概要
1996年にRPGツクールDante98で作成されたフリーゲームに端を発する、ホラーゲーム諸作および関連するメディアミックスの総称。ドラマCD化、漫画化、アトラクション、OVA化、実写化など、様々な展開が成されている。
製品版、特にPSP版以降はスプラッタホラーに通じる残虐描写が多い(コンシューマー版のシリーズは全てCERO-D)。とは言うものの、OVA等を除けば基本的には「直接見せない」ため、声優陣の想像力を掻き立てる被虐演技が見どころの一つでもある。
余談だが、刻命役・杉田智和氏は初作携帯アプリ版からのファンであり
(良樹役・中村悠一氏に「超怖いゲーム」として紹介されたのがきっかけとの事)、
ラジオでの本作の紹介や、BC版への特別出演、PVのナレーションなど様々な方面で協賛している。
シリーズ一覧・あらすじ
フリーゲーム
初作と共通の世界観を持つ作品群。
二次創作作品も含めた時系列は、分岐1ゼロ→初代→エンディングA、
分岐2ゼロ→初代→エンディングD→クロスフィアー→イフ、
分岐3ゼロ→初代→エンディングD2→CPD2シリーズとなる。
- 『コープスパーティー』
初作。初代とも呼ばれる。
1996年にRPGツクールDante98で作成され、ツクール専門季刊誌『ASCII Sofcom』に投稿された。
初掲載された5号から廃刊となる10号までSofcom誌上ランキング上位に位置し続け、96年の第二回アスキーソフトウェアコンテストで最優秀賞を獲得。
ある日の夜、学園祭の準備のために学校に残っていた哲志、直美、良樹の三人は
クラス委員長・あゆみからこの学校に伝わる怪談を聞かされていた。
あゆみが怪談を話し終えたその時、突然停電と不気味な声とオルガンの音色が…。
哲志に傘を届けに来た妹・由香も加え、音色の出所を確かめに行こうとした途端、
5人は強い閃光に包まれ、見知らぬボロボロの校舎へと飛ばされてしまった。
哲志たちは元の世界へ戻るために探索を開始するが、やがて数々の怪奇現象が5人に襲い掛かる。
- 『コープスパーティーZERO』
本作ファンの有志による二次創作作品。初作の前日譚にあたる。
非公式ではあるものの、この作品に登場している人物名、及び構想段階で登場している人物名はBC版や漫画版『コープスパーティー;娘』にも登場する。
高校に通う姉妹・長谷川香織と長谷川志穂は放課後、2人きりで教室に残っていた。
帰り際、怪談好きの香織が志穂に「3階の渡り廊下から転落した女子生徒の幽霊」について話していた所、
奇妙な声とともに強い閃光に包まれ、気が付くと2人は見知らぬボロボロの校舎へ飛ばされてしまっていた。
- 『コープスパーティーrebuilded』
有志によって製作された初作のXP移植版。初代リメイクである。
初作のほぼ忠実な移植ではあるが、原作の雰囲気を壊さない程度でのアレンジは入っている。
- 『コープスパーティークロスフィアー』
ゲーム制作チームあみそ組の二次創作作品。ZEROの後日談(5年後)にあたる。この作品に登場するキャラクターはイフにも登場している。
コープスパーティーZEROの5年後の世界を舞台に、
5年前の事件で生還を果たした香織を主人公としたアナザーストーリー。
なお、本作はコープスパーティーイフの前日譚でもある。
悪夢の事件から生還を果たしたものの、妹・志穂の行方不明の真相を伝えるもだれにも相手にされず、ついには精神病院へ入院させられてしまった香織。
入院先では同じ病院での入院患者である少年・誓太と親しくなっていたものの、半年前から赴任してきた担当医師の尼崎には不信感を抱く毎日であった。
そんなある日、尼崎に暴行を受けそうになった時、5年前の事件を引き起こす契機となった怪談を話す。
偶然この騒ぎを聞きつけた誓太が香織の病室へ入ってきたところ、その場に居合わせた3人は強い閃光に包まれ、再びあの悪夢の校舎へと飛ばされてしまうのだった。
- 『コープスパーティーイフ』
ゲーム制作チームあみそ組の二次創作作品。初作のエンディングDの後日談にあたる。
初代コープスパーティー、エンディングDの後日談から10年後の世界を舞台に、
10年前の事件で唯一の生存者である良樹を主人公としたアナザーストーリー。
高校の教師となった良樹は、自分だけ生き残ってしまった事を悔やみ続けていた。
