)、長男のオリバー(10)、次男のエーリク(8)(スイの大冒険のエリクとは無関係)に長女のロッテ(5)の五人家族。農民で不作から奴隷落ちしムコーダにアルパン家5人家族金貨510枚で買われた元農家。ムコーダが畑を始めてからは異世界の野菜を育てている。
- アルバン
30歳の果樹農家。植木の手入れもできるのでムコーダにうってつけ。植木手入れ担当。後にムコーダ邸の畑も担当する。
肉ダンジョン後のムコーダ邸の人々には葉物野菜の白菜が好評のようだ。
- テレーザ
28歳の農家の主婦。家事全般はお手の物。小さい魔物なら解体もできる。
屋敷の掃除、奴隷従業員達の食事作り担当。のちにムコーダ邸の石窯でパンを焼く。
書き下ろしスペシャルストーリーによるとテレーザは目玉焼きにかけるのは塩胡椒派。
- オリバー
10歳の長男。父からある程度の仕事を任されていた。植木手入れ担当。ロッテへのツッコミ担当でもある。
- エーリク
9歳の次男。父からある程度の仕事を任されていた。植木手入れ担当。兄妹の中では性格は一番大人しい。
スイの大冒険にエリク(愛称リク君)というキャラが登場しているが別人である。
- ロッテ
5歳の長女。まだ5歳だったので雇った時点では何の特技もなかった。屋敷の掃除担当。
長女のロッテは一家ごと買ってくれた事や美味しい食べ物を与えてくれるムコーダに胃袋を掴まれた結果、ずうずうしくも好意をもっており勉強会の時から玉の輿を狙うほど積極的だが、まだ5才である。成人は9-10年後なのでムコーダに春が来るとしたら早くても9年後である(異世界では14歳でも結婚可能)。
ゲーマーズ限定版小冊子10巻ではムコーダやスイとコミュニケーションを取る話もある。
警備管理担当
現在5人の戦闘奴隷で構成されている。シフトで安定して回せる分の確保はできていないが、フェル達の存在やレオンハルト王国や冒険者ギルドが治安を安定させている為、悪辣な下級貴族といった敵がいない時はパーティで警備が無防備でも魔物トロール並に頭が悪い敵でもない限り襲われる事は滅多にない。
警備リーダーはタバサ中心で纏めてもらいローテーションを組む。少なくとも10日に1休取れるようにすることも伝えた。警備の方は正しく体を張っているので、奴隷契約報酬は1人金貨1枚。奴隷商のラドスラフにはこちらも奴隷には多すぎる報酬と言われている(web319話)。
虎の牙(タイガーファング)
姉のタバサ(28)と双子の弟のルーク(24)とアーヴィン(24)の姉弟家族で構成された冒険者団体だったが、任務に失敗して違約金が払えず奴隷落ちする。第一採用で6-8番目に紹介された元冒険者団体。
ムコーダに3姉弟3人で金貨1400枚で買い取られる。
書籍8巻のイラスト絵を見る限り、3姉弟とも人間に近い付け耳コスプレ的な獣人ではなく、平均的な虎獣人の容姿をしており逆に珍しい。
- タバサ
『虎の牙』というパーティ名で活動していた元Bランク冒険者。虎獣人で双子の姉で身長は180㎝を越える。任務に失敗して違約金が払えず奴隷落ちする。面倒見が良く姉御肌でムコーダ邸警備役のリーダー格。文字の読み書きと計算ができるのでムコーダの提案で先生として皆に教えている。料理は苦手なのでトニ家やアルバン家が担当する事になった。
この世界では高級品である石鹸を奴隷落ちする前から所有しており、ムコーダがご奴隷たちに欲しい物を聞いた際には、シャンプーとトリートメントをリクエストしている。
ペーターに好意を持っており共に警備をするケースが増えている。
- ルークとアーヴィン
『虎の牙』で活動していた元Cランク冒険者。虎獣人でタバサの弟才で身長は190㎝を越える。任務に失敗して違約金が払えず奴隷落ちする。しっかり者な姉とは違い、お調子者かつ空気を読めてない言動が多いためムコーダからは「アホな双子」と思われている。
フェルの食事を盗み食いした罰としてオークの巣窟(オーク150匹の巣)に放り込まれて、途中で加勢したムコーダと共にオークを全滅させたものの以降はオーク肉がダメになった。
勉強会でトニとアイヤ、アルバンとテレーザたちは、自分たちの子供達に「ああいう(だらしない)大人になってはダメだぞ」と密かに注意したりしている。
他元冒険者
- バルテル(92)
