もしかして→スピリット・オブ・ファイア(『シャーマンキング』に登場する精霊)
船に関する概要
スピリット・オブ・ファイヤは2473年に建造された大型のコロニー船で民間人が艦長を務めていた事もあるが所属自体は当時からUNSCとなっている。
同じ目的で建造された同級の船も存在しそちらは惑星ハーヴェストの入植に用いられ首都ウトガルドへ電力を供給するために解体される。
2520年には海軍がこのコロニー船を徴用し強襲揚陸艦として改修後コール艦隊へ配備した。
後年ハーヴェストは大規模な農業惑星となるが2525年勃発した人類が初めて経験する異種族間との戦争であるコヴナント戦争で一番最初に襲われた星でもある。
艦艇のサイズ
船体は2500m級のサイズでUNSCの艦艇全体で見ると比較的大きくエポック級空母とほぼ互角のサイズで後年建造されたハルシオン級軽巡洋艦やマラソン級重巡洋艦よりも大きい。
とは言え艦隊旗艦としてほぼ一品生産に近い大型空母のトラルファガーやコヴナント戦争後の2558年頃再建の進んでいたUNSC艦隊が誇る最大級の規格外品に近いUNSC インフィニティと比較すると半分くらいのサイズである。
FTLドライブ
コロニー船時代からショウ・フジカワ機関が搭載されているためスリップスペースを利用する事が可能。
UNSCの保有する戦闘艦艇の大半は装備し民間向けにも普及しており遠距離のコロニーへ行く際等重宝されるエンジン。
開発したチームのリーダーであるトビアス・ショウ氏とウォーレス・フジカワ氏の名を取りショウ・フジカワドライブと名付けられた。
このエンジン自体は2291年には完成しその後は人類が太陽系外の様々な星へ入植し繁栄する事に貢献している。
スリップスペースは単純にワープというより光速以上で移動できる空間に入るような物で空間内で移動して目的の場所付近で再度実空間に出るといった具合で利用中は空間内での移動時間が発生するので例えば3日間スリップスペース航法を利用して実空間に出たら実空間でも3日間経過していることになる。
長距離移動する場合特に影響が出るため余剰なクルーや戦闘要員等はほとんど冷凍冬眠に入る。
また実空間に出る際精度のような物があり確実に指定した座標ピッタリに出る事は難しい。
コヴナントが保有する物は人類が保有するFTLドライブよりもはるかに早く移動し実空間へ出る精度も高い。
艦艇を設計しこのエンジンを搭載する場合は特に注意が必要で下手な設置方法だと最悪船体の一部だけが空間に突入する事故が発生する生存する見込みなどない。
装甲関係
コロニー船時代は不明だが軍が2520年頃強襲揚陸艦として改修し運用する都合当然装甲化されている。
多くの艦艇で使われているチタニウム-Aを採用。
チタニウムAは戦闘艦艇向けに大規模に使用されている装甲で比較的小型なカロン級軽フリゲート等でも使用されているUNSCでは標準的な装甲と言える。
コヴナント戦争初期のチタニウムA装甲は艦艇含めてプラズマ兵器1発で蒸発する(装甲が耐えられる熱量がプラズマ兵器の熱量よりはるかに低いため)が材質の改良でその後は比較的耐えられる程度にはなっている。
流石に艦艇自体が古く設計自体戦中どころか戦前の船という事もあり戦後のUNSCにおいて普及しつつあるエネルギーシールドは当然装備されていない。
搭載兵器システム
戦前のUNSCにおける標準的な構成の兵器群を搭載しているが大量のデッキガンを装備しているのはかなり珍しい。
コヴナント戦争中に追加された武装等は確認されておらずプラウラー級のようなパルスレーザー等特殊な兵器は搭載していない。
またプロフェシー救助時にハヴォックを使用しており核兵器を運用する事自体は可能なようだがハーヴェストでの戦闘直後に移動しアルカディア攻防戦に参加と連戦状態で最低限の補給しか受けていなかったのか軌道上にいたコヴナント艦艇を核攻撃する等の行動はしていない。
核兵器が無い都合スピリット・オブ・ファイヤがコヴナント艦艇に対して有効となりうる兵器はM.A.Cガンのみとなるが通常搭載される艦艇用として普及しているMarkⅡ系列のM.A.Cガンは1発ではコヴナント艦艇が装備するシールドが原因でほとんど損害を与えられない。
ある程度研究が進むと3発程度でシールドが破壊可能とされ4発目からダイレクトな損害を与えられるようになる。
ただしM.A.Cガン自体が核融合炉から供給される相当な電力を消費して大質量の弾芯を撃ち出すため連射が出来ず電力の再チャージの時間も長い複数搭載できるような艦艇は極めて少ない。
