概要
東方Projectに登場する博麗神社の神主を指す。作中では特定の個人としては登場していない。
一方でファンから東方Project原作者ZUNを示す語として「博麗神主」は用いられており、こちらの用法が主である。その際は単に「神主」とも。
また、ZUN自身も「博麗神主」を名乗ることがある。(例:Twitterのユーザー名)
ZUNについての詳細は「ZUN」記事を参照。
東方Projectの主人公である博麗霊夢が博麗神社の「巫女」であり、かつ同作世界観で極めて重要な位置づけにある同神社における重要人物として「博麗神主」が仮定された経緯があり、幻想郷を幻想郷たらしめる博麗大結界然り、「博麗」は東方Projectの世界観の中核の一つである。
作中に登場する「博麗神主」
『東方文花帖』(書籍版)では、「幻想の音覚」と題した音楽コラムが「博麗神主」によって文々。新聞に寄稿されている。
確認できる範囲では、最古は第百十七季 長月の二刷の記事にて楽曲「魔術師メリー」(「蓮台野夜行」収録)について寄稿し、最新では第百二十季 如月の一刷の記事にて楽曲「古の冥界寺」(「蓮台野夜行」収録)について記述している(記事はいずれも『文花帖』)。
作中では同氏によるコラムをまとめた部分において、同氏について「 我々が慣れ親しんだ様々な楽曲について、あたかも自らが作曲したかのように滔々とコラムを書き連ねる博麗神主 」とし、その指摘の的確さから、「 "あの"博麗神社の神主だとでもいうのだろうか 」と評している。
一方で、同記述中では「博麗神主」についてその正体については重要ではないとしている。
むしろ大切なのは「 心の趣くままに 」「 楽しむこと 」であるとし、「博麗神主」による様々な音楽コラムをまとめている。
…という体でZUNが執筆したのが文々。新聞における「幻想の音覚」である。
内容も実際にZUNが各曲について執筆したものであり、ゲーム同梱の各テキストや書籍作品などにおけるZUNのコメントと等質のものである。
この他、『東方求聞史紀』及び『東方求聞口授』における「あとがき」では、ZUNの名称とともに肩書きとして「博麗神主」と表記されている。
また、同二作における裏表紙(カバー部分ではなくハード装丁本体)には、「博麗神主」の印が装飾されている。このとき『求聞史紀』では掘印で、『求聞口授』では印刷。
「博麗神主」はゲームなどではもちろん直接の登場はみられていない(2015年8月現在)が、書籍及び関連する事物(各種テキスト、ブログ、Twitter、インタビュー等々)には上記のケースの他何らかの形で登場している。「博麗神主」はいわば東方Projectの世界内部と外の世界の双方に、その境界を越えて同時に存在する人物なのである。
二次創作では
「博麗神主」は東方Projectの二次創作などでも登場し、大抵は「博麗神主=ZUN」として登場する。
その際にはZUNの嗜好であるお酒にまつわるエピソードで絡められたり、あるいは博麗神社の神主ということで登場キャラクターから崇められたり畏れられたりと、活躍の方向性も様々である。
ただし本人そのものの登場よりも、何らかのイメージカットであったり本人の気配のような形でにおわせる程度の登場など、あえて曖昧な形で登場することも多い。
また二次創作においても先述のように「神主」の呼称が使用されることも多く、pixivでも略称としての「神主」を基本とした各種タグが用いられることが多い。