「逆さに立っているのに帽子が落ちてこない…やっぱり都会って凄(すご)い!」
「正しいとか正しくないとか僕には判(わか)りません。でも皆が危険な方に行くならそっちに行って皆を助けます」
プロフィール
概要
武装探偵社に務める社員。依頼の調査を担当する最年少。
東北のイーハトーヴォ村という電気も電話も通っていない農村出身で、福沢諭吉にスカウトされて二ヶ月前に入社した。
村に住む人間全員が顔見知りという狭いコミュニティで暮らしていたため、「動物でも人でも素直に心を込めて気持ちを話せば思いは通じ合う」という思考で仕事を行う。その理念から人を疑う事を知らず、聞き込みで調査した犯人が嘘をついてもそれを本当だと信じる。その行動は一見探偵向きではないが、事件の解決率はとても高く、市警から何度も表彰されるほど成績優秀。
ただし賢治の解決方法は、
賢治が犯人に直接事件の容疑を尋ねる➡犯人が嘘をつく➡嘘を信じて出直す➡犯人は賢治は既に手掛かりを掴んでいると思い、真相を話して始末しようと現れる➡襲ってきた犯人を異能で一掃
という極めてオリジナルで独特過ぎる方法なため、他社員の参考には全くならない。ちなみに賢治本人は犯人の疑心暗鬼を「自分が担当した事件は皆が素直に告白してくれる」と考えている。
純粋で天真爛漫な人格から街の人々とは非常に仲が良い。また商店街のお婆さん客から八百屋の店主、果ては明らかにヤのつく職業の厳つい男(賢治の異能力の被害に遭った人物なのか、彼からは気持ち恐れられている)とも広い人脈があり、そこから情報収集を行う。田舎から出たばかりで未だお金の概念を理解していない。時々さらりと過激な一言を発することも。探偵社の中で与謝野晶子の異能を受けても唯一呑気に笑っていられる珍しい人物。
異能力
能力名 | 雨ニモマケズ |
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解説 | 途轍もない怪力を持ち、異常に頑強な体になる。 |
元ネタ | 宮沢賢治の詩『雨ニモマケズ』 |
頑強さに関しては、成人男性に鉄パイプが曲がるほどの力で頭を殴られても平然としているほど。一方、怪力に関しては、軽自動車を軽く投げ飛ばして道路標識を引っこ抜いて容易く振り回すというどこかの某金髪バーテンダーを想起させる剛腕を振るう。その無双っぷりは、頭が常春状態になった中島敦をも真顔にさせるほど凶悪。宮沢家の家訓は「牛が逆らったら手近なもので殴る」。
ただしこの異能力は空腹の時にしか発現せず、満腹になると眠ってしまう。