カリオストロ公国
かりおすとろこうこく
カリオストロ公国とは、『ルパン三世カリオストロの城』に登場する架空の国。
概要
物語の舞台となる国。
人口3500人と世界で最も小さな国連加盟国であり、壮麗な塔を持つ居城カリオストロ城やにぎやかな城下町、古代ローマ時代に作られた水道橋があり、美しい山々や自然、湖に囲まれた平和な国。
しかしその裏では、世界各国で流通する紙幣を精巧に真似たゴート札と呼ばれる偽札の製造工場になっており、東西冷戦下の時代においては国際的にも無視できない強い影響力を持っていた。
その造幣技術は「偽札のブラックホール」と呼ばれるほど高いもので、このゴート札の流通によりブルボン王朝は崩壊し、ナポレオンの資金源となり、世界恐慌の引き金となるなど歴史の陰に常に存在を続け、400年にもわたって偽札、さらに遡ると比重さえ誤魔化す贋金製造の秘密を守るため中世の権力闘争や世界中の政府、情報、警察機関の捜査をかいくぐってきた。
しかしかつてに比べると近年の造幣技術は、まだ問題になるほどではないが落ちてきているらしい。
国政は代々大公とその一族が行っており、伯爵家は公国の陰の部分である暗殺を行っている。
劇中の新聞や、ルパンが送った予告状からフランス語が公用語と推測される。
実はこの地にはかつて古代ローマ人たちが住んでおり、この地を離れる際に水門を使って都市を湖の底へ沈め、大公家はそれぞ代々守り続けてきた。