アカエイ
あかえい
トビエイ目アカエイ科に属するエイの一種。尾に毒のトゲがあり、英語で「スティングレイ(刺すエイ)」と呼ばれる。
概要
トビエイ目アカエイ科に属するエイ。(ただしトビエイは元々アカエイから派生)
学名はDasyatis akajeiで、この学名は和名が由来。英語圏ではスティングレイと呼ばれている。
カラスエイ、ヤッコエイ、オトメエイ、[[ホシエイ]等の仲間がいる。
背面が赤褐色で腹面は白く、鰭や尾など辺縁部が橙色。体長は1mほどだが尾を含めると2m近い。口は腹面に開き底生生物を捕食するが、特にアサリを好み、万力のような歯で殻ごと粉砕する。
毒棘
尾に毒のトゲがあり、刺されると激痛に襲われる。数週間も痛みが続いたり、アレルギー体質の人はアナフィラキシーショックにより死亡することもある。「クロコダイル・ハンター」の異名で有名なオーストラリアの環境保護活動家スティーブ・アーウィンも、ドキュメンタリー番組の収録でこのエイに胸を刺されたことで亡くなっている。
このとげにはのこぎり状の細かいギザギザがあり、一度刺さると抜きづらい上に無理に抜こうとするとかえって傷口を広げる危険がある。生体が死んでも毒は消えないため、死体を扱う際にも尾には注意が必要。尾を鞭のように払って刺そうとするので充分注意が必要。ただし触ったりしない限りは自分から人を刺すことはない。
刺されたらまず毒を絞り、患部を水または湯で洗い流した後、早急に病院で治療を受ける必要がある。
この毒は同じアカエイ同士には効果が無いようで、仲間のとげが刺さったまま泳いでいることもある。