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ソーサリー

そーさりー

ソーサリー(Steve Jackson's Sorcery!)とは、四部作のゲームブックで、ファイティングファンタジーシリーズの一つ

ソーサリーとは

  • 魔法のこと(Sorcery)。使い手はソーサラーと呼ばれる。
  • 上記よりネーミングされたゲーム。本項で解説。

概説

タイタン世界の旧大陸、カクハバード(カーカバード)を舞台とした、連続した四部作のゲームブック。

ソーサリーの名の通り「上級ゲーム」では「魔法使い」になって48種類の魔法を駆使することができるが、「敵国に魔法の書を奪われるわけにはいかない」「そもそも戦闘中に読む暇なんてない」と言う設定から、プレイヤー自身が魔法(三文字のアルファベット)を暗記しなくてはいけないルール(所詮ゲームブックなのでカンニングは余裕だが…)。全部暗記する必要はないが、その分使える魔法は減る。

なお選択肢には偽の魔法も含まれる事があり、それを選ぶと無駄に体力を消耗したうえで何も起こらない。魔法自体は本物だが意味のない魔法だったりする事も。

「初級ゲーム」として魔法を使えない(=覚える必要のない)代わりに剣技が強い「戦士」を選ぶ事も可能だが、魔法使いなら魔法一つで切り抜けられる場面でも戦うしかなかったり、魔法の代わりになる道具を予め入手したりする必要があったりするため、実質的にはこちらの方がハードモードだとも言われている。

ストーリー

カクハバードには持ち主に絶大な統率力と判断力を与える魔法の冠が存在する。フェンフリー同盟では所属国家間で4年毎に廻されていたが、その冠がバクランドのマンパン砦の大魔王の配下によりアナランド王国から盗まれてしまった。

バクランドは邪悪な者ばかり故に統率が取れておらず大規模な侵略は起きなかったが、冠の力で統一国家と化したら同盟最大の危機となる。

だがマンパン砦への道のりは、果てしなく遠く険しい。下手に軍隊を派遣してもマンパン砦にたどり着く前に全滅してしまうだろう。

アナランドの勇敢な戦士である君は、単身広大なバクランドを横断し、マンパン砦を目指さなくてはならない。

各巻名

邦題は左が創元推理文庫版(1985年)、右が創土社版(2003-2005年)

第一巻「THE SHAMUTANTI HILLS」(魔法使いの丘/シャムタンティの丘を越えて)

第ニ巻「KHARE' - CITYPORT OF TRAPS」(城砦都市カーレ/魔の罠の都)

第三巻「THE SEVEN SERPENTS」(七匹の大蛇/七匹の大蛇)

第四巻「THE CROWN OF KINGS」(王たちの冠/諸王の冠)

関連タグ

ファイティングファンタジー

ゴブリンスレイヤー……原作者の蝸牛くも氏が愛してやまないRPGとしてソーサリーを上げており、ゴブリンスレイヤーTRPGの中にも実際にソーサリーの呪文をオマージュした真言呪文が多数存在する。

ちなみに氏はシャンカー鉱山(ソーサリー第一巻)でゴブリンにぶっ殺された経験がある模様。

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