第一採用で11番目(ラスト)に紹介された92歳の元Bランク冒険者。ドワーフ。任務に失敗し名匠ドゥシャン作成の愛用の武器を売れば依頼失敗の違約金を払う事ができたが、拒んだので自ら奴隷落ちする。ムコーダに金貨680枚で買い取られた。
年長者だけあって知識が豊富で「異世界」という言葉だけでムコーダの正体に誰よりも早く勘付いた。また、昔出会ったエルフからエリクサーのレシピを聞かされ、ドラゴンの肝と血の他貴重な素材を使う事を知っている。エルフ本人からは材料を集められないからまず無理だろうと言っていたらしい。また経験も積んだだけあってフェルが助っ人として双子を連れていく時に付いて行こうとしたペーターを「Sランクのムコーダさん達がオークの集落殲滅の依頼程度で助っ人を呼ぶと思うか?絶対何かあるわい」と止めている。
文字書きと計算ができるのでタバサと共に皆に教えている。酒が大好き。
- ペーター(20)
第一採用で5番目に紹介された20歳の元Dランク冒険者。巨人族の先祖返りで2m以上の身長がある。Cランクに上がる間際で有望株であった。母の治療の為に回復魔術やポーションに相当金を使い借金するが、母は亡くなり奴隷落ちした。ムコーダに金貨380枚で買い取られた。
大人しく無口だが向上心はあり、ムコーダが子供の勉強会を企画した時に自らムコーダに字を習いたいことを伝えた。タバサと共に警備につくケースが増えている。
魔物・竜解体担当
第二採用し、web600話にてムコーダ邸に招待したハイエルフ一行の6人で形成。
彼らは奴隷ではないのでムコーダは異世界召喚者である事を秘密にしている。
アイヤとテレーザには解体した肉を渡し「自分たちとしては美味い飯が食えればいい。素材をどう使うかはお任せで」と言われムコーダに相談に来たので許可を取った。
ハイエルフ一行は美味い飯が食えるし、従業員達はその美味い飯のご相伴に与れるというお互いに利益ある関係を築きハイエルフ一行と従業員の仲は良好である。
後にヨルゲンとアデラがエルランドの性根を叩き直す為に離脱して4人となる。
白亜の豪邸(ムコーダ邸)の設備
商人ギルドの不動産部門を統括するネストリの説明によると元は高位貴族の別邸で、街の中心街ではないものの離れすぎているわけではないので買い物などをするにも便利な立地なうえ、敷地も広い。14LDKの母屋(ゴン爺用に特大風呂が出来た後は13LDK)のほか、使用人専用の小ぶりな家が3つある。ランベルトの言った通り家具、食器などがそのまま残っているのでそのまま住める。
・母屋には高価な板ガラスを使った窓がいくつもある。
・手入れされた広々とした濃い緑の芝の庭とそれを囲むようにいろいろな木が植えられており、従魔達が気に入る程度にはまあまあ広い庭。
・クリスタルビートルを使った大きなシャンデリアには10年近くもつ光の魔石が仕込まれている。広いキッチンには4つ口の魔導コンロは2個設置されている。
・花々の模様つきの高い風呂に魔石を使った蛇口もあって、適温のお湯が出る。
・王都で流行りだした最新式の水の魔石を使った水洗トイレ付。
・2階にはやわらかいベッドと絨毯があり、従魔達も気に入った。
ムコーダ邸のイベント・追加された設備
・テレーザ希望の石窯(web324話にてムコーダの土魔法とスイの鍛冶スキルによる共同作成)
・勉強会時の警備対策として警備強化の魔導具を設置。簡易結界を応用した警報装置を金貨850枚で設置した。(web346-347話)
・アルバン家用の畑(web354話にてムコーダが使用人用の家が3棟並んだその隣の土地を土魔法で畑に作成)
肉ダンジョン攻略後
・水瓶の魔道具(web383話にて盗賊王の宝である水が湧き出ていつでも満杯になったままの水瓶の魔導具は利用できるのでアルパン家に設置)
・魔道冷蔵庫(web383話にて盗賊王の宝である1m位の四角い箱の魔導具は料理に利用できるので確保。)
エルマン王国帰国後
・ゴン爺が入れる広い風呂(web448話にてゴン爺が風呂を気に入ったのでムコーダが風呂増築を検討し、web475話にて工事業者のブルーノらが下見に来た後、風呂場の隣の部屋を1つ風呂場に変える事で風呂増築拡張工事はweb476話で完了した。工事代金は金貨270枚)
・ほんの少し黄色みがかった薄いクリーム色に赤とピンクの花模様の特大サイズの風呂を金貨540枚でイラリオ商会から購入し工事業者のブルーノらに設置してもらった。(web476話)