ある晩、彼は校舎を見廻っている途中、いじめを受けロッカーに閉じ込めらた生徒・南野朱里を発見する。
助け出した彼女に「先生ずっと辛そう」と見透かされた良樹は、自分の過去をふと打ち明ける。
しかし話が終わった瞬間、2人は強い閃光に包まれ、あの悪夢の校舎へと飛ばされてしまうのだった。
- 『Corpse Party D2: Depths of Despair』
- 『Corpse Party D2: Fatal Operation』
- 『Corpse Party D2: Zero Hope』
海外のファンであるゲーム制作チームTeam Despairによって作られた二次創作シリーズ。
ゲーム名の由来は、初代のD2エンド(黒魔術エンド)から。シリーズの略称はCPD2。
初代準拠の設定ではあるが、登場人物設定は基本的にBC/BR以降のものとなっている。
現在日本語に対応しているのはDepths of Despairのみ。
ここではシリーズ1作目のDepths of Despairのプロローグを記載する。
初代のエンディングD2から6年後、生き延びた生徒の一人「あゆみ」は、
当時のクラスメート達にかつての教室での同窓会に招待される。
そして当日、彼女はまたしてもあの忌まわしい場所へと引き込まれてしまう。
前回と違い、あゆみはたった一人、恐ろしい悪霊が住まう学校に取り残されてしまう。
逃げ出す方法を探す最中、今回の一件は6年前に彼女が犯した罪によるもので、
生き延びるにはあの出来事との決着をつける必要があると考えるが―――
その他にも、海外では多くの二次創作作品が制作されている。
詳しくはこちら→Corpse Party Fanon Wiki | Fandom
製品版(天神小シリーズ)
世界観がフリーゲームから一新されており、BC版以降の舞台は「天神小学校」で統一されている。
時系列はBC/BR→BS→BDとなっている。
- 『コープスパーティー BloodCovered』(BC)
2008年にファミ通無料ゲームにてiアプリ『コープスパーティー New Chapter』(NC)が配信され、
それをベースにゴア表現や新たな仕様を盛り込んだWindows対応のADVとしてリメイクされた。
部分的にではあるがアマチュアの声優により、キャラクターにボイスが付けられている。
- 『コープスパーティー BloodCovered Repeated Fear』(BR)
2010年に発売されたPSP版。
BC版とほぼ同様のシナリオではあるが、プロの声優を起用し、正式に商品化された。
2015年に3DSにてシナリオが追加された移植版が発売。
- 『コープスパーティー Book of Shadow』(BS)
2011年にBRの続編として発売。これ以降、声優はBR版から続投。BR続編に繋がる本編は8章。
- 『コープスパーティー BLOOD DRIVE』(BD)
2014年発売。BSの続編かつ天神小学校完結編となる。
- 『コープスパーティー -THE ANTHOLOGY- サチコの恋愛遊戯 HystericBirthday 2U』(2U)
2012年に発売したBR番外編。本編の雰囲気とはまるで違うゲームとなっている。
製品版(その他)
- 『コープスパーティー2 DEAD PATIENT』
2013年から発売し、現在はChapter1まで配布。
天神小シリーズの数年後の世界設定で、キャラクターがほぼ一新(一部は継続)され、舞台も小学校から廃病院に変更されている。
製品版あらすじ
BC・BR(天神小シリーズ)
文化祭後の片付けの途中でクラス委員長のあゆみから如月学園にまつわる怪談を聞かされていた哲志達。
偶然そこにやってきた副担任・宍戸結衣や哲志に傘を届けに来た哲志の妹・由香も加わって
片付けを終えた後、哲志達はあゆみからの提案で、明日転校してしまうクラスメイト・繭のために
「幸せのサチコさん」というおまじないを行う事となる。
あゆみによると、このおまじないは「みんながいつまでも一緒にいられるおまじない」なのだという。
しかし、おまじないの直後に地震が起こり、哲志達は見知らぬ古びた校舎に飛ばされ、離れ離れになってしまう。
元の世界に帰る為にそれぞれ行動を開始した9人だったが、
