NintendoSwitchLite
にんてんどーすいっちらいと
概要
Nintendo Switch Lite(以下ライト)は、任天堂から発売された携帯ゲーム機。2019年9月20日発売。
Nintendo Switch(以下スイッチ)の「携帯モード」での使用に特化してデザインした廉価版で、小型軽量化がなされた一方でいくつかの機能がオミットされている。
価格は19980円(税抜)。
箱の中身は本体と充電用アダプターのみで、取り扱い説明書は電源を入れて本体内部に書かれている。カラーリングはターコイズ、グレー、イエローの3色のみだったが、2020年3月20日にコーラルが加わる。
主な特徴
コントローラー
ノーマルのNintendo Switch(以下スイッチ)では、本体から2つのジョイコンを取り外してプレイすることが可能だったが、ライトではこの機能がオミットされている。また、ライト本体にはHD振動やモーションIRカメラは搭載されていない。
ジョイコンではなくなった為か、方向ボタンに代わり再び十字キーが標準搭載されている。
但し、ライトと別売りのジョイコンやプロコントローラーを無線で接続することはできる。
TVモード・テーブルモード
ノーマルのスイッチではドックを使用する事によりテレビに繋いでプレイするTVモードができたが、携帯特化型のライトでは繋ぐことができない。そもそも映像出力すら無い。ただし、USB TYPE-CコネクタにUSBに変換コネクタを繋ぐとキーボードやマウスが対応するものならば認識する。変換コネクタを利用する事で有線LAN接続も可能。なお、HORI製の簡易型ドックは接続可能であるとの事。
またテーブルモード用の脚もライト本体からはオミットされている。
なお、別売りのジョイコンやプロコントローラー(またはワイヤレスホリパッド for Nintendo Switch)や充電スタンド(フリーストップ式)またはHORI製のNEWプレイスタンドかポータブルUSBハブスタンドがあれば、テーブルモードでプレイする事もできる。
画面
ノーマルのスイッチ本体の画面の大きさが6.2インチなのに対して、ライト本体の画面の大きさはそれよりも0.7インチ小さい5.5インチとなっている。
使用可能時間
フル充電した状態で使い始めた場合、ノーマルのスイッチでは2.5〜6.5時間だったが、ライトでは3〜7時間とされておりやや充電が長持ちする仕様となっている。
・・・と思いきや、ライト発売に合わせてノーマルのニンテンドースイッチもバッテリーを改善した新モデル(以下HADモデル)が発表された、2019年8月末から出荷されたHADモデルはバッテリー持続時間が4.5〜9時間と大幅向上している(バッテリー時間以外の仕様変更はない)ことからバッテリーの持ちの性能はライトよりHADモデルの方が高い結果となった。携帯に特化したサブ機として使うならば、少々設定等に手間取るが、スイッチからは充電コネクタが汎用の「USB TYPE-C」になった為に専用の充電アダプターでなくともUSB充電できるようになったのでモバイルバッテリーの併用という手段も可能。
ちなみに「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」の場合、スイッチ(旧モデル)では約3時間、ライトでは約4時間、スイッチ(新モデル)では約5.5時間プレイすることができる。
軽量化
ライトの特徴は何よりも本体の軽量化である。ノーマルモデルが約400gに対してライトは275gと手に取りやすくなっている。この軽量化と十字キーの標準搭載をきっかけに新たに購入するユーザーも少なくない。
余談
任天堂のゲーム機の中で、名前に「Lite」と付くのは2006年に発売された「ニンテンドーDS lite」以来2度目。
上記した新型ノーマルとライトは同じSoCを使っている事が明らかになっている。
具体的には型番がどちらも「ODNX10-A1」でそれぞれの分解記事(ライト・HADモデル)で確認できる。
ファンの推測によると「ノーマルSwitchとライトで部品を共通化させることで生産コストを抑える狙いがあるのではないか」と考えられている。
ちなみに旧型SwitchのSoCの型番は「ODNX02-A2」。
関連項目
ニンテンドー3DS→(Newニンテンドー3DS)→NintendoSwitchLite
ゲームボーイアドバンス…任天堂が過去に出した携帯ゲーム機でNintendoSwitchの携帯モードやNintendoSwitchLiteで遊んでいるときの感覚が一番近いハードであり先祖的な物を感じられる存在。
PSVITA…似たコンセプトのPSシリーズ最後の携帯ゲーム機。こちがは逆に携帯モデルが先にあり、後から据え置き版のPlaystation Vita TVが派生している。