ヤマビーバー
やまびーばー
哺乳綱齧歯目(ネズミ目)リス亜目ヤマビーバー科ヤマビーバー属に分類されるげっ歯類の一種。
概要
体長30~46cm、尾長1~4cm、体重雄平均838g、雌平均774g。
耳の近くに白い斑点があるのが特徴。アメリカの開拓者達が、「山のビーバー」とその名前が付けられたのだが、川に棲むビーバーとは分類学的に縁が遠い。川でも山だけでもなく、低地の湿った場所にも暮らしていて、げっ歯類全体の祖先に近い古い種類の動物である。湿地の地下にに長さ300mもの複雑なトンネルを掘り、そこに巣を使って生活している。トンネルには貯蔵庫があり、嚙み切った草を干し草にして保管する。冬、新鮮な草が少ない時期に、その干し草を食べて生き延びるのである。時々外敵に追われたシマリス、アカリス、ワタオウサギがトンネルに逃げ込んで来ることがある。また大雨が降ると、トンネルは水浸しになる。その時はトンネルを泳いで移動する。