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結局 何の為に生まれたのか最後まで判らなかったな…

凡人には、大切なものを守ろうとする事も許されないのか?


プロフィール編集

年齢不明
誕生日不明
身長177㎝
体重62㎏
血液型不明
好きなものカジノ、高い場所、才能、クッキー
嫌いなもの砂漠、空腹、利用しようと近づいてくる他人
長所頑張り屋なところ
短所他全部
座右の銘凡人には凡人の戦い方がある
今欲しいもの帰る家
頑張った時のご褒美といえば?よくやった、と自分の肩を叩く
異能力不明
CV千葉翔也

概要編集

テロ組織及び、殺人結社天人五衰の構成員であり、上空にそびえる「天空カジノ」の総支配人。


シグマという名前は本名ではない。


初登場は、単行本17巻 第七十二話(テレビアニメ第四十九話)「文豪ハウンドドッグス 其の弍」


見た目は端正な容貌の美丈夫でセンター分けの長髪。

髪色は左が鳩羽色、右が銀色のツートンカラーヘア。

なんとなく敦に髪質が似ている。



人物編集

周りからは「カジノ支配人となる為に生まれてきた」と称される程の、何よりもカジノを第一に考える男。二万を超える客の名前と性質を全て暗記しており、カジノに関わる知識も豊富。カジノのことを自分の命と同様の存在としている。

世界中の情報機関を使っても三年前に警察に捕まった時からの記録しかなく、過去を持たないまるで途中から始まっている小説のような男


如何なる時も落ち着いた様子を見せ、政府の特殊部隊が相手でもカジノの損失となるならば要請を断り、カジノが爆発しても即座に冷静になり的確な対応を取れる胆力を持ち合わせている。


という風に周りからは思われているが、実際は他の天人五衰と違って非常に人間らしい性格の持ち主。

単行本裏表紙ではドストエフスキー,ゴーゴリに振り回されている(流されている)イラストも公式に書かれている。

自身のことを「天人五衰で最も戦闘能力を持たない」、「カジノの他に何も持たぬ凡人」と称しており、自分には才能が無い事を理解している。上記の客やカジノの知識も睡眠を取らずに只管に暗記していただけであり、全て彼自身の努力によるもの。

カジノが爆発された時も内心では非常に動揺しており、部下がいなくなった際には吐きそうになり乍ら焦っていた。

また、子供の手術代を手に入れようとして全財産を失った男を見て、カードに傷があったから今のゲームは無効だという嘘を吐き(後でわざとカードに切れ込みを入れた)、イカサマをして相手を勝たせてあげるという優しさも持ち合わせており、カジノを守るために相手を殺そうとすることにも罪悪感を抱く描写が見られる。

しかし、それでもカジノを守るために凡人だからこそ必死になって行動し、目的のためならば手段を選ばず、目の前の恐怖にも立ち向かえる強さを持つ。彼が重要なカジノを任されているのも、天才よりも必死になった凡人の方が強いという考えからである。


そこ迄彼がカジノに執着しているのは、記憶喪失であり、何も持たぬ者だからとされるが…


正体編集

実は彼は人間であるか如何かですら定かでは無い。シグマの正体は、三年前に何者かが『本』に書き込んだ結果、何もない完全なる無から生み出された存在である。

本に書き込まれなかったためか名前すらなく、気付いた時には砂漠におり、手元には存在しない駅名が書かれている乗車券しかなかった。その後は彼の能力に目をつけた人々に利用され、最終的には知り過ぎた為にそこに居られなくなるという日々を繰り返していた。

そこに現れたのが天人五衰であり、元が「無」である自分では得られない「家」と「家族」を望んで、報酬としてカジノを貰うことを条件に仲間となった(この際に自分でシグマと名前をつけた)。


余談だが、天空カジノ自体も「頁」に書き込まれたことで生み出された存在であり、その点ではシグマに相応しい家であったと言える。


因みに三年前に生まれた為三歳児である。

前述で美丈夫と言ったが実際は美少年だ。

公式で太宰に敦くんタイプだと言われているところを見るに天然チックな善人という雰囲気があり他の天人五衰とは矢張り違うようだ。

髪質もなんとなく敦に似ている。


異能力編集

能力名不明
解説相手に触れる事で、「自分の知識の中で相手が最も知りたい情報」と「相手の知識の中で自分が最も知りたい情報」を交換する。

※異能力名が『不明』と言う訳では無く、異能力名が明かされていない。


関連イラスト編集

∑『ruler with no past』

log Σ“目障りなやつら!!”


関連タグ編集

天人五衰

ゴーゴリ(文豪ストレイドッグス)

フョードル・ドストエフスキー(文豪ストレイドッグス)


猟犬との戦い編集

この世に誰にも共感されず、寝ても覚めても独りきりだった。 そんな私が家を守る?お笑い種だ。 それでも躯が動くのを止められない



単行本18巻にて、シグマは猟犬部隊大倉燁子と激突することとなる。戦闘能力のないシグマは、彼我の実力差を理解した上で恐怖を押し殺し数々の手段を使って燁子と戦うものの、国内最強の特殊部隊には敵わず、殺されかける。だがすんでのところで中島敦に助けられる。そして頁の情報を聞き出そうとする敦達に諦めて情報を渡そうとしたが、今度はドストエフスキーの刺客であるナサニエル・ホーソーンに攻撃されてしまう。そのまま天空カジノから落下しそうになったが、敦は情報に関係なく自身の命を危険に晒してまでその手を掴み助けようとする。


駄目だ!「何の為に生まれたのか判らなかった」なんて そんなのを最後の言葉にして人は死んじゃいけないんだ!


此の世界に生み出されてから他人に利用され続け、そして最終的には裏切られた。そんなシグマを敵であり、自身も傷ついているにもかかわらず敦は助けようとする。その姿にシグマは笑みを浮かべた。


……優しいな、君は。だがいいんだ。凡人なりにやれるだけはやった


シグマは自身の異能で自分が知っている限りの情報を敦に渡すと笑顔で手を離し、そのまま落下して行った。そしてそのまま死亡したかと思われたが……



死者復活マジック編集


天空カジノから落下したシグマは、落下地点にいたゴーゴリに助けられる。そしてゴーゴリに、親友であるドストエフスキーを殺す為に異能でドストエフスキーの能力を読み取ってほしいと頼まれる。






この先ネタバレを含みます編集








「私には、敗けられぬ理由がある!」編集


太宰治から、脱獄決闘の武器として指名されたシグマ。

初めは太宰の思考が読めず、混乱していたシグマだったが、真面目に勝負をしようとしない太宰を見て呆れる。

そして自分だけの「家」を手に入れるため、一人でドストエフスキーを倒そうとする。

しかし其の思考も結局は太宰に読まれ、最終的には必ず生きてムルソーから脱出させると約束されるのだった。


余談だがドストエフスキー,ゴーゴリだけではなく太宰にも振り回される(ダンス(笑))描写もある。

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