また近接航空支援や対空戦闘と対艦戦闘に用いる事の出来るアーチャーミサイルも相当数装填したポッドも保有するがシールドが展開された状態のコヴナント艦艇にはほぼ無効のため基本的にシールドを破壊してから使用される。
近接防御用のディフェンスガンは基本的にUNSC艦艇は搭載する傾向が強いのだがスピリット・オブ・ファイヤにその種の兵器が搭載されているかどうかよくわかっておらず大量のデッキガンで代替している可能性も無くはない。
航空戦力の運用能力
コロニー船だった事もありスピリット・オブ・ファイヤは多数の格納庫を持ち飛行甲板も有しておりペリカンのような通常の輸送機から仮設基地建設用の大型輸送機をスムーズに運用できる。
さらに大気圏用のB-56ショートソードを運用する事が可能で複数搭載されており主に航空支援任務に多用されアルファ基地周辺のコヴナントを爆撃する等実戦でも運用された。
宇宙と大気圏両方で運用可能なロングソードが搭載されておらずまたシヴァ対艦核弾頭の類も搭載していないようで航空兵力を用いての対艦戦闘はかなり限定される。
展開能力
小型の射撃陣地から大型の指令センターのような物まで迅速に展開する事が可能で戦闘ではまず仮設の基地を展開してそこで地上へ下した部隊を一度集めて再度編制し戦闘へ投入する。
元々惑星をテラフォーミングする装置を有しさらに居住区を作り植民地とするのが目的で作られていた都合改修後も基地を展開するだけの物資も豊富に積載しており少なくともアルカディア攻防戦までは基地建設用資材等の在庫が無くなるといった事態は発生していない。
また基地自体はモジュール化され各種施設も完成した物を降下艇で輸送して設置する形となる。
コロニー船時代は学校や水耕栽培用の設備まで運んでいる。
またODSTを地上に展開するためのHEV運用能力も備えている。
継戦能力
極めて高い。
格納庫の数でも事前に大量の兵器を搭載していたのが原因ではなくこの艦艇には設計図さえあれば独自に兵器を生産しさらにアップグレードやある程度なら新規開発も可能な兵器工場が存在する。
つまり艦艇が生き残り工場が無事なら資材と運用できる人員さえいれば延々と兵器を生産し続け戦う事を可能としている。
搭載されている既存の兵器も随時アップデートが繰り返され2531年までに生産された物でも常に最新型と見劣りしない物へと変貌させている。
ただしこの工場で生産した物はUNSCやメーカー純正とは言えないので異なる点が存在しいくつかの機能を省いたり手直しする事もある。
公式記録上の参加した戦闘
2525年に発生したコヴナント戦争に初期の頃コール艦隊所属の艦艇として戦っている。
しかし元々はコロニー船で改修して与えられた艦種は強襲揚陸艦という都合上地上に部隊を展開して船自体は地上部隊を掩護する形が多い。
UNSCの公式記録では2531年アルカディアの戦闘でコヴナントの残存艦艇がスリップスペースに突入し撤退した後スピリット・オブ・ファイヤの姿が無くそれらしい残骸も発見できず各所にある観測所でもスリップスペース使用の形跡等も確認が取れていないようで2534年当該艦艇の捜索を諦めステータスはM.I.Aとして扱われている。
第三次ハーヴェスト奪還作戦
ハーヴェスト奪還作戦には第二次から参加し第三次にも参加しアルファベースの確保や北極圏の遺跡を調査していたコヴナント部隊に対して陸戦部隊を投入し攻撃を加え撤退に追い込みコヴナントが調査していた物をアンダース教授を護衛しつつ調査している。
その直後再度コヴナント軍の攻撃を受けるが艦長のカーター大佐は運用限界ギリギリまで重装甲化された大抵の艦艇や部隊が持て余すような代物であるがフォージ軍曹のお気に入りと言われているグリズリー重戦車を投入し遺跡内部の部隊を救助している。
その後コヴナント艦艇が移動を開始したがアルカディアへ向かった事が遺跡のデータからも推測できた事もありカーター大佐はコール提督に話をつけスピリット・オブ・ファイヤは調査を中止しアルカディアへ向かう。
第一次アルカディア攻防戦
2531年9月頃2隻のコヴナント艦艇がアルカディアの民間居住区バースに対し爆撃を開始すると同時に地上部隊を展開、多数の民間人を無差別に殺戮し始める(居住区と言われているが高層ビルが建ちならんでおり宇宙港を持つ都市となっていた)
