概要
USBポートに接続し、データの読み書きができるデバイス。記憶素子にはフラッシュメモリが使用されている。
これをパソコンに接続すると、OSからは取り外しの可能な大容量記憶装置として認識される。
データ容量は初期のものでは数十MB程度であったが、最近は低価格のローエンドモデルでも1GB~2GBの容量があり、高価なものでは2層Blu-Rayディスクを凌ぐ大容量のものもある。
しかし、半導体を記憶媒体として使っている関係上、容量あたりの単価は高い。しかし、記憶媒体としては非常に小型でありデータの持ち運びや運用が容易なため、パソコン以外の電子機器でも記憶媒体として用いられている。
なお、その容易さ故の危険もあるので、本稿の下のほうにある注意点についても熟知しておくべきだ。
構造に伴う意匠
USBメモリは殆どの機種がUSBコネクタ保護の蓋が付いている(一部の機種はスライド式など別の方法を用いて保護している。)ため、イラストのようなネタがつきもの。
注意点
USBメモリは安価かつ入手しやすいために頻繁に利用されている反面、暗号化やウィルス対策などセキュリティが施されていないものも多い。
そのため、落下や盗難による紛失で情報漏えいの危険性や、自動実行のウィルスによるPCへの感染などの被害も実際起きている。
特にこれから社会人になる方たちは、会社等の職務においてUSBメモリをできる限り利用しない、あるいは前述の暗号化、ウィルス対策機能の両方が付いたものを利用するのが望ましい。
ただ、既に多くの会社でこれらの対策は取られており、ほぼ利用しない、例外的に利用する場合でも会社で定められた種類のUSBメモリーを利用するようになっており、この立場において一番気を付けなければならないのは紛失だ。
また、社会人でなくても個人情報や趣味嗜好の入ったUSBメモリーが他人の手に渡った際には悪用される可能性のあることを忘れないでほしい。
この項目を書いた者としては、セキュリティ対策の施された製品は個人では中々手は届きにくく、購入はとても勧められないので、取り扱いに関しては使わないでとまでは言わないものの、慎重になってほしいと願うばかりだ。
↓参考までに(外部リンク)
ご先祖様
USBメモリの登場や、またUSBバス規格そのもの登場する前は、主にノートPCや高機能の計測機器向けにPCカードスロット用のSRAMカードやリニアフラッシュカードが使用されていた。
現在ではUSBメモリ含むフラッシュメモリデバイスやその他の大容量記憶媒体が登場しているため、現在ではほとんど使われておらず、OSからのサポートも無い。そのため現在は過去の資産を使う必要のある業務などで使われているのみである。
ちなみに、SRAMは電源が無ければ当然情報を保てないため、昔のゲーム機のカートリッジの様にバッテリーバックアップによってデータを保持していた。ただ、ゲーム機のカートリッジとは異なり、ユーザーが電池交換できる構造になっている。