中島敦(文豪ストレイドッグス)
なかじまあつし
「人は誰かに『生きていていいよ』と云われなくちゃ、生きていけないんだ。そんな簡単なことがどうして判らないんだ!」
「誰かに生きる価値が有るか無いかを、お前が判断するな。」
「何時だって少年は 生きるために虎の爪を立てるんだ!!!」
本編の主人公。武装探偵社に務める社員。
餓死寸前で鶴見川付近を彷徨っていたとき、入水自殺をしそこねて川を流れていた太宰治を成り行きで助ける。その後武装探偵社が追っている『人食い虎』をおびき寄せる餌として協力し、太宰の手引きによって探偵社に就職。現在は社員寮で生活しながら太宰や国木田独歩達の指示を仰ぎながら仕事をこなす。
ちなみに敦の衣服は江戸川乱歩の提案で探偵社の主要メンバーが割り勘でそれぞれ買ってきた物(DVD3巻の表紙を見るに、ベルト⇒太宰、シャツ⇒国木田、変な手袋⇒乱歩、靴⇒谷崎兄妹、サスペンダー⇒賢治、ネクタイ⇒与謝野先生、ズボン⇒福沢社長)であり、経緯と結果が原因か鏡花からは「妙ちくりんな格好」と言われた。敦自身は衣服購入の話し合いの際に眠っていたため、説明されるまで正装だと思い込んでいた模様。ベルトの先端が尾のように長く伸びている。
敦の謎の髪型は孤児院の下の子のいたずらによるもので、本人の趣味ではない。
過去の経緯から、誰も救わない者に生きる価値がないという思い、困っている人間を放っておけないお人好しだが、気弱な性格(谷崎と共にヘタレ表記された事もある)。探偵社では珍しいツッコミ役と常識人な立ち位置も相まって、個性的な社員達にもっぱら振り回されている。その性格から荒事は苦手だが、一度決意したら己の身を挺してでも全力を尽くして敵と対峙する強さを持つ。
孤児院時代に受けた暴言と虐待、加えて院を追い出されるときに大人達から存在を否定されたせいで自分に自信が無く、身の上や自己肯定に関しては酷くネガティブ。そのため他者を独断で「要らないもの」と切り捨てる芥川龍之介とはそりが合わず、自身と同じように居場所がなく苦しんでいた泉鏡花を気にかける優しさは欠点でもあり美点とされている。自己評価が低いため人に頼られることを喜ぶ。
貧乏生活を強いられていたこともあって、報奨金や懸賞金といった金銭関係には周囲も驚くほどがめつい反応をすることも。
幼い頃から孤児院で暮らしていた孤児だが、院が『人食い虎』に襲われて経営が立ち行かなくなり、口減らしを理由に強制的に追い出された過去を持つ。その頃から自分が『人食い虎』に狙われていると思い逃げていたが、実は『人食い虎』は敦自身で、変身している間の記憶が無く孤児院側も事実を伝えなかったため、太宰に看破されるまで自分が異能力を持つ『異能力者』であることを知らなかった。その生い立ちから自分を唯一見捨てなかった太宰を始め、探偵社には強い恩義を感じている(一方で後書きで太宰のことを「今まで出会った中で一番阿呆な人物」と思っていることも暴露した)。
院を追い出された後も街中の倉庫や畑を(無自覚とはいえ)荒らしていたため、虎の姿は区の災害指定猛獣として手配されており、軍警にばれたらおそらく縛り首にされる立場に立っている(武装探偵社就職は秘密裏の『保護』に近い)。しかも闇市で何者かに『どんな願いも叶える白紙の本』の*道標*として懸賞金70億を懸けられたせいでポート・マフィアから身柄を狙われていた。
与謝野との買い物の途中、マフィアの暗殺者泉鏡花とすれ違い、その後電車で戦う。戦いの最中彼女が自分の意思で戦っていないことに気づき、
「思いがあるなら言葉にしなきゃ駄目だ」と伝え、心を動かされた鏡花は
「もうこれ以上、1人だって殺したくない」
と言い、爆弾を抱え電車から飛び降りる。それを見た敦も共に飛び降り、鏡花から爆弾を外し共に川に落ちる。
目を覚ました鏡花からマフィアの情報を聞き出すため何故か湯豆腐をおごる羽目に。国木田から「あの娘にバレないよう軍警まで連れていけ」と言われるが、鏡花は無理矢理殺しをさせられていたため悪人ではないことにより葛藤する。鏡花を軍警に連れていく決心がつかず、結局横浜をぶらぶらと回りデートすることに。クレープを奢ったりクレーンゲームでうさぎのぬいぐるみを奢ったりと楽しい一時を過ごす。鏡花が「最後に行きたい場所がある」と言い軍警に自首しようとしていることを知った敦は「僕と一緒に逃げよう」(文スト博情報より)と言いかけるが、背後から芥川に攻撃され意識を失う。
その後芥川と船上で激しい戦いを繰り広げ、満身創痍になりながらも勝利。太宰により探偵社で働くことになった鏡花(まだ正式に入社していない)と同棲することに。
