RPGツクール
あーるぴーじーつくーる
RPGツクールとは、フィールド型RPGを作成できるソフト。
ツクールシリーズ中で最も多くの後継ソフトが作られ、発売されている。日本以外での販売では系列会社のデジカ(Degica)を通じてツクールのことをMakerシリーズと指す。
現在は後者の子会社のアスキー・メディアワークスの前身となったASCII→エンターブレイン→KADOKAWA、そしてその子会社のGotcha Gotcha Gamesが発売元となっている。
日本と海外は問わずに今後は統合してRPG_Makerシリーズとなる。
本項ではUnite以前のものについて触れるので、RPG Makerを参照されたし。
学習や経験と編集の慣れなどを要するプログラミングの知識を必要とせず、様々な命令・画像・音楽などの素材を利用する事で簡単にゲームを製作することができるのがウリ。
PC版ツクールで製作したゲームは、ツクール本体を持っていないユーザーでもRTPをインストールすればゲームを遊ぶことが可能。(※MVなどの最新のシリーズを除く)
エンターブレイン→KADOKAWA(現在のGotchaGotchaGames)が定めた規約の範囲内であれば、作品をインターネット上で配布できる。(サンプルゲームの素材利用については作品によっては禁止の場合ありだが詳細はサンプルゲームに同梱されているテキストを参照されたし)
各製品にあるライセンス認証についてはコピープロテクト及びツクールとしての全体的な事は親記事のツクールの記事を参照。
エディタ(ランタイムパッケージ、以下RTP系は無料)の販売と開発元が変更され、それに伴いファミ通でRTP配布を行っていたが、WebサイトからツクールWebに完全移行した。(※一部のシリーズのエディタの開発はEpicsも含む)
2016年現在では、PC版の「RPGツクール2000」と「RPGツクールVX」、「RPGツクールVXAce」、「RPGツクールMV」RPGツクールMZを利用しているユーザーが多い。
「2000」と「2003」はツールの扱いやすさにかけては近年(2023年あたりでは)のツクールシリーズ中でも群を抜いている。
一方で「VX」はプログラミング能力を必要とするスクリプトの編集を前提とした製作環境のためにハードルは高いものの、それらを活用する事で従来のRPGツクールよりも更に製作の幅が広まる事から、ゲーム製作に慣れた上級者に好まれている。「VXAce」では「VX」でスクリプトを用いなければできなかった機能のうち、一部が最新作(特に)のエディタではデフォルトで搭載されている。
シリーズによっては、特に最新のものではコンシューマーゲームやソーシャルゲームでお馴染みとなったゲームエンジンのUnityが使えるのもある。
これまでにRPGツクールは数多くのシリーズが様々な媒体で発売されており、最初に発売されたのは1987年の『ダンジョン万次郎』である。
ただし万次郎はWizardryタイプの3DRPGなため、よく知られるドラゴンクエストタイプ(ウルティマ風移動+ウィザードリィ風戦闘)RPGツクールに限定すると1990年のMSX用『RPGコンストラクションツール Dante』が最初となる。
家庭用ゲーム機では1995年に「RPGツクールSUPERDANTE」がスーパーファミコンで発売され、以後パソコンと家庭用ゲーム機の双方でリリースされるようになる。
PC版は総じて高価ではあるが、比較的製作の自由度が高い。反面、プレイするPCの性能やイベントの組み方によっては製作者の意図した通りにならない事もある。
家庭用ゲーム機版は、PC版のように動作環境を気にする必要が無くとっつきやすい印象はあるが一部シリーズを除き絵や音楽などの素材をユーザー側が作成できずイベントやキャラクターの数などにも強い制限がある。このためPC版に比べてイマイチという評価がされることも多い。
ただし、ツクールシリーズ自体が初心者向けのツールであり、際限の無い自由度の高さは初心者にとって挫折の要因ともなりうるため、一概に欠点とはいえない。
自由度の高さから初心者があれもこれもと欲張った結果、収拾がつかなくなり完成する前に飽きてしまう「エターなる(永遠に未完成)」はツクールあるあるネタとして知られる。ちなみに現実的にはツクールシリーズに限らず他の(他社あるいは他者の)ゲームのエディタツールとなればWOLF RPG Editorも例外はなく未完成になると言えば全く同じであるが。
また、家庭用「5」(PlayStation 2)では、スクリプトの仕様の難解さによって上級者向けの高度なツールと化してしまい、その非情なまでの難易度の制作難度の高さで不評を買ってしまった。
ただし、高度なツール故に性能は非常に高く、主に演出面でできることの幅は非常に広い。更にRPG以外のジャンルも幅広く作れることが熱心なユーザーの手によって立証されるなど、ツールとしての性能自体は高く評価されている。
また、2010年に発売された「RPGツクールDS」はあまりのバグの多さから2010年のクソゲーオブザイヤー携帯ゲーム機版で名前が挙がることになり(ノミネートはされなかった)、家庭用ゲーム機版ツクールの評判を更に傷つける結果になった。残念ながら、続編のDS+も前作の不自由さな点も変わらず同様だった様である。
その後に発売された3DSのRPGツクールフェスでは可能な限りだがだいたいは改善している。
現在はPC版では「RPGツクールMZ」、家庭用では同作の家庭用移植作品「RPGツクールMV Trinity」が最新作。
MVは先行して海外版が発売され、国内版のプロジェクトと互換性を持っている。
RGSSを廃止してJavaScriptをメインにし、Windows版のみならずMac版も同時発売される。
「MVTrinity」はツクールシリーズとしては初めて、2種のハードで発売。「RPGツクールフェス」からは2年ぶりと、久しぶりに短い間隔での新作となった。なお、XboxOneでのダウンロード販売も予定されていたが、最終的に理由不明での販売中止となった。
作品としての評価は…各自でYouTubeやツクラーの作品公開サイトなどをネットで検索して確かめていただきたい…。
以下に挙げるPC版についてはマルチリンガル言語(人語)に対応したsteam版もリリースされているものもある。(※一部は日本語非対応もあり)
pixivにおいて
RPGツクールを用いて作られたフリーゲームのイラストが多数投稿されている。
また、RPGツクールのデフォルト素材(RTP)のキャラクターのイラストや、ツクールで使用できる素材も投稿されている。
※一覧は改称する前のツクール時代のものです。
PC版
ダンジョンRPGツクールだんだんダンジョン
RPGツクール2000(英語版ベースのsteam版あり※日本語非対応)
RPGツクール2003(英語版ベースのsteam版あり※日本語非対応)
RPGツクールXP(steam版※日本語対応)
RPGツクールVX(steam版※日本語対応)
RPGツクールVXAce(steam版※日本語対応)
RPGツクールMV(steam版日本語対応)
RPGツクールMZ(steam版日本語対応)
MADO -WINDOW BUILDER-
ウインドウを自分の手で創ることができるツール。
※上記のこれらはMVとの追加連携ツールとして扱われ、
編集したデータはMV以外での使用を禁じるなど今までにない規約が追加されている。
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