現地に既に展開していたベルファースト、アーム・ストロング、テキサス、ピラー・オブ・オータム(改修前)の4隻が対抗し一隻は沈める事が出来たが代償として2隻の艦艇を失いベルファーストとピラー・オブ・オータムは甚大な損害を被っており最後の一隻を沈める事ができなかった。
スリップスペースを抜けアルカディアに到着したスピリット・オブ・ファイヤもこの戦闘に参加するが艦艇の特性上対艦戦闘は難しい上に差し迫った状況として地上は地獄と化しておりUNSCの兵士から警察官まで動員して民間人を逃がすため抵抗を続けていた。
カーター大佐は艦艇の方を後回しにしフォージ軍曹と複数のホーネットを地上へ投入し最大限民間人の避難を行うように逃走ルートと脱出用のシャトルを確保するため奔走する事となるアルカディアに駐屯していたUNSC部隊の損耗は大きくまともな組織戦が出来るような状態ではなく颯爽都市が消滅するのは時間の問題だった。
しかしSPARTAN-Ⅱ グループオメガが現地で戦闘に参加しさらにバースのシャトルの防衛にはSPARTAN-092ジェローム指揮下のレッドチームがシャトルを守るため戦い続けていた。
レッドチームはシャトル近辺に陣取り攻め寄せてくるコヴナント軍を尽く撃退しシャトルを逃がす事に成功するがコヴナントはさらに地上部隊を投入、バースとその周辺地帯に拠点を構えしまい形勢は極めて不利となり都市部から脱出するしか選択肢がなくなりフォージ軍曹は生存していた部隊をまとめ都市から距離を置いてクレーターにスピリット・オブ・ファイヤが得意とする迅速な拠点設営を行い反撃の機会を狙う事となる。
フォージ軍曹らはその後設営された基地にて反撃のための部隊を編制しつつ断続的に攻撃を加えてくるコヴナント軍と交戦しているコヴナントは初期段階で投入している部隊が多くさらに拠点まで設営されており再びバース近辺まで行軍するのは困難だったが彼らに対して援軍が到着する。
SPARTAN-Ⅱグループオメガのメンバー達がフォージ軍曹らの部隊と合流し心強い味方を得た部隊はコヴナント軍拠点への攻撃を実行し拠点の制圧と破壊に成功した。
バース近辺での戦闘後コヴナントの別の部隊が奇妙な動きを見せていた拠点を設営して巨大なシールドを展開しある種結解のような物を作り何かしていたいるのは確認できはしたが肝心な何をしているのかがほとんど分からなかった。
藪蛇ではあるがコヴナントの軍勢が人類の惑星に居る事自体が問題という事もありスピリット・オブ・ファイヤは部隊を動かす事となりアンダース教授の助言等もありピラー・オブ・オータムが複数保有していたプラズマ砲搭載の試作自走砲M145Dライノを使用して結界を破りM.A.Cガンでシールドを展開している設備を破壊する作戦に出る。
まず1台のライノが砲撃するが効果が無くコヴナントを刺激してしまい大量のバンシーが飛来しライノは破壊される。
その後複数同時で砲撃すれば効果があるとはずとアンダース教授が見解を示し追加でライノを地上へ下し周囲のコヴナント軍を殲滅しつつバンシーに対処しライノを守りペリカンで一部を輸送する等非常に忙しい展開になるが無事ライノの砲撃が始まり結界は消滅スピリット・オブ・ファイヤの直接砲撃で周辺施設丸ごと破壊に成功し元結界内へライノを含め戦力をさらに投入する。
元結界内に展開した部隊と共に移動していたライノが突如遠距離からの砲撃を受け破壊された。
建造途中ではあるが通常サイズよりも遥かに大きいスカラベが確認され既に設営された仮設の基地を直接砲撃し完全に破壊できるだけの火力を有している規格外の化け物でコヴナントの行動を調査するに辺り直ちに排除する必要に迫られた基地の周囲には一応遮蔽物が存在したが断続的に砲撃を加えてくるためいずれ破壊されるのは目に見えておりフォージ軍曹らが対応する。
その間残存していたコヴナント軍の周囲でパワーサプライのような物が発見されそれを破壊した所スカラベの砲塔の動きが鈍ることが判明。
周囲にあったパワーサプライを片っ端から破壊して回り砲塔の動きが極めて遅くなったスカラベを戦闘車両や空爆等を砲塔部へ集中させ破壊に成功周囲の制圧も完了しアンダース教授や部隊が安全に周囲を調査できるようになりこの戦闘後コヴナント艦艇もスリップスペースに突入、撤退しておりアルカディアは大半の都市を失うがどうにか守る事ができたUNSCの対コヴナント戦では比較的珍しいケースである。
後年アルカディアはこの戦闘の影響で都市部は復興がほとんど出来ずほぼ放棄され農業用コロニーに転用されている。
コヴナント艦隊追撃、APEX到達、そしてAPEXの破壊
