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グレイルクエストの編集履歴

2020-11-26 01:10:46 バージョン

グレイルクエスト

ぐれいるくえすと

「グレイルクエスト」とは、アイルランドの作家ハービー・ブレナン(J・H・ブレナン)による、アーサー王物語と聖杯伝説を題材としたゲームブックのシリーズ。1984年-1987年に発行され、全8巻に及ぶ。 日本語版では、「ドラゴンファンタジー」のシリーズ名で邦訳され出版された。

概要

「グレイルクエスト」とは、80年代に出版されたゲームブックのシリーズである。

著者は、アイルランドのアイルランドの作家、ハービー・ブレナン(J・H・ブレナン)。

その内容は、剣と魔法のファンタジーものという、当時から人気のジャンルではあるが、皮肉かつユーモアにあふれた内容で、他作品とは異なる魅力と特徴を有している。

内容は、「アーサー・ペンドラゴンの、聖杯探索の伝説」を下敷きにしているが、原典とはかなり異なる内容である。

アーサー・ペンドラゴン王及び、キャメロットの円卓の騎士たち、アーサーの妻・ギネビア王女なども登場するが、あくまでも脇役であり、本作ではあまり活躍もしない。

読者の分身にして主人公は、「ピップ」という名の若者である。ピップは読者であり、本を開きプレイする事で、「アーサー王のこの時代に、マーリンによって召喚される」という扱いになっている。そして、マーリンのサポートにより、冒険行に出発するのだ(正確には、「ピップの肉体に、読者が精神だけを召喚される」という扱いではあるが)。


日本では二見書房より、1985年から出版された。

後に2004年から創士社より復刻版が、五巻まで出版される。


主な登場人物

ピップ

主人公にして、プレイヤーキャラクター(読者の分身)。

養父はジョン、養母はメアリー。ピップ自身はごく普通の農家の若者で、『マーリンが別世界の人間(読者)の精神を召喚し、ピップの肉体へと意識を移す』魔法で、読者と一体化する……という設定である。

なお、名前であるピップ(PIP)は、『サイコロの目』『相手を打ち負かす』という意味がある。


マーリン

キャメロットの宮廷魔術師。毎回冒険のたびにピップを呼び出し、冒険に向かわせる。

魔法の能力は確かであり、アーサー王の相談役として知恵者ではあるものの、どこかお調子者で強欲な老人。

毎回、呼び出すたびに住居が異なる。


E・J(エクスカリバー・ジュニア)

マーリンがピップに授けた剣。エクスカリバーを模して、マーリンが作り出した。エクスカリバーよりも一回り小さめらしい。しかし、普通の武器以上に強力な魔法の武器である。

最大の特徴は、知性を有し会話する事が可能という事。そのため、ピップとは冒険中には軽口を交わしている。

ただし、非常にクモが嫌いで、冒険中にクモおよびクモのモンスターに出会ったり切り付けたりすると、ショックのあまりに切れ味が鈍くなったり剣として使えなくなったりしてしまうこともある。


誌的魔神

毎回必ず(ピップの冒険先に)現れる魔神。詩人であり、詩を歌い、詩作をする事を好む。

ただし、その出来は最悪。しかし自身は最高の詩人であると思い込んでいる。そのため、その詩をけなしたり、低く評価したりして機嫌を損ねる事をすると、問答無用で瞬殺される。

魔神ゆえに普通に戦っても絶対に勝てない。彼の詩をけなすことは即14へ行く事と同意である。

ただし、基本的にはピップに対して友好的であるため、本意では無くともその詩をほめちぎりゴマをすれば、解決のための重要な情報やアイテムをくれる。

ピップとは毎回顔を合わせるが、ほぼピップの事を忘れてしまっている(奇怪群島の島で再会した時には、覚えていたが)。

挿絵に描かれているその姿は、クラウス・ノミをモデルにしているらしい。


シリーズ一覧

暗黒城の魔術師

シリーズ一作目。ピップはマーリンに召喚され、ギネビア王女を誘拐した魔術師・アンサロムを倒すべく、その居城である暗黒城へと向かう。

マーリンは丸太の城に住む。

ドラゴンの洞窟

シリーズ二作目。ドラゴンの中でも最も危険と言われる『真鍮のドラゴン』を退治すべく、ピップはドラゴンたちが潜む洞窟へ赴く。

マーリンは今回、水晶の宮殿に住む。

魔界の地下迷宮

シリーズ三作目。邪悪なる『黒騎士』により開け放たれた『魔界の門』を閉めるため、ピップは地下迷宮に挑戦する。

マーリンは本作では、樫の木の中に住む。

七つの奇怪群島

シリーズ四作目。キャメロットからエクスカリバーが消えてしまった。そしてマーリンのかけた魔法が失敗し、ピップはイアソン船長の率いるアルゴ船の一室で目覚める。そのままアバロンに戻るため、群島を航海する。本作のみ、E・J無しで冒険しなければならない。

マーリンは本作では、井戸の中に住む。

魔獣王国の秘剣

シリーズ五作目。エクスカリバーが未だ行方不明のため、ピップはマーリンにより「おとぎの国」に旅立つはずが、「魔獣王国」へと到着してしまった。マーリンは今回、ピップの首にボルトを刺してしまっている(何かの実験をしていたらしい)。

マーリンは本作では、サイコロ型の家に住む。

宇宙幻獣の呪い

シリーズ六作目。キャメロット中にカビが大量発生し、国ごと覆われてしまった。このカビをはびこらせた何者かを倒すべく、ピップは黒幕を探し出そうとする。

マーリンは本作では、大きな樽の中に住む。

幻し城の怪迷路

シリーズ七作目。マーリンの借金取り立てのため、ピップは「幻し城」の迷宮奥に潜む魔術師、『グロット・ザ・ホッドル』の元へと向かう。しかしこの使命には、重要な目的が隠されていた。

マーリンは本作では、ロック鳥の大きな卵の中に住む。

ゾンビ塔の秘宝

シリーズ八作目で最終作。アーサー王が気病にかかり、マーリンは行方不明に。そして、『死の軍団』がキャメロットに襲い掛からんとしていた。ピップは聖杯を手に入れるため、ゾンビ塔へと向かう。


ドラキュラ城の血闘

ヴァン・ヘルシングのドラキュラ退治に(半ば騙された形で)参加する主人公は、ドラキュラが住むトランシルヴァニアの城を訪問。ヘルシング教授とともにドラキュラを退治するため城内を探索する。

※同作者のゲームブック。グレイルクエストのシリーズではないが、誌的魔神が登場する、皮肉とユーモアに富んだ文章など、番外編とも言える内容である。

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