かつてこの校舎で起こった事件で犠牲になった子供たちの怨霊が彼らに襲い掛かって来る。
数多の無残な遺体や仲間の凄惨な死を垣間見探索を続けるうち、生き残った者達は
古びた校舎が如月学園が建つ前に存在していた「天神小学校」であることを知り、
天神小学校で起きた事件の真相に迫ってゆく事となる。
登場人物
漫画版
- BC版は篠宮トシミによりコミカライズ。ガンガンJOKER連載。全10巻。
- 初代版は織衣美歌によりアレンジさた『コープスパーティー;娘』がある。月刊コミックアライブ連載。全3巻。
- BS版は同じく織衣美歌によりコミカライズ、コミックアライブ連載。全3巻。
- 2U版は柴田燕ウによりコミカライズ。全2巻。
- 前日譚にあたる小説『コープスパーティーCEMETERY0〜開闢のアルス・モリエンディ〜』のコミカライズは、挿絵を担当したいちはやが手掛ける。全2巻。
- 映画版のコミカライズはガンガンJOKER連載。ネーム構成をCHIHIRO、作画を肝匠が担当。
OVA
『コープスパーティー Tortured Souls -暴虐された魂の呪叫-』の題でアニメ化。
全4話。ニコニコチャンネルでもR15指定で配信。
またこれ以前にも、2Uの限定盤にOVA『コープスパーティー Missing Footage』が付属している。
概要でも少し述べているが、他媒体と比べると残虐表現が強く、あるものが直接見えている描写もあるため要注意。ゲーム版以上の衝撃的な結末を迎える。
製品版がBDで完結した事により続編があった場合、今後のシナリオはゲームとは違う展開になる可能性が高い。
実写版
PV
2014年4月に開催されたイベント「『如月学園』~如月祭~」の企画の一つとして公開された、約2分半のPV。
BD版の公式ページ、およびyoutubeにて修正版と無修正版が配信されていたが現在は公開終了。
上記イベントのDVDに特典映像として収録されており、こちらはロング版やメイキング映像も収録されている。
配役は以下の通り。
- 篠崎あゆみ:玉木瑛美(主演)
- 中嶋直美:西岡茉奈
- 篠原世以子:元山久恵
- 鈴本繭:元吉茉莉花
- 柳堀ヨシカズ:町田広和
映画
ツインピークス、キャンター配給。3DS版BCRFの発売と同時期にあたる2015年夏に公開。
同年3月14日よりクランクイン。公開日は8月1日。PG12指定。
ニコニコ生放送でも同時公開されており、映画版とは6つのシーンで異なる部分がある。この異なる部分の間違えを探し、抽選でプレゼントが貰えるキャンペーンを実施している。
本作公開後、カットされた残虐表現を余すところなく収録した「アンリミテッド版」が一部の劇場にて9月19日に公開予定であることが発表された。
配役は以下の通り。
- 中嶋直美:生駒里奈(主演)
- 持田哲志:池岡亮介
- 篠崎あゆみ:前田希美
- 岸沼良樹:JUN
- 篠原世以子:喜多陽子
- 鈴本繭:美紗玲奈
- 森繁朔太郎:諒太郎
- 持田由香:松浦愛弓
- 宍戸結衣:小坂温子
- 鬼碑忌コウ:金山一彦
- 管乃雪:内田さや
- 吉沢遼:佐竹遥人
- 篠崎サチコ:内藤穂之香
- 篠崎ヨシエ:竹中えり
- 校長:大川ヒロキ
- 柳堀ヨシカズ:真山俊作
アトラクション
ナンジャタウンとのコラボイベントが、2010年より2013年まで毎年夏ごろに開催。
新作ゲーム、2013年のみOVA版のタイアップイベントとなっている。
主にエリアの一つであるもののけ番外地を拠点とし、地獄便所はこのイベントでしか聞けないオリジナルバージョンとなっている。
2015年7月11日より翌月11日まで、お台場デックス東京ビーチ内のお化け屋敷・台場怪奇学校とのコラボイベントで期間限定アトラクション「台場怪奇学校~死逢わせのサチコさん~」が開催される。
台場怪奇学校と天神小学校が融合した異空間を探索し、脱出することが目的。劇中に登場した「しあわせのサチコさん」も参加者自身が行う形で再現される。
実写映画の公開時期と被り映画版の衣装などが展示されているが、3DS版BRとのタイアップのため映画版の要素は無く、ボイスもBR版準拠となる。
関連動画
初代プレイ動画
BR版OP
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