東方酔蝶華
とうほうすいちょうか
概要
上海アリス幻樂団(ZUN)原作による東方Projectの漫画作品の一つ。
原作はZUNで、漫画作画は水炊きが担当する。
水炊きはZUNのコラム「博麗神主のゲームが先かお酒が先か」の挿絵や近年では『東方外來韋編』や『東方文果真報』にもその作品が掲載されるなどの形でも原作東方Projectと関わっている。『外來韋編』収録の漫画は『諸楽ノ根源』として独自の単行本としても発表されている。
全体のタイトルは『東方酔蝶華 ~ ロータスイーター達の酔醒』。
「酔蝶華」または「酔蝶花」とは、植物のクレオメ(フウチョウソウ科。風蝶草)の別名としても知られる(参考1)。
ロータスイーター(lotus eater。複数形はlotus eaters)とはギリシャ神話に由来する語で、ロータスの果実は食べると浮世の憂さを忘れることができるとされており、「夢見心地で暮らす人」という意味も持つ。「夢想家」や「怠け者」というニュアンスが込められている。「酔生夢死の徒」(酒に酔ったようなあるいは夢を見ているような心地で生きて死にゆく人の様。ぼんやりと、あるいは遊び呆けて何も成し遂げることなく無駄に生涯を過ごす人の有様)との訳し方もある。
「酔醒」とは、そのまま酒に酔うことと酔いがさめる様。
この他原作タイトルのデザインに「酔」の部分にクジラのようなものが描かれているのが特徴。
2019年9月末発売のコンプエース11月号にて情報が初公開された作品で、公開された範囲では東方Projectの主人公である博麗霊夢と霧雨魔理沙が描かれている。
また漂うような影や靄の中に、何者かの腕が描かれている。
本作初発表の周辺状況
本作の制作が初めて発表された時点の周辺の原作東方Projectの動きとしては、書籍作品としては『東方三月精』(第四部相当部)と『東方茨歌仙』が完結しており、ゲーム作品では同月に開催されたコミックマーケット96(C96)にて『東方鬼形獣』(製品版)が頒布され、翌月上旬開催の第六回博麗神社秋季例大祭では『東方剛欲異聞』β体験版が頒布され、更には2019年10月28日にニコニコ静画にてZUN原作のマンガ『東方智霊奇伝』が連載されるなど、原作周辺全体でも非常に大きな動きがあった。
このような激動の動きにあって、『酔蝶華』がどのような物語となるのか、どういったキャラクターが登場するのかなど、ファンの間でも期待が大きく膨らんでいる。