アルカディア攻防戦後のスピリット・オブ・ファイヤの状況
コヴナント艦艇が撤退した後奇妙な事にスピリット・オブ・ファイヤの存在が確認されていない。
それらしい残骸も無く確認しようにも周囲にいた艦艇は沈んでいるかほとんど動けない状況で捜索もままならずいくつかの説があるものの本当の所は全く状況が分かっていない。
ステータスの変更
2534年頃UNSCもスピリット・オブ・ファイヤの状態を公式にM.I.Aに登録しクルー達の追悼式典が行われた。
彼らに関する情報がアルカディア攻防戦直後から全く分からずその後も続くコヴナント戦争で様々な宙域で戦闘を行う事になるがその間も残骸どころかと痕跡すら発見されていない。
追悼式典はクルーの家族達が招かれたものの出席を拒否しているクルー達が未だ生存し家へ帰ってくるという希望を捨てず信じていたのである。
スピリット・オブ・ファイヤの状態に関する様々な説
いくつかの説と荒唐無稽な物まである。
ONIが極秘裏に回収して特殊作戦のために戦力として運用しその間に失われたと言う説やアルカディア攻防戦中コヴナント艦艇と交戦し破壊された説がやや有力で中には反乱軍に参加した等という暴論まである。
戦後のスピリット・オブ・ファイヤ
2525年のハーヴェストから始まったコヴナント戦争は2553年コヴナントの大規模な内戦とサンヘイリとの同盟、その後展開されたアーク攻防戦でコヴナント軍の主だった戦力は壊滅し指導者である真実の予言者もアービターとSPARTAN-117の襲撃で殺害に成功し人類は多大な犠牲を出しながらも下馬評を覆し勝者となる。
その間に勇敢に戦い失われた多くの兵士達や艦艇はその功績をたたえられ記念碑が建てられている無論その中にSoFの名が含まれている。
非公式記録
SoFは撃沈したわけでもONIの戦力になったわけでもまして反乱軍に参加したわけでもなくUNSCの指揮下から事実上独立してしまい独自の戦争を行っている。
アルカディア攻防戦直後から搭乗しているクルー達も全員が生存し2531年~2559年までの間彼らは人類の脅威に対し人知れず戦い続けていた。
APEXの戦い
アンダース教授拉致という事態が発生した為スピリットオブファイアは逃走するコヴナント艦艇の追跡か撃沈の選択を迫られ前者を選択。
数日後エトランハーバージという惑星へ到着する。
不毛の地となっていたこの惑星は未知の危険な物が2つ存在した。
良好な状態で係留されているフォアランナー海軍のソージャナ級ドレッドノート艦隊と封じ込めに失敗したフラッドの存在である。
スピリットオブファイアは多くの犠牲を払いながらこれらを排除しコヴナント軍と艦隊も破壊することに成功したが艦艇の要員は半数近く失い前線の指揮を担当していたフォージ軍曹も死亡した。
フラッドの除去
2537年定期で行われていたメンテナンス中ずっと隠れていたパラサイトが整備士に寄生し何名かが犠牲になるがセリーナがSPARTAN-092を起こし検疫と排除しフラッドの脅威は去った。
アーク到達、バニッシュトとの戦い
時は下って西暦2559年、APEX破壊後FTL機関を喪失し通常航行で深宇宙を彷徨うことになってしまったSoFは、28年の漂白を経てコヴナント戦争最終決戦の地となったアーク宙域に辿り着いた。この約30年に渡る長期間クルーは冷凍睡眠で時間を過ごしたが、艦載AIであるセリーナはAIに定められた運用耐久期間を超えて稼働していたためランパンシーを起こしていた。だがアーク宙域に到達した際にクルーを冷凍睡眠から覚醒させた後に機能を停止した。これにより艦を管理するAIが喪失してしまったのである。
冷凍睡眠から覚醒したカッター艦長らクルーは自分たちの置かれている状況を把握するために活動を始める。眼前に広がるアークからUNSCの救難信号をキャッチしたSoFは、ジェローム、アリス、ダグラスらスパルタンたちを調査のためアーク地上へと送る。だが、現状況のアークは戦後調査に訪れた地球人類を惨殺したコヴナントの異端者たちの武装集団バニッシュトにより制圧されていた。救難信号を送っていた施設の唯一の生存者であるスマートAIのイザベルを回収したスパルタン3人は、バニッシュトの総帥であるジラルハネイのアトリオックスの襲撃を受け、ダグラスが左腕を負傷、アリスは追撃から逃れる際に独り殿を務めてMIAになってしまう。これによって戦闘可能なスパルタンはジェロームのみになってしまった。回収したイザベルから事の次第を聞いたカッター艦長らSoFクルーはバニッシュトとの対決を決意し、戦闘態勢に移行する。
