蒲団の外は地獄じゃあ...美しきものは空の上、楽しげなるものは海の底...
プロフィール
概要
武装探偵社の元社員であったが、現在は自宅にて引きこもり中。武装探偵社の国木田独歩の古くからの知り合いで、互いに遠慮のない仲である。
一人称は「儂(わし)」で時代がかった口調で喋る。
普段は「芳子(よしこ)」と呼ぶ自室の布団の中に閉じこもっており、国木田から「引籠り」と罵倒されることも。
生来の出不精で社員時代は事務所(具体的には給湯室)に布団を敷いて生活し、「給湯室の神様」と呼ばれていた。社員は電子機械関係の問題が起これば彼を頼り、うまく解決すればお供え物と云って饅頭や蜜柑を供えたため彼の体重が3キロ増えた。また、新人が田山に気付かず外から鍵を掛けてしまい、1週間事務所に閉じ込められた際にも早々に脱出可能だったにもかかわらず、出前を利用して食いつないでいたというほど外には出たくないらしい。
探偵社にいつ入り(《蒼王》に探偵社が手を煩わせていた頃ではある)、いつ抜けたのかは不明であるが国木田とは十年来の付き合いである。探偵社員でなくなっても犯罪者は嫌っている。
女性と面と向かって話すのが苦手であり、どうしても話さなければいけない場面でも明後日の方向を向いて話しかけることが多い。どのくらい苦手かというと、過去に女性の依頼人と会食をした(させられた)際に呼吸困難を起こして搬送され、病院で目を覚ますも同じく依頼人が傍で待っていたため心臓が止まって3日ほど生死の境を彷徨ったくらいである(その後、彼女とは文通仲間になった模様)。
だが、話すのが苦手なのであって興味がないわけではない模様で、私服姿の銀に片想いをし、その素性の調査を探偵社に依頼した。
死の家の鼠の潜窟を特定する際、不意をつかれ死の家の鼠の頭目ドストエフスキーに射殺されたかと思われたが、夏目漱石の協力により生還し、死の家の鼠の潜窟を特定した。
また、ウイルス異能者の特定に協力した際に芥川のことを「兄上殿」と呼んでいるが本人には「誰が兄上殿だ殺すぞ」と言われた。
探偵社が嵌められた後は現役社員ではないものの、何らかの繋がりを疑われたのか自宅で監視を受けていたが、画面にポオの異能小説が表示された携帯が部屋に投げ込まれたことで小説世界に吸い込まれ、脱出に成功する。
異能力
左側
能力名 | 蒲団 |
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解説 | 視界内にある電子機器を触れずに操ることができ、処理速度は常人の数十倍になる。ただし、田山自身が『芳子』と愛称している蒲団を被っていなければ発動しない。 |
元ネタ | 田山花袋の中編小説『蒲団』 |
国木田からは「軍の電脳戦部隊にも匹敵する」と称されているが、花袋自身の心が一番安らいでいる時にしか発動することができない。ただし気の持ちようである程度融通が利くらしく、撫子を追い駆けていた時などは芳子を被っていないにもかかわらず信号を異能で操っていた。
余談
- 結構な酒豪であり、大吟醸が大半を占めるもののワインやウイスキー(又はウォッカ)、焼酎(又はビール)など幅広く飲んでいる。
その本数、第30話では合計15本、第36話では回顧含め合計11本が登場し、美術設定ではなんと37本が描かれている。
- DVD第16巻購入特典の書き下ろし小説『国木田と花袋の華麗なる日々』によれば不燃廃棄物の日は月一らしいので空き瓶の回収日も同じ間隔だとして一回出し忘れて2ヶ月分だとしても37本は多すぎる。そのうち肝臓が悲鳴を上げそうである。
- 同書内で入社前の住居が「下町通りの一角にある、(中略)瓦葺きの日本家屋」とされており、またこの家も諸事情により隣町から引っ越した結果なので、社員時代も含めると最低でも3回は引っ越している。
- 舞台版の演者である大石氏は、過去の舞台版でもアンサンブルとして出演しており、キャラクターの役としては「共喰い」が初となる。