概要
従来の軽自動車規格の乗用車で不足していた快適性向上のため、厳密な規格内ギリギリまで空間を確保する形で登場したタイプである。近年では軽ハイトワゴンとも呼ばれる機会が多い。
背が高めの人の乗り降りや車内の移動のしやすさ、運転席側からの視認性などの改善点が実現した。
その一方で重心が劇的に高くなった事から旋回時、高速走行時、強風時での揺れが増して横転もしやすくなるなど、走行安定性がより悪化する事になった。
また軽自動車の最大の泣き所であるボディの衝突耐久性の脆弱さについては特に大幅に改善されたわけでなく、車高の高さと車重の軽さという問題からスリップや衝突事故での横転は、他の形状の乗用車と比べても比較的多い。
総合的な購入・維持費や小回りの良さなどから、2020年現在の日本の軽自動車市場でも優位なウエイトを占めている。しかしながら総合的な走行性能や安全性にハンデのある車種が多いので、購入・借用を検討するに当たってはよく熟慮していただきたいところである。