※9巻ネタバレ注意
フェッツジェラルドに甲板搬入口へ追い込まれた中島敦と芥川龍之介は、
敦は横浜の街を守るため、芥川は弱者ではなくなるためにフィッツジェラルドに戦いを挑む。
芥川「邪魔するな人虎・・・・・!」
敦「お前こそ邪魔するな! 何が太宰さんだ! 僕よりお前の方が下らない!」
芥川「笑止! 僕(やつがれ)より貴様の方が下らぬ!」
フィッツジェラルド「面白い、君たちは実に似た者同士だ。」
敦&芥川「「こんな奴と一緒にするな!」」
怒った2人は一斉にフィッツジェラルドに攻撃を仕掛けるが、攻撃が通らない。
その上、フィッツジェラルドが持ちうる限りの全財産を使ったことで、今までとは桁違いの力量差となり、2人は苦戦を強いられる。
消耗する中、敦は芥川に尋ねた。
敦「僕は・・・・・・愚かか? あの記憶から逃げたいと思う事は下らないか?」
芥川「ああ下らぬ。」
芥川「何故なら、苦しめる過去の言葉と貴様は本質的に無関係だからだ。」
敦「そうか」
敦「太宰さんはとっくにお前を認めてると思うぞ」
そうして2人は、フィッツジェラルド打倒の為に再度立ち上がった。
月 下 獣 羅 生 門 ・ 虎 叢 ( と ら む ら く も )
新しい時代の双黒
太宰は、敦と芥川を引き合わせた理由を、「確かめたかったからさ」と広津に語っている。太宰によれば、芥川は単独でも十分破壊的だが、本来は敦のような速度と根性骨を持つ前衛を補強して中・後衛で真価を発揮する異能力者であるとのこと。彼は敦に初めて会ったときから、この二人のコンビを考えていたそう。
おまけ
新双黒とは、太宰の「新しい時代の双黒が必要だ」というセリフから来た、ファンのつけたコンビ名であり、公式でないので注意。