作品投稿に関する重要な注意
ゲームの公開当初、イラストや漫画等のネット上への投稿を含む二次創作活動に関しては
- 「デリケートな問題を扱っている事を十分に理解する」
- 「作中で扱われている病気や体質などを笑い物にしたり、差別したりしない」
- 「実際に病院などで悩んでいる人に迷惑をかけたり、不快な思いをさせたりするような事をしない」
以上の3点(要約)を遵守する限りは、原則として許可されていた。
しかし2011年7月18日に
「4Fやすら科病棟を扱った絵を描かれることや その他の活動をされること(二次創作)に関しましてはすべて禁止と統一させていただきました」と公式宣言があった。
公式宣言より前に制作・公開された作品に関しては特に削除の要請などは確認されていないが、新規公開については(※なお、宣言の時点で制作中であったものや、合作など進行中の企画については、元々のガイドラインに従う形であれば破棄する必要はないと言及されている)、鍵付きのサイトなどの限定公開を含めて全面禁止と明言されている。
また、個人によるレビュー・紹介等も同じように禁止されており、pixivにおいてはイラスト・漫画形式はもちろん小説形式での投稿も不可能となっている。
ただし、公式宣言よりあとに投稿された作品を見かけたとしても、作者ではない一般ユーザーが他者の作品を削除・非公開にするよう迫るべきではないため、指摘する場合はあくまで「作者が禁止としている」ことの提示にとどめること。
概要
2010年11月16日公開。作者である「ちょこり」の運営するサイト「ぐるぐるCAT」内で配信されていた。
主人公の女の子ヤスコが、舞台となるやすら科病棟で13日間病棟を探索し、病棟の患者と触れ合い、患者のカルテを集めながら、自分がこの病棟にやってきた本当の理由を知ることが目的となっている。
アドベンチャー形式で進行する。ホラー作品ということでショッキングな描写が多く、また難易度も高いが、人の心の繋がりや苦悩を繊細に描いた作風が評価され、コアなファンも少なくない。
キャラクターの背景や舞台の設定など非常にデリケートな問題をモデルとして扱っているため、初期から作者によってプレイ動画のアップロードや実況プレイ等が禁止されており、公式サイトなどでもその旨が強調されていた。また、実況プレイ動画以外のイラストや小説、コスプレ等の二次創作に関しては、記事冒頭でも述べたような注意事項を守ればある程度自由に行うことができた。
しかし、一部のプレイヤーがプレイ動画や実況生配信を作者の意に反する形で投稿したことを理由に、2011年5月28日を以て完全公開停止となり、同年7月18日には二次創作も全面禁止となった。
作者本人はそのテーマから最後まで公開を迷っていたことを語っており、また当初から(作中の表現によって)何か問題があった場合はすぐさま公開を取りやめるとあらかじめ宣言していた。サイト内でプレイヤー向けのアンケートも行われており、シェアウェアなどを利用した限定的な配布も提案されていたようだが、結果としては配布が行われることはなかった。
サイト自体も2011年8月をもって更新停止、2013年3月に完全閉鎖している(※ただし、フリーゲームという特性上、第三者によってデータが出回ってしまっている)。
ゲーム内容
あらすじ
お見舞いに来たはずのヤスコは、なぜか入院させられてしまいます。
その病棟で、ヤスコはいろんな人と出会い、触れ合っていきます。
そして、自分がこの病棟へ来た、本当の意味をしります・・・。
(infoより)
カルテ
このゲームにおけるキーアイテムである。
現実に存在するような「カルテ」のような姿をしておらず、患者の記憶が詰まっている物または事を表す。
実体が紙ではないため、病棟内のあらゆる思いがけない場所で発見することがある。
カルテは病棟内の患者(ヤスコを含む)それぞれにいくつか存在し、それらを集めて患者に届けなければならない。
また、誰のカルテを何枚集めたかによって、エンディングやストーリーが様々に分岐する。
登場人物
この項目はネタバレを含みます。
ヤスコ
主人公の女の子。長い黒髪にヘアピンをつけている。学校の制服らしきセーラー服を着用している。
大事な人のお見舞いにいくために病院へ行ったのになぜか入院させられてしまう。病室は403号室。
他の入院患者との交流や病棟内の散策を通じて、彼女が病棟に来た本当の理由を知るのが本ゲームの目的となっている。
ヒカリ
407号室にいる患者。エメラルドグリーンの長い髪が特徴。
顔に包帯を巻いており、他人に対して心を閉ざしているが、カルテを集めることにより次第に打ち解けていき、最後には包帯を外し本当の自分の姿を見せてくれる。
ツギハギ
プレイルームにいる患者。小さな椅子に座っている。胴体しかない人形の形をしているが、カルテを集めることにより身体のパーツが集まっていく。
ヤクソク
402号室にいる患者。緑の寝衣を着た男の人。
とても重い病気で入院したと言うが、記憶がはっきりとしていない。
カルテを集めることにより自らに起こった真実を知る。
マボロシ
405号室にいる患者。姿は見えない。
カルテを集めることにより姿をさらし、正しい記憶を思い出す。
ヤマイ
404号室にいる患者。紫色の髪の女の子。
今作の隠しキャラクターである。これまでの5人に比べてカルテを集めきるのが非常に困難であり、また彼女のエンディングは物語全体の顛末に深く関わるものとなっている。
モデルは前身作「点滴ファイター」の主人公の女の子。
関連タグ
外部リンク
ぐるぐるCAT(2023年3月25日時点のアーカイブ)