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明鏡国語辞典の編集履歴

2020-12-19 11:01:41 バージョン

明鏡国語辞典

めいきょうこくごじてん

大修館書店が出版する国語辞典。最新版は第三版(2020年)。

コミュニケーションは語彙力から


明鏡国語辞典とは?

日本語の疑問を解決。表記・敬語・誤用・語法・文法などの解説が圧倒的に多い。「部長から寸志を賜る」「アニメ好きの血がうずく」「人類は科学の恩恵にあやかってきた」といった誤用とされている用法も取り上げている(なお、この「うずく」は三省堂国語辞典では誤用の表示なしで載せている。用例は「勝負師の血がうずく」)。


新語や俗語も多く、「ショタコン」「ノンケ」「貧乳」「巨乳」「バグる」「もふもふ」「肉々しい」「ディスる」「バズる」「イケボ」「無理ゲー」「イキる」「w(ダブリュー=笑い)」「なる早」「塩対応」なども載っている。


第二版では、多くの電子辞書と、一部のスマートフォンに内蔵されている辞書で採用されていた。なお、書籍版と電子版では、用例が後者より少なくなっていた。


第三版は二色刷りになり、語釈と用例で書体が変わって見やすい紙面となった。語釈でゴシック体が用いられるのは類書初。箱のデザインは水色と青の市松模様で、某キャラクターの羽織をほうふつさせるものとなった。第三版で別冊付録は「明鏡 利活用索引」と改められ、内容が本文に組み込まれた。

表記欄は「書き分け・書き方」の2種類になり、また「読み分け」の欄も新設され、漢字の読み方や表記に関する解説が増補された。異字同訓の漢字の使い分け例(平成26年)にも対応。

新たに「品格」欄も設けられ、例えば「少し」の類義語に「幾分・いささか・一毫・一抹・一縷」など、ほとんど硬い言葉が用例とともに掲げてある。

語の位相表示で、比較的古めかしい用法には〔古風〕、新語や近年用いられるようになった用法には〔新〕の表示がされるようになった(ただし、俗語を表す〔俗〕とは併用していないので、これも俗な言葉・用法と見なすべきであろう。例「エモい・推し・鬼のように」「(話の)キモ・(ゲームに)課金・(写真を)盛る」)。


書籍情報〔第三版〕

項目数

約73,000語〔第二版より+約3,500語〕

※項目の統合や(例「もと」)、古語のいくつかの削除(例「沖つ・僕(やつがれ)」)もある。


編者

北原保雄


発行

2021年1月1日 第三版発行


  • 2002年12月1日 初版発行
  • 2010年12月1日 第二版発行
  • 2011年4月1日 第二版大型版発行

ページ・価格〔税抜き〕

1,922ページ

▼複合語は追い込みでは立項されておらず、かつ語義区分が多い語は、新しい行ごとにブランチが組まれているのでページ数は多め。第二版は1,954ページ(別冊96ページ)だが、判型は少し大きくなり、第三版は本文のレイアウトも更新され、ページ数も圧縮された。また、文章語や雅語の位相表示や、常用漢字一覧のページがなくなった。

B6判 3,000円


関連タグ

三省堂国語辞典

三省堂現代新国語辞典

同じく現代語に強い国語辞典(別出版社)。


外部リンク

明鏡国語辞典 第三版

明鏡国語辞典第三版 特設サイト

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