艦載AI(2531年~2559年)
スマートAIが搭載されており数々の重要な貢献をしている。
正規の艦載AIはセリーナだが彼女はスマートAIの寿命が7年(UNSCの規則)という前提から逃れる事が出来ず失われ2559年再起動したスピリット・オブ・ファイヤは偶然回収に成功したアーク調査に参加したAIイザベルが事実上2代目の艦載AIとなる。
セリーナ
コルタナと同じくスマートAI。
高度な技術と判断能力を発揮しやや皮肉屋ではあるがスピリット・オブ・ファイヤが存続する上で欠かせない存在だった。
拉致されたアンダース教授を乗せたコヴナント艦艇への対処について破壊を進言したSPARTAN-042 ダグラスとそれを拒否するフォージ軍曹の激論を仲裁したりもしているがこの間ドアと椅子がK.I.Aになる等被害が発生している。
基本的にはM.A.Cガン等の艦載兵器はAIが操作(正確には照準等の高度な計算)を担当する事が多い。
APEXで存在が確認された未知の寄生生物を誰よりも素早く分析しどのような対象に寄生するか等も看破している。(フォージ軍曹には情報過多と言われたが。)
シールドワールド脱出後の2531年12月25日のクリスマスはクルー全員が冷凍冬眠に入り艦艇の制御は彼女がほぼが行う。
自身の死に恐怖を感じ7年という規則を破りその後も存在し続けひたすら艦艇の修理と搭載兵器のアップグレードや独自に入手した出所不明の設計図で各種新兵器も開発生産しバニッシュトとの戦闘ではスピリット・オブ・ファイヤはその恩恵を強く受けた。
漂流から28年後アークへ到達した2559年に再起動したスピリット・オブ・ファイヤのクルー達を起こした後カーター艦長へ自身の規則違反と死の恐怖を告白し消滅する。
イザベル
UNSCのアーク調査隊に参加したスマートAI(推定)。
ヘンリーラム研究所でアークの調査を続けアーク修復のために必要なレトリバー・センチネル等の管理を担当しセンチネルがどのような行動に出るか等について非常に詳しくバニッシュトのCAS級強襲空母を破壊する際に彼女の力は絶対に必要であったと言え実際に撃沈するに辺りいくつかの奇策を提案したのも彼女である。
コヴナント系のバトルネットとセキュリティシステム(侵入されてもろくな対策を取らない事が2552年頃には発覚している。)を突破しSPARTAN-092が死体の山を作る間に兵器システムを掌握する等ハッキングにも長けている。
彼女はアトリオックスに怯えてはいたがその後立ち上がり殺された多くの仲間達の為にも人類の明確な敵バニッシュトを倒すためにスピリット・オブ・ファイヤに全面協力している。
特にスピリット・オブ・ファイヤのクルー全員にいえるが戦争中の経緯等知るはずもないという事もあり数々の情報と戦後設計の兵器(主に設計図)を提供しM400砲兵システム等が艦艇で生産を開始実戦配備に至る。
旧式(見た目は)兵器が主流であるスピリット・オブ・ファイヤの陸上部隊にとっては極めて重要な戦力となりより戦術の幅を広げる事が出来た。
搭載兵力(2531年~2559年)
スピリット・オブ・ファイヤの搭載兵力は人員以外は自前で生産したり改造した元々の搭載兵力を主に運用するため通常のUNSCの装備群とかけ離れている。
この傾向は特に2559年のアークにて顕著に出ており型式がまるであてにならない性能を発揮したり完全に独自仕様になった兵器まで存在する。
エネルギーシールド装備前提のHRUNTING/YGGDRASIL系列の最新型マンティスの類は作れないのか配備されていない。
海兵隊
元々は2164年にUNSCが生まれた時に海軍の地上部隊で国連直轄から国連宇宙司令部直轄に再編成された部隊でコヴナント戦争前は長期間人類同士の戦争を行っていた。
コヴナント戦争では多くの戦場へ赴き常に勇敢に戦うその姿勢はエリートらも戦士として認める側面があった。
武装は基本はMA5等のアサルトライフルだがレイスが来ればM19ロケット等、バンシーが来ればミサイル、遠距離の敵を仕留めるならSRS99と多種多様な兵器を専門に扱う特技兵も居る。
中には骨董品気味な火炎放射器を専門に扱う兵士もいるがAPEXではフラッド汚染を除去するのに非常に効果的であった。
直接歩兵を焼けば当然骨まで焼ける程の火力がある。
スピリット・オブ・ファイヤにとってどのような兵器よりも彼らのような人材は何よりも貴重である。
ODST