三社戦争が始まると太宰と行動を共にするが、太宰と別れた直後、ナオミや春野と合流した際にQの異能を受け、駆けつけた太宰に救われる。
その後、街でフィッツジェラルドと遭遇する。突然姿を現した鏡花に連れられて逃走するが、港で追いつかれ捕まり、白鯨中で、「横浜焼却作戦」を聞き焦燥に駆られるも再会したモンゴメリと心を通わせ、彼女の助けで脱出、太宰にQの人形を届けることに成功した。そして再度白鯨に乗り込み、その墜落を阻止すべく芥川と共にフィッツジェラルドに戦いを挑み勝利する。しかしドストエフスキーの策略により墜落の危機は去っていなかった。それを知った鏡花(軍警に捕まり小型飛行機に乗せられている)が自身の乗っている飛行機と白鯨をぶつけ街に行くまえに墜落させることを提案。それを知り敦は「凄いよ鏡花ちゃん!」と喜ぶが鏡花は鎖で繋がれ飛行機から脱出出来ないことを知り必死に止める。それを聞かず鏡花は自身を犠牲に白鯨とぶつかる。敦は激しく悲しむが、太宰の策略により鏡花は脱出出来たことが判明。空から降りてきた鏡花は
「ただいま」
と言い、敦は鏡花に駆け寄って力強く抱き締める。
共喰い編では国木田と共に犯人を捜索するも、ドストエフスキーの罠に嵌まってしまう。
しかし、夏目漱石の情報によりアジトを見つけ、芥川と共に乗り込み、いがみ合いながらも「共喰い」の異能力者を探し出す。そこで、本命であるアレクサンドル・プシュキンを捕らえようとするも、「死の家の鼠」の侍従長のイワン・ゴンチャロフに行方を阻まれ、不意をつかれて「共喰い」のウィルスに感染してしまいピンチに陥る。しかし、芥川の機転により反撃、その際にコンビ技『月下獣羅生門・黒虎絶爪』を編み出し、撃退に成功。
しかし、ドストエフスキーの所属する天人五衰達により、武装探偵社が犯罪組織の汚名を着せられ、軍警や猟犬に追われる身となり、単独で行動していた所、何も知らない状態でいた所を、現れた軍警に見つかり、銃を向けられるが、敦を助ける為国木田達と別れた鏡花に救われ、共に行動。そこで、探偵社の現状を知る。
探偵社に着せられた冤罪と汚名返上の為に新生組合のフィッツジェラルドに協力を要請。ミッチェルを与謝野の異能で治療する事と引き替えに、「神の目」で小栗を捜索し監禁されていた彼を救出。小栗から聞いた「裏頁」に希望を見出し、太宰と結託した安吾、彼に保護されたルーシーの協力の元天空カジノへ潜入し、「頁」の在処を知る総支配人シグマの捕縛を試みる。
敦達は鏡花の夜叉白雪による斬撃で外壁の一枚を切断、甲板へと降り立つ。猟犬部隊の大倉燁子との戦闘から逃れるシグマを救出。しかし、彼女に「天空カジノオーナーのシグマの救出」という事実を見られてしまい、武装探偵社がテロリストという濡れ衣は決定的になってしまった。敦がシグマに「頁」の事について訊こうとした際にシグマを始末しに来たナサニエル・ホーソーンの奇襲を受けてしまう。鏡花も参戦するが、シグマを庇い乍らか次第に追い込まれてゆく二人だったが敦はシグマと共にナサニエルの攻撃により甲板から吹き飛ばされてしまう。月下獣の尾で鉄骨を掴み、シグマの手を透かさず握るも
シグマ「結局、何の為に生まれたのか 最後まで判らなかったな」
敦「駄目だ!「何の為に生まれたのか判らなかった」なんて そんなのを最後の言葉にして人は死んじゃいけないんだ!」
シグマ「優しいな君は。だが、いいんだ…凡人なりにやれるだけはやった……。」
シグマは敦の手を離し、天空カジノから落下してしまう。その隙をナサニエルが攻撃し、敦も空中へと放り出されてしまう。安吾の連絡を受け取ったルーシーが敦のもとへ飛び込み、アンの亜空間生成能力により救出。しかし、ナサニエルはしぶとく敦に緋文字を結び付けていたことでアンの部屋に侵入されてしまうもアンが彼を拘束、牢屋へと投獄された。難を逃れたもののシグマの捕縛および「頁」の在処は分からずじまいであり、探偵社の運命は絶望的になってしまった。
しかし、シグマは手を握られた際に自身の異能で敦へと「頁」の在処を伝えていたのだった。そして、現在それを持つ者の名前も。
乱歩とポオの活躍により国木田、与謝野、花袋の救出に成功する。敦は乱歩と共にスタンダード島に乗り込み、人類軍総司令官であり猟犬部隊隊長、何より福沢の親友である福知桜痴へ「探偵社は無実である」旨を伝え、彼を連れて島から脱出を試みるが……
ネタバレ注意‼
乱歩「敦 逃げ切れ‼ お前では勝ち目は無い‼」
何と、福知桜痴こそが天人五衰のボスである神威だった。
敦(孤独が怖い。……誰か一緒に戦ってくれ…!)
