「全ての人間を愛する」女性の人格を持った妖刀であり、その「愛」の表現として人間と触れ合う=人を斬ることを求める。
罪歌は愛した相手との間に愛の証として「子」をもうける力を持ち、斬りつけた傷から恐怖と痛みを媒体に「種」を送り込み、少しずつ宿主の精神を侵しながら、新たな「刃物」を媒体に妖刀としての自我を発現させる。そうして妖刀の自我に意識を支配された者を「罪歌の子」と呼ぶ。「子」も大元の罪歌同様、斬りつけた人間を「子」にすることができる。
「罪歌の子」達は意識を共有しているわけではないが、「母」には絶対服従する。
普段は妖刀としての自我を封印され、普通の人間として生活している。しかし、杏里の呼び掛けがあった際には無条件で彼女に従って行動する。また、命令がなくとも杏里を助けるために自発的に「子」として行動することもある。
罪歌に斬られた者は、その力が発現している最中は目が異常なまでに赤く輝く。その輝きは「母」に近い者ほど強くなる。