ぼくのすむまちの歴史
ツクールモバイル@RPGとぼくのすむまち
エンターブレインによるFOMA公式サイト「ツクールモバイル@RPG」は2006年4月17日にサービスを開始した。無料で入手可能な「RPGツクール for mobile」を使って作成したゲームをエンターブレイン編集部に投稿、受賞作が配信されるという仕組みだった。それとは別に編集部から直接作者に連載を依頼した作品もあった。ぼくのすむまちは後者で、サービス開始日から配信が始まった作品のひとつだった。
ツクールモバイル@RPGの終了
ツクールモバイル@RPGは2007年5月に全サービスを終了した。このため、ぼくのすむまちの配信も終了し、それまでに携帯電話にダウンロードしていたプレイヤー以外、ぼくのすむまちをプレーすることは出来なくなっていた。
Windows版の開発
2008年1月、ぼくのすむまちVXの第1話が公開される。内容は携帯版を忠実に移植しており、細かい変更点(特定箇所でしかできなかったセーブがどこでも出来るようになる、など)はあるものの、ゲームバランスやシステムはそのままである。
制作を行うにあたって、2007年暮れに発売された「RPGツクールVX」が採用された。作者神無月サスケはこのツクールが出てくれたからこそ移植が出来た、と話している。移植の主な作業はブラック・ウルフが行っている。
2008年内に全6話の移植が完了された。
現在
現在、単に「ぼくのすむまち」と言った場合、Windows版の「ぼくのすむまちVX」のことを差す場合がほとんどである。
ゲーム内容
いずれの話も、携帯電話におさまるように1~2時間でクリアできる、オーソドックスなRPGである。
話の舞台は現代日本で、ダンジョンとなる場所は下水道や山、廃墟などである。回復アイテムもおにぎりやドロップ缶など、現代日本の子ども達の冒険らしいものになっている。
話のテーマおよび主人公は各話ごとに異なるオムニバス形式になっている。第1話はいじめ問題、第2話は不登校と近所づきあい、第3話はホームレスとゴミ屋敷、騒音おばさんといったご近所トラブル、第4話は企業のゴシップと新興宗教、そしてそこに翻弄される幼子、第5話は和風ファンタジーライクな話で、自殺者の精気を吸い取り生きつづける巫女の話、第6話は就職を控えて夢をあきらめようとする若者と、それでも夢を持つことの大切さをそれぞれ訴えている。
戦闘についてはオーソドックスなドラクエタイプだが、第3話だけはMPの概念が存在せず、技を使うためにHPを消費して戦うスタイルとなっている。また、第3,4,6話には合成システムが存在し、「光の石」「炎の石」などのアイテムと手持ちの装備を合成し、グレードアップすることが出来る。この合成が攻略の肝となり、特に4話では合成を行わないと進めないバランスになっている。
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