概要
PC版RPGツクールとして2007年に発売された。XPの後継とも言えるバージョンであり、タイトルにもあるようにWindows Vistaに対応している。
前作からの進化
前作であるRPGツクールXPはスクリプト(RGSS)の導入によりそれまででは不可能であった様々なことが出来るようになったが、反面で2000や2003で出来ていた事もわざわざスクリプトを用いないと再現できなくなってしまったのが難点であった。
そんな中、VXではXPで削除されたイベントコマンドの多くが復活し、更に宝箱や場所移動のイベントを簡易な設定で自動的に作成してくれるコマンドが追加され、初心者に優しい作りとなった。
RGSSはバージョンが2に変わっており(ベースがRubyであるということとRubyのバージョンはXPから変化無し)スクリプトについてはXPより難しくなった、という意見も多い。またRGSSのバージョンが異なり、結果としてスクリプト内容は大きく変わっているため、XPのものは基本的に流用できない。
また、基本となるキャラチップは、これまでと大きく路線が異なり、さながら二頭身の様な規格に変更された。これについては賛否両論である。
前作同様にインターネットによる不定期認証が必要であるが、本作は明確な認証間隔は提示されていない。しかしながらXP同様にネット環境がないと使えないのは同様であることに変わりは無い。
完成度の高さ
PC版のツクールとしては珍しくアップデート回数は発売から二度しかない。大体の場合アップデートはバグフィックスである事が多いツクールシリーズに於いてバグの少ない完成された作品であったと言えるだろう。それだけ基礎構造がしっかり作られていたのかもしれない。
正式な対応保証はされていないもののWindows7でも32bit・64bit共にネットワーク認証が可能なため、起動可能である。
VXのValue+和素材版発売と同時に64bit版OSでの起動も保証対象に加わり、元々起動可能だったので
同日にアップデートされた2000・XPと異なりアップデータはなかった。
※ちなみに現在ではWindows10に対応している。
Windows11でも動作するsteam版も登場しており、VXと同様で日本語に対応。
2021年1月4日をもって技術的なサポートを終了。(詳細)
必要スペックは相変らず高いが、RPGツクール2000に追いつきかねない程に製作されたゲーム数は増えてきている。
steam版は2024年現在でも引き続き購入できるようだ。
VXAceの登場
2011年12月15日にはWindows7の64bit版に正式対応したRPGツクールVXAceが発売された。とうとう税別価格が1万円を突破し従来のVXからいくつか追加・変更がなされた。どちらが使いやすいか、というのは人によると思われる。VXAceの詳細は、当該記事を参照のこと。
pixivでこのタグがつけられる場合はVX向けの素材であることも多い。