ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴
編集者:~ Kon 1ro ~
編集内容:22話について追記。現在判明している部分まで。

「 なんだか、本物の空より高くて、深くて…… 」

CV:南真由

人物

まだ幼さの残る中性的なダイバー。愛称は「パル」。褐色肌、メカクレ狐耳やふさふさ尻尾に、華奢な体躯とぶかぶか衣装という、属性てんこ盛りのアバター。

尊敬する兄の勧めでGBNを始めたものの、引っ込み思案ゆえ他のダイバーとの交流もなく、練習も含めてバトルの経験もないド素人。物腰は丁寧でしっかりしており、協調性にやや難のある年長者ばかりのパーティについていく頑張り屋。チーム戦に憧れており、ブックマークを付けているクリエイトミッションはチーム戦ばかり。

ギャラリーとして目にしたヒロトの戦いぶりに憧れ、声をかける機会を窺っていたところ、フレディが送ってきた通信画面を見つけ、チームに参加したい一心から居合わせた他の面々と一緒に転送される。

クリア条件を達成しても完了扱いにならない不可解なミッションについては、GBNが開発中だというストーリーミッションでは、との推察を立てる一方で、人間味溢れる山の民への思い入れも強めていき、それが戦いの原動力のひとつになっていく。

獣人といって差し支えない姿や年齢が近いためか、早くからアシャ、トワナ、フルンらに懐かれており、レジスタンスにはいつの間にやら「聖獣を操る神秘の少年」という情報が伝わっていた。

空には特別な感情を抱いているらしく、バージョンアップしたGBNの、特にストーリーミッションで見る空には強い感銘を受けている。その反面、過去の経験からか飛ぶことに対する強い恐怖心を抱えており、GBNでのガンプラによる飛行さえままならない。

使用ガンプラは、翼を持つドラゴンを象ったSDガンドランダー系のヴァルキランダー。機体名とは別に「モルジアーナ」という愛称を付けており、そちらの名前で呼ぶことも多い。ガンプラを「御神体」と呼ぶ山の民からは特に「聖獣さま」として親しまれている。

ビルダーとしては初心者を名乗りながらも、誇りを持ってヴァルキランダーを仕上げており、その出来栄えはヒロトからも「誰にでも作れるガンプラではない」と称賛されるほど。

丹精込めて作り上げた愛機に乗り手として釣り合わない自分に引け目を感じており、高難度のバトルミッションが連続する中で経験不足から他者の足を引っ張っているという意識もあって、一時は不義理を非難されようとパーティからの脱退を考えるほど思い詰めていた。

「心から望めばガンプラは応えてくれる」というヒロトの言葉を受け、迷いを抱えたままで臨んだサードミッションにおいて、出現した飛翔型の敵に夢中で攻撃を加えるも、不意を突かれて溶岩の上に放り出されてしまう。自分がいくら情けなくとも力を貸してほしい――心からの叫びにヴァルキランダーは翼を広げ、愛機の高揚を感じ取ったパルも詰め込んだ性能をフルに発揮し、瞬く間に単独で4機撃破という目覚しい戦果を上げる。

ガンプラと心を通わせる喜びを知ったことで、未熟な自分を受け入れたパルは、パーティへの残留とミッション継続を表明。更には今の自分にできることを着々と模索し始めるなど、メンバーの誰よりもダイバーとして有意義な前進を始めている。

その後もミッションに多大に貢献しながら、日常では山の民たちとの親睦を深めていくなど、おそらく(ゲームか否かという事情を含意しても)メンバーで最も自然体の交流ができていたのも彼だろう。しかし、そんな『ここはゲーム、彼らもゲーム』という意識は、ある戦いによって一気に崩されることとなってしまう。

リアル

本名はパトリック・アレクサンドル・レオナール・アルジェ

浅黒い肌に金髪、ターバンにトーブ姿の紳士然とした少年(年齢は明かされていないものの、パルヴィーズとしての印象とは大差ない)。電動車椅子を常用しており、脚が不自由な様子だが、身の回りのことは一通り出来るとのこと。執事を従えリムジンを手配するなど、ハイクラスの出自を思わせ、柔和な態度はそのままに、メイのドレス姿をさらりと褒める気の利いた面も持ち合わせる。

また、その育ちの良さと身体的事情からか、アバターの姿(GBNの中)の時よりも更に落ち着きがあってやや堂々としているのも特徴。

逆説的に、『パルヴィーズ』の時は自身の抱える事情や柵から解放されてそれだけはっちゃけているとも言える。

メイによってシドー・マサキと引き合わせられた際には、姉のミズキを驚かせないようガンプラとして振る舞うメイに代わって話をしたりと、頭の回転も速い。GBNのストーリーミッションと思っていたもののすべてが、他の星で実際に経験したことだという可能性をメイから告げられ、カザミと共に強く困惑。

その場では何も答えられないままに別れてしまうが、エルドラの子どもたちをヴァルキランダーに乗せてあげるという約束と一度は諦観に押しつぶされそうになっていた自分を支えてくれた兄の想いや仲間達と共に困難な状況に立ち向かっていった経験を胸に、自分の足ではじまりの路地裏へとやって来る。

第17話の回想シーンで彼の過去が語られている。

それによると、一人乗りのグライダーに乗って空の景色を楽しんでいた最中、機体が雷雲の中に入ってしまい、雷が翼を直撃し墜落。一命は取り留めたものの重傷を負い歩けなくなってしまった。すっかり絶望していたときに、兄であるリュック・アルジェ(=シャフリヤール)の紹介でGBNに飛び込んだ。GBN内で兄と交流する事は無く頼る場面も一切無いが、その事について不満を述べる様子も全く見せておらず、GBN内で既に名を知られている兄の名を背負う事無く自由に楽しめる環境を作るように兄側も気遣っているようである。

第22話での台詞から、富豪どころか中東系の王族であることが判明(21話にたくさんの兄や姉たちに囲まれた家族写真が出ている)。

また、兄たちではなく弟である自分が正当後継者であり、それによる重圧も感じている。

兄のシャフリヤールの本名よりパルの本名の方が長いのは依然から不思議がられていたが、実はよく見るとリアルの彼らがかけているペンダントの飾りの本数が違うことも画面上で確認できる。

つまり、シャフリのお母さんは側室で、パルのお母さんが正室ということになる。

(正室の子だった場合、生まれの順番に関係なく王位継承者の一番目となるため、まだ10代前半ほどの彼が王様になるという話に説明がつく。)

余談・考察

  • パルヴィーズの兄について当初詳しい説明はなかったが、アバターに多くの共通要素(銀髪、褐色の肌、狐耳・尻尾)があること、ペルシャ語の男性名を名乗っていること、ガンプラを評する際に『愛』という語を多用する、リアルでの外見や服装も似ている、本名が同じ姓、第2期OPで一緒に登場していること等から、前作でメインキャラのひとりだったシャフリヤールではないかという予想があった。上記の通り、第17話の回想シーンから、この説は的中した。
  • リアルがダイバー姿に近いとは限らないことから、しばらくは「過去のビルドシリーズにおけるSD使いは全員女の子だったので、パルヴィーズも女の子なのではないか(男性には難しいとされるぺたん座りをするシーンもある)」「『ガンドランダー』をリアルタイムで経験した30代半ばの人物では」と様々な憶測が飛び交っていた。

関連記事

編集者:~ Kon 1ro ~
編集内容:22話について追記。現在判明している部分まで。