概要
2010年12月9日発売。
『ドンキーコングジャングルビート』から約6年振りの横スクロールアクションゲーム。
ゲーム世界観・ストーリーの流れは『スーパードンキーコング』シリーズから引き継がれており、『ドンキーコング64』以来の約11年振りの正統続編にあたる。今作は、前作までの開発を行ったレア社ではなく、『メトロイドプライム』などを手掛けたレトロスタジオが担当した。
主に『スーパードンキーコング』のDKアイランドを舞台としており、工場や遺跡の建物などの世界観も存在する。
前作の64版は3Dアクションゲームだったが、今作はSFC版と同様の横スクロールアクションゲームに戻りつつも、画面の手前や奥へとステージ進行もするようになっている。シリーズとしては初である2人操作プレイが可能。難易度が高いからか、体力制が導入され、穴に落ちない限りは敵やトゲに当たっても1回だけ耐えられるようになった。ドンキーのみだと2回までだが、ディディーと一緒だと4回まで、「体力アップ」で最大5回まで耐えられるようになる。またステージに落ちているハートを取れば回復できる。
一度クリアしたコースはタイムアタックに挑戦することが可能。各ステージに『パズルピース』があり、コース内のパズルピースを全て集めるとイメージイラストが見れるようになり、さらにエリア内(隠しコースも含む)のパズルピースを全て集めるとジオラマが見られるようになったりと要素が高いため、やり応え十分である。達成度はミラーモードを含め、200%もある。「もんキー」というアイテムを買うと新しくできるコースも登場する。
今作の敵はクレムリン軍団ではなく、ティキ族という楽器の姿をした魔物たちが登場する。
ちなみに、今作にもトロッコに乗って進んでいくステージがあるが、敵キャラや地形などに当たると即死するため、前作までのシリーズと同じ感覚でやらないように。また、今作から登場するロケットバレルのステージは、ロケットバレルに乗った状態で敵キャラや地形に触れると即ミスになる。
ニンテンドー3DSにリメイク版として『ドンキーコングリターンズ3D』が2013年6月13日に発売された。体力が2つから3つに増やされ、ディディーコングがいる場合は合計5回までの攻撃に耐えられるようになっている。ゲームバランスを調整した「ニューモード」や(Wii版の難易度をそのまま再現している「オリジナルモード」も収録されている)本編クリア後のお楽しみとして追加された8つの新作コースや新アイテムも追加されている。
ストーリー
ある日、ドンキーコング達が住む島の火山が突然噴火し、そこから楽器の姿をした魔物・ティキ族が出現。
ティキ族は怪しげな音楽を奏でて島の動物達を洗脳しドンキーの家にある倉庫からバナナを全て盗ませる。
丁度家から出て来たドンキーがこの光景を見て大激怒!
するとティキ族の1体であるカディリーが現れドンキーも洗脳しようと彼の前で音楽を奏でる。
しかし何故かドンキーには効かずカディリーはあっさりと返り討ちにされる。
この事件を知ったディディーコングも加わり、ドンキー達のバナナを取り戻す大冒険が始まった!
エリア
- ジャングルエリア
ドンキーの家があり、ヤシの木も生い茂る冒険の出発点となるジャングルのエリア。主なコースは(1-1)「バナナジャングル」、(1-4)「サンセット海岸」など。このエリアのボスはマグリー。
- ビーチエリア
- いせきエリア
- どうくつエリア
- フォレストエリア
- クリフエリア
- ファクトリーエリア
- ボルケーノエリア
- 黄金のしんでん
- スカイハイエリア(3DS版)
主なコースは(9-1)「あたふたジャングル」、(9-4)「ハチャメチャどうくつ」など。
Kステージ
各エリアの全コースにあるK・O・N・Gパネルを全て集めてクリアしないとプレイできない隠しコース。どれも難易度は非常に高い。コース名は全て「○○ラビリンス」と呼ばれている。ちなみに、全てのKステージはボーナスステージや中間ポイント、K・O・N・Gパネルが登場しない。
- 1-K「グラグララビリンス」
- 2-K「ホットリバーラビリンス」
- 3-K「ブロックラビリンス」
- 4-K「トゲトゲラビリンス」
- 5-K「タルたいほうラビリンス」
- 6-K「クライマーラビリンス」
- 7-K「スイッチングラビリンス」
- 8-K「モンキーラビリンス」
ミラーモード
全てのコースが左右に反転しているだけではなく、体力は常に1しかなく一度でも敵や障害物に触れるとアウトになる。おまけにハートやDKバレルが登場しないうえに、コースに入る前にアイテムを使うことができなくなっている。そのため、完全な実力が求められ、並み外れた技量の持ち主でないとクリアが非常に至難となっている。
3DSのニューモードは体力2でコース開始だが、こちらも途中回復手段は無い。とはいえ1ダメージ分の猶予は馬鹿に出来ず、それが突破口になりうる事もある。
マリオブラザーズとの比較
ドンキーコング系のアクションゲームは、マリオ系のアクションゲームと比較すると、アイテムに依存せずに実力でクリアすることが基本なため、難易度が高い。特にごく一部のステージは非常に難易度が高いため、みんなのトラウマや黒い任天堂扱いされることもある。
マリオ系のアクションゲームの方は難易度は基本的に易しめとなっているが、その中でも基本的にアイテムに依存できる作品の難易度は非常に易しい(マントによる長時間飛行によって数多くのステージのギミックの悉くを無視できる「スーパーマリオワールド」が顕著な例)。もちろん、敢えてアイテムに依存しないで楽しむプレイヤーも多い。
関連動画
関連タグ
スーパードンキーコングシリーズ ドンキーコング ディディーコング
クランキーコング おたすけピッグ ティキ族 ランビ ロケットバレル
ドンキーコングトロピカルフリーズ:レトロスタジオ製ドンキーの次回作。