月下獣羅生門
げっかじゅうらしょうもん
漫画『文豪ストレイドッグス』の登場する中島敦と芥川龍之介(いわゆる新双黒コンビ)による強化形態および合体技の総称である。
元ポート・マフィアであり現探偵社員である太宰治により魔人への切り札として決して相容れない二人を引き合わせた。
太宰曰く、芥川の『羅生門』は単騎でも芥川本人の性格も相まって十分破壊的な異能力だが、本来はスピードとタフネスを持つ前衛を支えるサポート系の中、後衛型の異能とのことで、それに値する前衛と組ませることで羅生門の真価が発揮される、ちなみに太宰は芥川と初めて会った時からこの構想を練っていたとのこと。
月下獣羅生門・虎叢
空中要塞白鯨でのフィッツジェラルド戦で初使用され、これが二人の初めての合体技となる。半人半虎状態の敦の右腕に羅生門・叢を纏わせ、飛躍的に破壊力を高める一撃必殺の拳。白虎の腕(爪)に羅生門より生まれし黒獣の爪を合わせた状態となっている。然し、互いに体力の消耗が激しく、敦は半人半虎の強制解除、芥川は黒套の操作が困難になるため、継続して戦闘は不可能に近い。
月下獣羅生門・黒虎絶爪
共喰い編でのイワン・ゴンチャロフ戦で初使用される。岩盤を操るイワンの能力の前に苦戦する新双黒の二人だったが、芥川の機転により、半人半虎の敦に羅生門の外套を纏わせる(メイン画像の姿)。
この状態となった敦は月下獣による『虎化による身体能力・五感強化、異能自体を切り裂く力』に加え、羅生門の黒套による『空間削りによる空間跳躍、物理防御の無視、攻撃のリーチを限りなく延長可能』となっている。芥川曰く「物理装甲も異能も切り裂く防御不能の神刃」との事。
然し、黒套を全て敦に預けている為、芥川は殆ど無防備(自身のカッターシャツを異能操作可能だが、いつもの外套よりも戦闘力はかなり低下する)であり、そこを狙われると非常に危険。
特に、幾らその破壊力が強大で命中したとしても無かった事にされては意味が無い。相手が作中最強と謳われる彼ならば尚更。