乱歩が小説世界に逃げる際に点けた発煙筒が上がっているのを見る一人の男が此処に……
「…………狼煙が上がったか」
そんな敦の前に現れたのは確かに芥川だった。太宰の命により『狼煙が上がるまで決して手を貸さず、静観に徹しろ』とのことで、乱歩はそれを見越して発煙筒を手に取ったのだ。福地の攻撃により右足を斬られ、身動きが取れずにいたが芥川は福地に羅生門による黒布による攻撃を開始する。芥川が無作為に戦おうとしてるところを見かねた敦は「如何してお前はいつもそうなんだ! 自分だけでも脱出して真相を伝えないと駄目だろう!?」と反論するが
「状況が見えていないのは貴様だ人虎。
これが好機と何故、気付かぬ」
と言うと、船内から爆発音が響き、
「機関室を爆破した。
これで誰もこの船に援軍を送れぬ
今此の瞬間のみ奴は孤独だ。」
という芥川の言葉を聞いた敦は孤独なのは自身ではなく福地の方なのだと悟った。続けて「敵の視界を遮る。三十秒で治せ」と斬られた自身の足を受け取り、再生を試みる。福地に対し、天魔纏鎧および新技の天魔顎で応戦する芥川だったが彼の持った武器の性能を100倍にする能力が適用された船の欄干の攻撃を食らいそうになるが、敦が芥川をホールドする形で避け、そのままの勢いのまま甲板からはみ出し、戦いから一時撤退することになる。客室エリアに逃げてきた二人だったが、警告音で起きたというSPに拳銃で撃たれるも弾丸を意図も容易く掴み、すかさず羅生門で首を絞め
「殺すな!!」
という警告を聞かず、SPを絞殺した芥川だった。しかし、SPは生きていて、羅生門で使役した黒布で首の頸動脈路を押さえることで数分の間、昏倒させただけだった。そんな彼の行動に敦は「まさか、あの約束から誰も殺してないのか!?」と驚く、その約束とは死の家の鼠(共喰い編)の時に結んだ
「お前は六ヶ月間、誰も殺すな」
というものであり、逆に芥川からは「六ヶ月後、貴様を殺す」と約束された。驚いた敦に「僕(やつがれ)は約束は守る」と豪語していた。その後も船内を走りながら、解決策や無作為に自分達を組ませるハズはないと意見を出し合う二人だったが、芥川は敦の胸ぐらを掴み、言う。
「単純且つ絶対的な方法が在る。
貴様と僕(やつがれ)の異能力の混成」
そう彼が口にした瞬間、敦は羅生門の黒套を纏っていた。
死の家の鼠のイワン・ゴンチャロフ戦で初使用された物理装甲も異能も切り裂く防御不能の神刃だった。しかし、同時に芥川からとある忠告を受ける、それは「黒布を全て其方(敦)に預ける故、此方はほとんど無防備。そこを狙われると危険」、「回避能力の高い敵が相手である事から、黒虎絶爪に二撃目は無い」とのことだった。そして、敦が政府の脱出艇を利用する作戦を提案し、甲板へと向かう二人だったが、福地はそこで鎮座。ずっと二人が現れるのを待ち続けていたのだ。
福地に挑む新双黒だったが彼は自身の『手にした武器の性能を100倍』の効果を肉弾戦でも発揮し、自身に飛んできた敦の白虎の拳に適用させ、芥川の拳にぶつけて相殺し、芥川を欄干側へと足蹴にしダウン。続けて、小石に異能力を乗せて、敦へと目掛けて投げつけ半人半虎を解除させる。それでも立とうとする二人に持っていた軍刀を海へと投げ捨て「戦いの本質をお見せしよう」と異次元から妖しくも神々しい時空剣の銘を持つ『神刀・雨御前』を取り出した。
雨御前を用いた空間渡りの前に為す術が無い二人だったが、福地は芥川を猟犬部隊へとスカウトしたいと申し出たのだ。その言葉を聞いて、芥川が認める筈もなく最強の猟犬になった後、師匠の元へと返してやると聞かされ、敦も「奴が約束を守ると思うのか!?」と問われるも
芥川「立て、六ヶ月後に貴様を殺すと約束した。