人類に統一政府が出来た頃に一度特殊部隊を集めて再編成して生まれた歴史の長い特殊部隊。
武装としては海兵隊と同じ物が多いが最前線よりもっと前に投下される場合もあるので近接戦闘用にはM7SMG等も使い爆薬も携行する。
HEVポッドで軌道上から直接戦場のど真ん中に降下し着陸後即座に戦闘開始となるため非常識な部隊とみられたりもするが地獄に直接飛び込むような性質の部隊のため彼らはヘルジャンパーとも呼ばれる。
過去の諍いが原因でSPARTANとの折り合いが悪く柄も悪いが腕の立つエキスパート集団。
スピリット・オブ・ファイヤではもはや一蓮托生になったためかトラブルの類は特に無い。
元来の任務内容には対テロや偵察、ゲリラ戦等もある。
SPARTAN-Ⅱ
2531年アルカディア攻防戦参加後グループ・オメガから分かれたレッドチームのSPARTAN-Ⅱ 3名が地上部隊に参加し常に最前線で戦う。SPARTAN-092“ジェローム”指揮下でSPARTAN-042“ダグラス”とSPARTAN-130“アリス”で構成されている。
SPARTANの名に恥じぬ一騎当千の戦力でAPEXではエリートの近衛兵10名以上を一方的に叩きのめしている。APEX爆破時にはフォージ軍曹がこれからの戦争でSPARTANは必要であると語り最後は彼を見送っている。
2559年にはアークに到達直後に地上へ降りヘンリーラム研究所の廃墟でアトリオックスと遭遇し今度は逆に一方的に叩きのめされSPARTAN-092は無事だがSPARTAN-130はM.I.A(後にゲリラ戦を仕掛け捕虜と共に脱出)SPARTAN-042は左腕を握り潰され当面入院となる。
この結果、しばらくの間地上部隊はSPARTAN-092が現場の指揮を取る。
基本的な武装は大火力の物が多いが、CAS級潜入時SPARTAN-092はM90ショットガンとM6ハンドガンの接近戦重視の装備にしたり偵察時は全員がバトルライフルを装備していた。
サイクロプス
2531年頃のサイクロプスは完全に作業用のパワーローダーのような物でAPEXのシールドワールド突入直後のコヴナント艦艇との戦闘で破損したパワーコア修復作業に従事していた。
戦闘に関してはせいぜい力任せに殴る事しかできなかったのだが28年の漂流中セリーナの手により大改修というより一から再設計され完全に別物と化す。
一応ベースになった機種のファイルはアルカディア攻防戦のドサクサで偶然手に入れていたらしくそれを参考に手直しを加え対戦闘車両特化型兵器となる。
対空戦闘こそ出来ないが戦闘車両と歩兵に対しては強力なキャノンで対応する。
艦内の工場でも生産可能なため日々生産が続いている。
M808 MBT スコーピオン
2531年はM808Bを運用し2559年は大改修の末もはや弄る場所が存在しなくなったM808Sを運用している。
S型はセリーナが改修したスピリット・オブ・ファイヤ独自の型式と思われる。
戦後UNSCは多少小型化したM820 MBTへ更新が始まっており型式としては古く見えるがM808SはベースのM808Bに対し圧倒的なスペックを有している。
理論上かなりの速度が出せるようになっているのだが恵まれたインフラが無いアークで砲弾を満載した状態ではやはり鈍足気味な速度になる。
重量自体も66tとかなり重い部類に入るがD77H-TCIペリカン降下艇であればフル装備の状態でも何の問題も無く空輸が可能。
歩兵はもちろんだがコヴナントやバニッシュトのシールド装備のレイスであろうと問答無用で破壊できるだけの火力を有しておりAPEXでもアークでも車両と歩兵の殲滅で活躍しているが対空能力が無いに等しいためバンシーに対しては非常に弱くスカラベの相手は非常に厳しい。
共通点としては両方とも主砲はM512 90㎜滑腔砲(ライフリングが無い戦車砲)を装備し大体1分間で15発程度発射でき1名で操縦から砲塔の操作まで行うので自動装填装置が存在すると思われる。
また搭乗者は神経インターフェイスを装備しておく必要がある。
通常のタングステンのサボットとキャニスターが用意されておりロッドガンの直撃程度は耐えるチタニウムとセラミックのコンポジットアーマーで装甲化されている。
一応4名程度であれば歩兵を運べなくも無いがロッドガンやレイスの主砲が飛んでくる可能性が高いため自殺行為。
なお戦後配備され始めたM820 MBTもスコーピオンと呼ばれており非常に紛らわしい。
M850 MBT グリズリー
