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十年来

じゅうねんらい

「十年来」とは、漫画(あるいは小説、アニメ)『文豪ストレイドッグス』における国木田独歩と田山花袋のカップリングのような何かである。
目次 [非表示]

「花袋。助かる」

「当然じゃ。こうでもせねば、困るお主を助ける場に居られんからのう」


概要

「十年来」とは文字通り「十年来の付き合いがある親友の国木田独歩と田山花袋」の組み合わせである。腐的な要素を含まない(つまり恋愛関係では無くあくまで親友としての関係)場合やどちらが右などの指定が無い場合にも使えるタグであり、意外と汎用性が高い。


以降、色々とネタバレを含むので苦手な方は回れ右して頂きたい。

作中における二人

原作について

(概ねアニメと変わらないため原作でのみ描写されている部分を記す)

最初の接点は10巻第41話。国木田は敦を伴って花袋の家に調査の依頼に行く。

国木田曰く、二人は十年来の友人であり、花袋は元探偵社員。カップリング名はこれに由来する。

12巻で国木田は花袋のことを「昔から困った男」と言い、「探偵社に入れた」と回想している。これについては後の項(DVD特典について)で詳しく説明する。

この話で花袋はドストエフスキーに撃たれるのだが、アニメと異なり国木田は花袋の居室に落ちていた鍵をヒントに「花袋は無事である」とメッセージを読み取った。そこで国木田の回想に入り、花袋が社員時代 事務所に閉じ込められていた事件が場面として展開する。

流石は探偵社員と言いたいところだが、鍵ひとつでそこまで読み取るのは関心を通り越して怖い。


アニメについて

アニメ第30話において国木田が花袋の部屋を、敦を連れて訪れる。アパートなので呼び鈴が無いのは仕方ないが、ノックも無しにいきなり「花袋、俺だ!入るぞ!」と入りながら(というか入ってから)言う国木田。花袋の居る寝室(?)に入るまで始終怒鳴っているが、多分これが日常。

敦に花袋の能力を説明しながら溜め込まれたシンクの食器を洗う国木田。これも日常。

精神が安定しないと異能を使えない花袋のために撫子探しを請け負い、一件落着した後に「花袋は俺のために勇気を振り絞って告白し玉砕した(意訳)」と敦に語る国木田。何を言っているんだ。


第35話では花袋の部屋の壁を国木田が容赦なく(拳で)ぶち破り監視カメラを取り出す。

“こんなこともあろうかと”で部屋を勝手に改造してカメラを仕込む花袋も大概だが、国木田も結構なものである。

何の前触れもなく正拳突き壁ぶっ壊しを見せられる敦の身にもなって欲しい。そりゃああんな顔にもなる。

原作における鍵のようなヒントも回想場面も無いが、代わりにヒントになるのが「布団の色(模様)」である。

Q.それだけ?

A.それだけ。

この二人の信頼関係いよいよおかしい。


「文ストわん!」について

公式スピンオフ「文ストわん!」第52話『突撃!隣の田山花袋亭』において、国木田が花袋の家に“襲来”し部屋の片づけをする。

なお時間は早朝の5時。何時に起きたんだ国木田。

対する花袋は「十年経っていようが早朝の突撃は困る」と文句を言っただけである。

まあ不規則な生活を送る仕事柄(ホワイトハッカー)な上にカーテンを閉め切っているので昼も夜も似たようなものだろうとは思うのだが。


DVD特典について

DVDおよびブルーレイ16巻購入特典に「原作・朝霧カフカ書き下ろし小説『国木田と花袋の華麗なる日々』」がある。これは朝霧カフカ先生が“書きたかったから”という理由だけで書いた二人の過去譚であり、花袋が入社するきっかけが含まれている。ページ数は34ページとそこそこ多く、内容はアクシデントが全く無いながらも濃いものとなっている。

舞台は花袋が入社する前年の大晦日、探偵社が《蒼王》に手を煩わせている頃。

いくら忙しくとも弱音を吐かない国木田が「探偵社に入れ」と言ったことで花袋が入社を決意する、というのが結末となっている。

自ら援助を申し出るのではなく畏友が助けを求めるまで待つ姿勢、相手の意思を最大限尊重する究極の形だと編集者は思う。

他にも二人の絆や距離感が読み取れる部分が多いので是非ともDVDを購入するなり持っている人に借りるなりして読んでみて欲しい。素晴らしいから。


また、ツタヤオンラインでの3期DVD全巻購入特典は二人のイラストが印刷されたDVDスリーブケースである。半ば背中合わせの二人が大変に尊いので強くお勧めする。

史実の二人

史実においても二人は唯一無二の親友であった。詳しくは田山花袋氏の回顧録『東京の三十年』を読んで頂きたいが、驚くのは国木田氏との日々を書いたページ数の多さである。どれ程多いかというと、原本では509ページ中118ページを占めている。中でも「KとT」は97ページもあり、二人の仲の深さがうかがい知れる。あまりに長いので、平凡社が刊行した「日本人の自伝」ではその章だけが削られてしまうという悲劇が起こってしまった。


「KとT」について

Kが国木田氏、Tが田山氏を示すことはお分かり頂けただろう。

この章の特徴は、ほかの章とは異なり三人称視点で書かれている事である。

26歳の青年二人が日光の山寺へ旅し、当時まだ珍しかったバネ入りのベッドにはしゃいだり、夜見た夢の話をしながら朝食をとったり、猫に鰹節を盗まれたり。女性が苦手な田山氏を国木田氏がからかう処などは、思い出すだけでも微笑ましい。

三人称視点で書かれることで、余計リアルに感じられる。ぜひとも読んでほしい。

関連イラスト

随時追加予定

別名・表記ゆれ

かたくに くにかた など

関連タグ

国木田独歩(文豪ストレイドッグス) 田山花袋(文豪ストレイドッグス)

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