「動揺は達人をも殺す。師匠の教えだ」
「勝てるか如何(どう)かでは無い。戦うという意思があるか如何かだ」
プロフィール
年齢 | 22歳 |
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誕生日 | 8月30日 |
身長 | 189cm |
体重 | 78kg |
血液型 | A型 |
好きなもの | 手帳、魚釣り、鰹のたたき |
嫌いなもの | 予定外、権威 |
自分を色で例えると? | 鋼の色。完全無欠で揺るぎない理想実現の鋼 |
10年後の自分は何してる? | 手帳によると、給与47%アップ、部下4人増、平和貢献勲章3個増………(説明が30分続く) |
異能力 | 独歩吟客 |
CV | 細谷佳正 |
モデル | 国木田独歩 |
概要
社長の福沢諭吉が表に出ていないときは他社員に仕事の指示を出したりまとめ役をこなすなど、副リーダー的な立ち位置に就くことが多い。
「理想」と書かれた表紙の手帳を常に持ち歩いており、中には「理想であり我が人生の道標」となる内容を書き付けている(太宰曰く「予定表」)。
理知的で堅物な性格をしており、理想主義者であり現実主義者。予定が乱れることを嫌い、秒単位の行動をスケジュールに書き込んで行動している。
仕事や個人の事情に私情を伴うことを良しとせず、何事も冷徹な態度で物事に当たって容赦がない。一般人相手でも実力行使を辞さないため、ただ情報収集するにしても尋問や脅迫的になりやすいと周りから注意されることもしばしば。誰にでもお人好しな中島敦を度々厳しく窘めて、自分の立場を自戒させることも多い。これらの言動から薄情な印象を与えるが、言葉の裏には相手の立場を慮っての忠告が込められていたり、餓死寸前だった敦に何だかんだで食事を奢るのを始め、自分の遠因で父親を亡くしてしまった田口六蔵の親代わりを務めていたなど根は情に厚い。いつか世界中の人間が犯罪に巻き込まれず平和に過ごせることを夢見ていたことがあり、その高い『理想』に周囲からロマンチストと思われている。
普段は常識的でツッコミ要員でもあるが、太宰の嘘に簡単に騙されたり、太宰と江戸川乱歩のコントを真に受ける、動揺すると手帳を逆さまにして気付かなかったり頭に眼鏡をかけているのに気付かず敦に場所を尋ねるといった天然ボケで抜けている側面もある。その太宰に関しては突然の自殺決行や茶化した言動でいつも自分の理想を壊してくるため、いつも罵って怒鳴りつけては迷惑がっているものの、探偵としての能力や冷静な観察眼と頭の回転の速さは評価している。
小説『太宰治の入社試験』では佐々城信子に仄かな好意を寄せ、佐々城もとある理由で国木田に惹かれていた。
武装探偵社に勤める前は学校教諭で、数学の先生。探偵社に入社した経緯は不明だが前職を話題にされるのを厭っており、本人は「思い出したくもない」と断言している(一方小説版では本編二年前に副業で講師をしていた記述がある。現在も続けているかは不明)。第十九話表紙から、武装探偵社創設の初期メンバーと推測される。
インテリな外見だが実は社内一二を争う高身長を持ち、頭脳派でもあり武闘派。柔術の達人で敦を片腕で軽々と持ち上げて技をきめたり、『相手の力が強いほど、俺の投げ技は威力を増す』と自信があり、『太宰治の入社試験』では、自分よりはるかに体格の勝っている大男(太宰曰くスーパーヘビー級)やマフィア『黒蜥蜴』のリーダー広津柳浪を一瞬で投げ飛ばすなど身体・戦闘能力も高く、小説では芥川龍之介とも機転を利かせて互角に張り合えた。ただし武術の師匠である福沢には未だに一勝したことが無い。
田山花袋の十年来の親友(腐れ縁とも云う)であり、ある年の大晦日に彼を探偵社に勧誘した。
異能力
能力名 | 独歩吟客 |
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解説 | 手帳のページを消費する代わりに書いた言葉の物を具現化できる。 |
元ネタ | 国木田独歩の数あるペンネームの一つ |
鉄線銃から懐中電灯と形にできる物は幅広く、利便性・汎用性に優れているが手帳サイズより大きい物は不可能。一度目にして記憶した物はたとえ現物が破壊されても元の状態で生み出せる。
手帳に文字を書く時間を取られるせいで攻撃が遅れること、手帳を奪われたり破かれたりすると異能が使えないリスクを常に孕んでいるため、名前を書いておいた手帳の紙を予備として服に仕込んでいる他紛失する前提で予め文字を書いておいたページを開かせ、反撃のチャンスに繋げるなど自身の能力の弱点を最大限、活かしている。
また、予め該当するものを書いておいたページを仲間に渡しておけば国木田本人が現場にいなくても対象物の具現化ができる。プロセスとしては
- 仲間が渡されていた文字が書かれたページを取り出そうとする。
- 国木田が察知し、「独歩吟客」と言う。
- 取り出した仲間が「(対象物の名)」を言い、具現化され使用する。