・奴隷の従業員を雇う家を建設する為の前準備として豪邸内の木をムコーダが魔剣、獣人の双子が斧で伐採(ワインとビールを1瓶づつ渡した)し、ムコーダと従魔達が力技や酸や土魔法などで木の根っこを引き抜き更地にした(web477-478話)。2か月後にブルーノらが従業員の家の建設を開始する予定。
小国郡亡国フォンデルダンジョン攻略後
・ムコーダは男性陣にはループタイ、女性陣にはストールをプレゼントし、素直に喜ばれた。
・ブルーノの妻アニカに従業員用の家建築の相談。ついでに【幻の酒店】の話となり、ムコーダは宴会を約束した。
別大陸の島で緑竜討伐後
・唐揚げで胃袋を掴んだハイエルフのヨルゲン、アデラ、竜解体師ヴェルデ、セルマ、ラドミール、ラウラら6人をフェルやゴン爺がスカウトして仲間にした。彼らは冒険者ギルドでは解体が難しい魔物肉や竜肉の解体師として働く事になった。ムコーダとハイエルフの相談により対価は【ムコーダの料理や解体した魔物素材の一部の提供と家賃相殺】となった。
・緑竜肉のメンチカツを従業員達に食べさせた結果、ハイエルフ一行は満足して食べたが、大人たちは高級すぎて遠慮してしまった。
・トニ一家やアルバン一家、冒険者組が使っている住宅と同じ家を一軒(家族用)と、長屋(単身者・警備担当従業員用)、そしてメゾネットタイプ(夫婦用)のアパートの建築が始まった(web601-609話)。※ルーク&アーヴィンの双子がムコーダにタバサとペーターの件で相談した結果、メゾネットタイプのアパート建築が決まった。
・ハイエルフのヨルゲンとアデラがエルランドの性根を叩き直す為にドランの冒険者ギルドに就職し、エルランドの監視として一緒についていくことになった(web617話)。
・ブルーノアニカらドワーフと約束していた酒宴開催を実施(web618-619話)。
勉強会
web346話で奴隷の子供達の知識の底上げとしてムコーダの勧めで始めた。
パステルの参加がきっかけで参加希望者は大人でも勉強会に参加できるようになった。
ペーターや虎の牙姉弟の場合は読み書き算術が出来ないと報酬のごまかしなどのトラブルに巻き込まれやすかった。ちゃんとした学校は貴族や金のある商人の子供が行く所で、現在は教会の無料学校が都市部にはポツポツと出来ているが、トニやアイヤの子供時代にはそんなものはなかった。アルパンとテレーザは村出身で学校がなく村長関係者しか読み書き算術ができなかった。
タバサが先生役、ドワーフのバルテルと無料学校に行っていたコスティ君がタバサ先生の補佐役に決まり、普段の仕事とは別に3人には別報酬が出る(バルテルには四角い瓶のウィスキーを1が月に付き3瓶)。週に2,3回行う。
読み書き算術を教える勉強会に参加する者達に筆記用具一式を支給した。
ムコーダ邸の決まりごと
- ギャンブルや酒が原因で借金を作った奴隷はたとえ第一採用1番目の元Cランク冒険者や第一採用2番目の小国群傭兵のように実力があっても雇わない。(web308話)
- 従魔達の食事は俺(ムコーダ)が作るので基本的に放置で大丈夫です。(web309話)
- ムコーダの出身、スキル等の個人情報の守秘義務を守る事。(魔力を使った強固な契約で奴隷の右手の親指の付け根に黒い丸が浮かび上がり、契約違反するとその黒い丸が右手全体に広がる仕組み)(web309話)
- お主たちは此奴(ムコーダ)の奴隷だそうだから、我(フェル様)にも従うように。(web309話フェル)
- 俺(ムコーダ)のことはおじちゃんじゃなくてお兄ちゃんと呼ぶように。(web310話)
- (敵対勢力に狙われている場合)トニ一家とアルバン一家が家の敷地の外にでるときは、警護の5人のうち誰かが必ずついて行く事。(web310話)
- 風呂で石鹸やシャンプーを使ったり、歯磨きセットで歯磨きを行って清潔を保つ事。(web311話)
- 「フェル様の食い物を奪う者は万死に値する。よってフェル様の食い物には手を出すべからず。」(web333話)
- エルランドさん、あなたを嫌っているドラちゃんとゴン爺のいる母屋の中に一歩でも入れば、二度とゴン爺にもドラちゃんにも会えなくなりますからね。(web461話)
- 人に(緑竜などの良い肉)食わせるときは、美味いといっても材料はほどほどに。(web600話)