其れが少し早まっただけだ」
敦「止めろ! 他に方法がある筈だ」
芥川「あるかも知れぬ。
だが、僕(やつがれ)は他を選ばぬ。
貴様を斃す。それだけが
僕(やつがれ)の「意味」だからだ」
敦「お前は何時もそれだ。
何故、そうも「生きる意味」に拘る?」
芥川「時間が無いからだ。
誰にも云っていないが
故に、僕(やつがれ)は残された時間の中で
太宰さんを落胆させる訳にはいかぬのだ!」
敦「そうか…………。」
芥川「………済まぬな」
この時、芥川が「太宰さんを落胆させる訳にはいかない」と言った事や「自身を裏切って、生き延びたと知ったら、太宰さんはどんな顔するだろう?」と考えた。それでも白虎と禍狗は交わることは無かった。
※ネタバレ注意!!!
黒は白へと自身の異能を託し、白は黒を身に纏った。二人の行動は完全に福地の意表を突き、完全無防備であり思わず「何!!?」と声を漏らす程だった。
敦「完全な奇襲
これが信頼!」
敦&芥川「月下獣羅生門・黒虎絶爪!!!!!」
敦「おおおおおお゛お゛お゛お゛!!!!!」
新双黒の二人による一撃は見事に福地を雨御前ごと切り裂き、彼の撃破に成功する。ページを無事回収し、探偵社の無実を証明できると喜ぶ敦と太宰の期待に応えられたことを誇る芥川だった。然し、敦はある違和感に気付く。自身や芥川は斬られていないことに…………福地は最期に何を斬ったのかを……………
※ネタバレ注意
黒は白へと自身の異能を託し、白は黒を身に纏った。二人の行動は完全に福地の意表を突き、完全に無防備であり思わず「何!!?」と声を漏らす程であった。
敦「完全な奇襲
これが信頼!」
敦&芥川「月下獣羅生門・黒虎絶爪!!!!!」
敦「おおおおおお゛お゛お゛お゛!!!!!」
然し、敦は福地に右腕を斬られ、その隙に芥川も雨御前に体を貫かれる。敦は福地に問う、「何をした…?」 実は、彼は何と「神刀・雨御前の時空渡り」で『自身の敗北』という過去を斬っていたのだ。その結果、新双黒は福地に勝利したかに思われたが、その真実さえ無かった事にされてしまった。
万事休すとなった新双黒だったが、芥川は甲板を羅生門で使役した自身のシャツで切り裂き、船舶用消火器を取り出して破壊。二人は福地との戦闘から撤退した。
※ネタバレ注意
福地「逃げたか。」
万事休すとなった新双黒だったが、芥川は甲板を羅生門で使役した自身のシャツで切り裂き、船舶用消火器を取り出して破壊するよりも前に、福地は芥川を雨御前で刺し貫いたのだ。だが、血を噴きながらも敦に「愚者め、疾く往け」と彼だけでも逃がし、自身は福地に頸を掻っ斬られてしまう。
その光景を見た敦は
「芥川!!!!!!!」
と悲痛な叫びを上げることしか出来なかった。
月の光を浴びたり極度に感情が高ぶると非常に大柄な白虎に変身する。
銃弾すら通らない程頑丈な体、俊敏に動ける身体能力、人間の姿で失った身体の一部ですら異常な速度で再生させる再生能力を持つ。
当初は完全に獣化すると我を忘れて敵味方見境無く襲ってしまっていたが、入社後は福沢諭吉の異能力によって、徐々に発現と能力をコントロール出来るようになり、体の一部のみを獣化して敵の攻撃を受け止めたり、身体能力を強化して俊敏に攻撃を躱すといった攻撃・防御のパターンにバリエーションが出てきた。その能力あってか基礎的な身体能力も高い。視力や聴力、嗅覚を異常に鋭くすることもできる。また、爪には異能力自体を裂く力(部分的な異能無効化)がある。
虎に変化した部位は銃弾も通さない頑丈さを持ち、怪我をしても異能力で即座に治癒ができる。芥川の『羅生門』で片足を食い千切られても傷痕も一切無く修復する驚異的な回復力を有する(与謝野晶子曰く「再生というより復元」)。
