CV:黒沢ともよ
概要
『魔女の旅々』の登場人物。
魔女見習の少女。「魔法使いの国」の宿屋で働いていた。明るく積極的な性格をしているが、猪突猛進ぎみ。一人称は「ぼく」。二つ名は「炭の魔女」。
東の国生まれで、魔女になるために妹のミナとともに魔法使いの国にやってきたが、才能がある妹が先に魔女になったことから生まれた焦りと孤独感に苛まれていたところをイレイナに出会う。妹がいない寂しさを埋めるために、イレイナの魔女の証であるブローチを盗んで彼女を自分のそばにつなぎ止めようとした。
ブローチを見つけなければ国から離れないイレイナの状況を利用して表向きはブローチ探し協力するふりをしつつ魔法の個人レッスンを受けていたが、後に自分が盗んだことが発覚し、イレイナの説得を受けて改心。
以後イレイナを師匠に修行し魔術試験に挑み、それから半年後に晴れて魔女見習いに昇格。夜闇の魔女シーラ(とある人物の弟子でありフランの妹弟子でもある)の元で修行を積んで正式に魔女となった。「炭の魔女」の二つ名の由来は髪の色––––ではなく、字面が「灰の魔女」に似ているという重めな理由からである(やはり漢字文化圏の出身なのだろうか)。
魔女になった後は魔法統括協会に所属している。職務には基本的に真面目で、愛する人であっても違法行為は容赦なく取り締まる。ただし後述のとおりイレイナが絡むと暴走して職務を忘れることもある。後の展開で、魔女見習い以前からシーラに師事していたことが判明。
イレイナへの想い
イレイナの事は先輩魔女であり一時的に師事したこともあって敬愛もしているが、イレイナと交流した多くの女キャラの例に漏れず行き過ぎた感情を抱いている。その重さは数多の登場人物の中でも突出しており、ぶっちゃけかなりのド変態である。メイン格であるアムネシアやフランなどと並んでイレイナ包囲網の主柱を務めている。
なお、想いが強すぎるあまり
- 第三者が1年前に受け取ったイレイナのハンカチを見て感覚的にイレイナのものだと察知する(この第三者がイレイナと知り合いであるという事実については知らないはずなのだが……)
- 第三者が1年前にイレイナ経由で受け取った親の手紙からかすかにイレイナの残り香を察知して嗅ぐ(同上)
- 偶然派遣された国の壁に残されていたイレイナの母の筆跡を見てイレイナの遺伝子を感知して興奮する
- その他
といった特殊能力を発現しており、作中でもやべーやつ扱いを受けている。
行動力もあるため「運命の国」で再会したときには運命について語りながら彼女にプロポーズする、旅人が国の感想を刻む壁にイレイナへの思い(もとい怪文書)を書きつらねる、イレイナに肩もみされた師シーラに「今師匠の肩を揉めば間接的にイレイナさんと握手できるのでは」と発言して師匠をドン引きさせる、ある国に灰色の髪をした魔女が滞在しているという噂だけを聞いて当地の任務を請け負う(ただの噂だったと知って契約を破棄してとんぼ返り)、イレイナと別れるのを嫌がって駄々っ子のように大騒ぎしつつ首根っこを掴まれて引きずられて強制送還される……などなど、とにかく奇行が多い。
日常的にイレイナに対してよからぬことをする妄想をしている事実を師匠から本人にバラされて、慌てふためき赤面するなど人並みの羞恥心も伺える。が、よく考えると普段からその妄想を師匠に披露していることになるのでやっぱりやべーことに変わりはなかった。
ただしイレイナは女性から狙われ慣れているせいもあるのか、引きつつも「気にしてないですよ。元々そういう人だと思ってましたから」とフォローになっていないフォローをしていた。
また、同様にイレイナへ特別な感情を抱くアムネシアとは、まだお互いをイレイナの知り合いと認識していない頃からライバルの気配を感じ取って緊張感を生じさせたり、ドラマCDではイレイナとアムネシアのデートを妨害しようとして戦闘に発展したこともある。(もちろんギャグ)
このように出会った時から今に至るまでずっと色々やらかしてきたサヤだが、イレイナからの感情はそう悪くない。「贈り物は思い出して寂しくなるから欲しくない」というイレイナ特有の持論を崩してペンダントを受け取ったり、サヤが傷心して悩んでいる時には優しい言葉をかけて温かく包み込んだりと、後輩として可愛がっていることが伺える。
一方で過激な求愛や求婚をされたりすると「こっち見ないでください」「あ、無理です」「拒否します」「重い」などはっきりと拒絶の意思を示すため、サヤのイレイナ攻略の道は険しい。