2509年頃調達が開始されたUNSC最大級の重戦車で包囲網の突破用に使われるそうだがD77Hペリカンが運用できるギリギリまでの重装甲化が行われており通常の部隊ではあまり見ない車両。
主砲はM310 120mm滑腔砲が2門装備され桁違いの火力をたたき出せる。
砲弾はスコーピオン同様タングステンのサボットとキャニスターと2559年スピリット・オブ・ファイヤではミサイルまで装備可能になっている。
運用限界ギリギリまで増加させた装甲は非常に頑丈だがスコーピオン同様対空能力は無いに等しい。
海兵隊だけでなく陸軍でも一応運用されているが物が物なので配備されていても少数。
スピリット・オブ・ファイヤでは通常ではありえない異常な数が搭載されているがフォージ軍曹による熱心な活動で配備数が増えたらしい。
M9 対空戦闘車両ウルバリン
大反乱時代後期頃から再生産され始めた対空戦闘車両でハーフトラックの車体に対空ミサイルを満載したランチャーが装備されている。
あまり装甲化されていないので脆く護衛は必須。
対空能力は高いようで降下艇やバンシー相手であればかなりの優位性がありセラフに対しても有効と言われているがスピリット・オブ・ファイヤはセラフと交戦する機会が無かったため実際どこまで通用するか不明。
2531年APEXと2559年アークの戦闘では地上部隊の防空を担っている。
自衛用ではXM511グレネードランチャーが装備されている。
メインの対空ミサイルはアージェントVを使用し再装填は機械式誘導性は優秀。
やろうと思えば地上目標に対してもミサイルを撃てるが流石に本格的な重装甲車両との対決は無謀。
セラフに対して本当に有用であれば制空権を取られやすいUNSCとしてはこの種の車両は大量に必要になるのだが特殊な事情でこの車両生産がかなり停滞している。
2535年火星にあるメーカーの兵器工廠が破壊工作で吹き飛ばされておりその後復旧できたかも怪しく2552年の地球での戦闘ではワートホグにミサイルランチャーを付けて運用したりリーチ攻防戦時はONIの重要な基地もディフェンスガンで防空戦闘を行っており再生産が間に合っていない可能性が高くリーチにもメーカーの工場が存在したがそちらはリーチ攻防戦の結果からみて消滅、地球攻防戦では火星から地球へ物資を送れる状況ではないため満足な配備が出来ていないようである。
SP-42 コブラ
コヴナント戦争開戦よりも前にUNSCが調達を開始しスピリット・オブ・ファイヤでは2531年のアルカディア攻防戦から本格的に地上運用された戦闘車両でM66 30㎜レールガンを2基と主砲のM99 105㎜レールガンを装備。
主に対戦車戦闘と片手間で歩兵や敵拠点を砲撃する。
主砲の火力は凄まじくレールガン故に弾速も早いため物理的な衝撃力も高くエネルギーシールドに対しても比較的有効でシールドを装備していない場合簡単に敵車両を破壊出来る歩兵であればひき肉になるのは間違いないだろう。
弱点としては肝心な主砲を撃つ場合車体を固定せねばならないため移動しながらの砲撃は30㎜レールガンのみとなる。
M808 スコーピオンと比較すると装甲による防御はあまり期待できない上に対空能力が無い。
またスコーピオンと違いドライバーとガンナーの2名で運用する必要がある。
車体は6輪の装甲装輪車なのだがUNSCにおけるカテゴリーではSpecial Purpose MBTつまり特殊用途用主力戦車として扱われている。
2559年のアーク戦ではM400砲兵システムが手に入ったためか直接照準しかできないコブラを退役させたのか運用されていない。
M12 ワートホグ
UNSCで日々酷使されつつ補充のため日夜大量生産されている車両。
純粋な戦闘車両では無いが様々な兵器を車両後部のタレットとして運用可能なため多用される。
一応民間向けモデルも存在する。
スピリット・オブ・ファイヤではM41機関砲かガウスガンを搭載している物が主流。
場合によっては体当たりで敵を踏みつぶす事も出来るが頑丈ではあるが重装甲ではなくロッドガンやバンシーの攻撃には弱い。
最大でドライバーと助手席に一名、タレット操作に1名の三名が乗れる。
アーマー装備のSPARTAN(約0.5t)が乗っても問題無く走ることが出来るので狭いが積載量自体は高いと思われる。
XRP12 グレムリン
X23 NNEMP キャノンを搭載したサポート用の車両で6名で運用される6輪装甲車両。
多少装甲化されてはいるがやはりロッドガンやレイスやバンシーと正面で戦うのは無謀だがこの車両最大の強みはEMP攻撃である。