異能力を使いすぎると解除したときに気絶し眠ってしまう。
前衛型の戦闘向きの異能で、その特性から太宰により、後衛型の異能である芥川龍之介と組まされ、その最中合わせ技を作り上げる。
- 月下獣 半人半虎
人の形を保ったまま白虎に近い姿をし、両手両足も虎のものとなる。
『月下獣』による虎の腕に、芥川の『羅生門』の「叢」を纏わせた合わせ技。
『月下獣』による「半人半虎」の姿で、芥川の『羅生門』を纏った合わせ技。
「全てを切り裂く」能力を持つ『羅生門』と、「異能を切り裂く」爪を持つ『月下獣』により、物理装甲も異能も切り裂く防御不能の神刃となる。また、羅生門を拝借している事もあり、その部分の空間を削っての瞬間跳躍や当套を纏っている事により神刃のリーチを限りなく延長可能。
- 「僕は違うと思う。だって太宰さんは……探偵社は僕を見捨てなかった!」
- 「人は誰かに生きていいよと言われなくちゃ生きていけないんだ」
- 「頭は間違うことがあっても血は間違わない」
- 「みんなのいるこの街が僕の居場所になった」
NHN×ドワンゴにより共同開発されたTPS(三人称視点シューティング)リアルタイムオンライン対戦ゲームの『#コンパス』で芥川龍之介と共に参戦。KADOKAWAから三作品目にして初の男性キャラクターで初の主人公。あの四人とも初共演になる。
コスチュームは「船上パーティ衣装」、#コンパスのキャラクターである「桜華忠臣」(見た目に合わせてかカラーバリエーション2の姿で)の衣装がある。
中島敦のロールはスプリンター。
ステータスは防御力が低く、攻撃と体力はそこそこ。カード次第でキル型とも妨害型にもなれる多様な構成・立ち回りが可能なヒーロー。
ヒーローアクション(HA)は、他のスプリンターと同じく『ダッシュ』。長押しすることで通常より速く移動することができる。
また、ダッシュアタック(DA)にDAを当てた相手のHSゲージを減らす事ができる『HSゲージブレイク』効果が付随している。
アビリティ『新たなる力・人虎』は敵味方問わず、芥川龍之介が近くにいるときは防御が上がる。低い防御力を補う事ができ、もともと体力が高めなのでさらに打たれ強くなれる。芥川も敦が近くにいると強化されるアビリティを持つので、原作さながらのコンビネーションを見る事ができるだろう。
ヒーロースキル(HS)『月下獣・半人半獣』は約14秒間攻撃力・移動速度アップ&ライフの持続回復の複数効果。特に攻撃力は3倍と効果量が高く、通常攻撃1発ですら致命傷になりかねない。
明治42年(1909年)に生まれ、昭和4年(1927年)から昭和17年(1942年)まで活躍した日本の小説家「中島敦」。
代表作には『山月記』『光と風と夢』『弟子』『李陵』などがある。
専業作家となる以前は、横浜高等女学校の教師やパラオ南洋庁の官吏(教科書編修書記)などをして働きながら執筆していた。
性格は明朗快活で礼儀正しく律儀、細かい気遣いもできる人物で、よく響き少し気障な歌舞伎役者のような「ワッハッハ」という笑い方だったとのこと。
教師としては職員室でもよく通る大きな声で話し、授業内容も当意即妙でウィットに富み、作家故か作文の評点は厳しかったが、授業は楽しく生徒たちから慕われ人気者で、同僚からは「トンちゃん」という愛称で呼ばれていたという。
本作における敦の人柄の良さは、元ネタである文豪・中島敦のこうした人物像から影響を受けたのかもしれない。
ちなみに彼の特徴的な髪型も、恐らくご本人の髪型がモチーフと思われる。
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