概要
「博麗神社秋季例大祭」とは、東方Projectに関連した中心的なイベントである「博麗神社例大祭」の秋の季節における開催回である。
イベント内容は「東方Projectオンリー同人誌即売会」。
主催主体は「博麗神社例大祭社務所」。こちらも春に行われる「博麗神社例大祭」と同様である。
平行して様々な企画が行われている。
2014年以降に開催されているイベントで、同年は「博麗神社例大祭」第一回開催から10周年に当たる年でもあった。
東方Projectのファンイベントでは開催時期が近いもの、開催場所が近いもの、イベントコンセプトが近いものなどの複数の異なるイベント同士が連動して、イベント間をまたいだ様々な企画を提案することがあるなど、イベントを通したファン同士の繋がりも積極的に行われている。
これは博麗神社秋季例大祭においても見られており、例えば2016年の第三回博麗神社秋季例大祭などでは同年10月9日の「東方紅楼夢」(大阪府)や同年10月30日の京都府での複数の同時開催イベント(「京都合同」とも。詳細は後述)の両イベントとの合同企画(イベント連動ポスター配布など)が展開されている。
この他、東方Project原作者であるZUN(博麗神主)が参加者(春の「博麗神社例大祭」とは異なり、上海アリス幻樂団としてのサークル参加ではなく一般参加)として顔を出すこともある。
会場を見て回ったり企画の一つである試遊台ブースでプレイしたり、あるいは企画に混ざって参加したり、博麗神社社務所が行うニコニコ生放送に参加したり、アフターイベントでは登壇したりと、春の博麗神社例大祭とはまた違った形ですべての参加者と共に楽しむ様子が見られている。
博麗神社社務所公式生放送(#162)によれば、上海アリス幻樂団としてサークル参加するかどうかについては慣例的参加ではなく開催回ごとにZUNが個別に判断している様子で、サークル参加ではなく一般参加のような形での参加となった場合でも、開催会場に来場するかどうかも博麗神社社務所が感知するところではない。参加するかどうかはZUNの状況によるもので、神主のみぞ知るところである。
- 2016年の「京都合同」同時開催イベントは次の四イベント(順不同)。
- 文々。新聞友の会(第百三十一季)
- 科学世紀のカフェテラス(第6回)
- 求代目の紅茶会(第6回)
- エンジニアワルツ(第4回)
春の博麗神社例大祭同様、秋季例大祭においてもイベント参加者には非常に若い世代の姿もあり、第六回秋季例大祭などでは若い世代向けのイベントとして「例大祭キッズイラストコンクール」が開催された。イベント公式発表によれば、同開催回での応募数は258作品。
博麗神社社務所には、各博麗神社例大祭へのイベント参加にあたって、参加予定の未成年・子どもの保護者から事前に「本イベントは未成年・子どもが参加しても大丈夫なイベントであるか」との問い合わせが寄せられることもあるとしている。
ZUN自身も若い世代への「 東方 」の広がりを感じているとしており、「東方我楽多叢誌」掲載のロングインタビュー(2019年10月)では「 児童会 」でのとあるエピソードを語っている。
開催実績(予定含む)
開催回 | 開催日時 | 開催場所 | 備考 |
---|---|---|---|
第一回 | 2014年11月24日 | 東京ビッグサイト 東ホール | |
第二回 | 2015年10月18日 | 東京ビッグサイト 東ホール | |
第三回 | 2016年10月16日 | 東京ビッグサイト 東ホール | |
第四回 | 2017年10月15日 | 東京ビッグサイト 東ホール | ※1 |
第五回 | 2018年10月14日 | 東京ビッグサイト 東ホール | ※1 カタログ表紙:大川ぶくぶ |
第六回 | 2019年10月06日 | 東京ビッグサイト 西ホール | ※1 |
第七回 | (未定) | (未定) | 理由後述 |
第八回 | 2021年10月24日 | 東京ビッグサイト 青海展示棟 | |
第九回 | 2022年10月23日 | 東京ビッグサイト 西ホール | |
第十回 | 2023年11月12日 | 東京ビッグサイト 東ホール | |
第十一回 | 2024年10月20日 | 東京ビッグサイト 南ホール |
※1:同開催回はCOMIC1(オールジャンル同人誌即売会。同イベントの初の秋開催回)と同時開催。
イベントの予定変更
先述のように秋季例大祭は毎年継続して開催されており、第七回もまた2020年10月18日に開催予定であったが、2020年1月より新型コロナウイルス感染症(「COVID-19」)が世界規模で流行し、日本にも甚大な影響をもたらした。この影響で第十七回博麗神社例大祭(春の例大祭)も中止となっている。
詳細は「博麗神社例大祭」記事を参照。
COVID-19の影響によって2020年東京オリンピック・パラリンピックも一年延期という判断を採ったが、この延期の影響で第七回の秋季例大祭が開催会場として予定していた東京ビッグサイトを会場として確保できなくなった。
東京ビッグサイトはオリンピック・パラリンピックの会場などとして優先的に利用されることが決まっており、東京都が管理するが、予定外の開催延期によってその後の予定が成り立たなくなり、そもそもオリンピック・パラリンピックのための設営などには長い期間を要するため、COVID-19の事態の推移が判らない状況にあって東京ビッグサイトも予定を組み立てることができなくなっていた。また東京ビッグサイト自体もCOVID-19の感染拡大防止としてテレワークへと移行しており、事務作業にも支障をきたしていた。
そのため秋季例大祭についても会場確保が不透明な状況へと変化してしまった。
この事態にあって博麗神社例大祭を主催する博麗神社社務所は第七回博麗神社秋季例大祭の予定ついて「未定」へ変更し、以後の推移を見つつ状況を判断するとした。
4月12日放送の「『超』東方ステーション」では北條代表が出演し、第十七回博麗神社例大祭開催中止の説明と合わせて第七回博麗神社秋季例大祭の開催未定への変更に関する説明を行った。
博麗神社社務所外部リンク
博麗神社秋季例大祭(平成三十年 博麗神社 秋季例大祭) 公式ページ
pixivにおける他のタグと検索について
「博麗神社秋季例大祭」については本タグによるものの他「秋季例大祭」、「秋例大祭」等の他、個別の開催回を織り込んだ「第二回博麗神社秋季例大祭」、「第二回秋季例大祭」など多数のタグの様式がある。
最も使用されているタグは2015年9月現在では「秋季例大祭」であるが、中にはpixivの検索機能である部分一致検索でも相互にリンクしにくいものもある。
検索ワードとしては例えば「秋 例大祭」等の方法が比較的、悉皆網羅的ヒットに近いアプローチが可能であるが、このワードの場合、例えば「(春の)例大祭にて発表する秋姉妹の作品」において「例大祭」のタグと「秋姉妹」(またはの二名いずれか)のタグを使用しているとこの検索方法にもヒットし得る。厳密な「秋季例大祭」タグを志向する場合、その精度に幾らか難がある。
加えて同タグが使用される投稿作品の場合、サンプルやおしながきといった性質のものである場合もあり、この場合多数のキャラクターなど関連するタグを使用する必要がある場合も多いため、単独かつ精度の高いタグを使用する事が出来ることが望まれることだろう。
その意味においては、正式名称の「博麗神社秋季例大祭」か「秋季例大祭」を基本にするのが比較的検索精度の高さにも対応し得るのでベターであろうか。タグ欄を文字数で圧迫しないというレイアウトの観点では「秋季例大祭」がシンプルで良いかもしれない。
今後の動向も踏まえより良いアイデアを求めるものである。
- pixiv検索ワード例(参考) : 秋 例大祭