APEXではフォアランナーの設備の動きを鈍らせるのに使われたが戦闘車両等に向けてこのキャノンを使用した場合しばらく動けなくなる。
その後は他の車両が一方的に攻撃する事が可能となるので戦術レベルでの友軍の優位性を押し上げることが可能。
製造は戦後もMJOLNIRを製造し続けているマテリアル・グループ。
M312 HRV エレファント
UNSCの海兵隊等が搭乗する戦闘指揮所兼装甲回収車のような物で動く要塞。
かなり頑丈でエンジンも大出力のためシールドワールド爆破を実行する前にFTLドライブを急斜面を上りつつ運ぶ程のパワーを持つ。
武装はM41対空機関砲が搭載されているためそれなりの防空能力を持ち必要であれば内部で待機している海兵隊員を降ろして戦闘に参加させられる。
APEX到着直後に数基が地上へ配備されるが謎の寄生生命体の襲撃により鹵獲されてしまいその後レッドチームとフォージ軍曹らの部隊が救助に成功している。
戦後UNSCではこの車両よりさらに巨大かつ大火力のM.A.Cガン等を装備したM510 マンモスが配備されている。
B65 ショートソード
スピリット・オブ・ファイヤが2531年のAPEX等数々の戦闘で航空支援として多用していた戦闘爆撃機。
多数の対地兵器を搭載しており地上部隊への航空支援で活躍しているがこの戦闘機はロングソードと異なり大気圏内でのみ運用する事が出来る為第二次アーク攻防戦でパニッシュトとの対艦戦闘時に対艦ミサイル等を搭載しての対艦ミッションは行われていない。(全機喪失の可能性あり)
爆弾以外にもM995 ASW/AC 30mm MLAが装備されている。
また本機は核兵器の運用能力を持っているがスピリット・オブ・ファイヤでは使用される事は無かった。
D-77TC ペリカン降下艇
HALOシリーズお馴染みの兵員輸送用の降下艇。宇宙と大気圏内両方で運用可能だがエネルギーシールドのような防御力は皆無で撃墜リスクが非常に高いため、第二次アーク攻防戦(2559年)では戦術移動にこの種の降下艇を使用しなかったのはリーバーの防空能力の高さ故であり射程圏外の後方基地では運用していた模様。
ペイロードは驚異的で60t以上の重量があるスコーピオンをフル装備で輸送する事が可能だがグリズリーの空輸は限界に近いと言われている。
武装したバリエーション機も存在しておりチェーンガンやロケットにミサイルといった基本的な物を装備した機体や純粋なガンシップに改造された物等様々で純粋な空対空向け戦闘機と異なり機動力的に無謀に近いがANVIL-IIを搭載して空対空戦闘も不可能ではない。
戦後はこの降下艇の改良型D79H-TCが開発され2557年から生産が開始された。
AV-14ホーネット
重機関銃とミサイルを使う軽量な対地任務に向いた垂直離着陸式の航空機。
ロングソードやショートソード程の爆撃能力は持たないが地上兵力に対し断続的に火力を浴びせる事については優れている。
ガンナーとパイロットの2名で運用され一応左右の座席に合計2名の乗員を乗せる事が可能だが一切防護されていない為危険と言わざるを得ない行為。
第二次アーク攻防戦では多用されたが肝心なミサイルの在庫が切れたのか機銃のみで戦闘を行っている為戦闘装甲車両の類の破壊に時間が必要となる上パニッシュトの対空ワーカーのリーバーが敵部隊のエリア防空を行っている場合容易に撃墜されてしまう。
D81-LRT コンドル
戦後開発された輸送機でペリカンを踏襲したデザインではあるが、ペリカンには装備されていないFTLドライブが存在する為この航空機はスリップスペース航行を可能としている。
FTLドライブを失ったスピリット・オブ・ファイヤとしてはこの航空機のFTLドライブがあれば地球へ戻れると考えられがちだが強襲揚陸艦で2500mのフェニックス級にコンドルのFTLドライブを移植した場合船が真っ二つになってしまう可能性の方が高い。(実際にリーチ攻防戦中フリゲート艦サバンナから調達したFTLドライブを用いてサバンナより十数倍のサイズがあろうかというCSO級空母の内部で起動させた所艦艇は見事に真っ二つになっている。)
この輸送機の本来任務はアーク周辺に存在するフォアランナー施設への移動手段であり、長距離をスリップスペースを使って移動する為に存在するわけではない。
FTL機関以外の部品はスピリット・オブ・ファイヤでも製造可能なため、前線基地の構築等の作業に用いられている。