ゲームソフト「Toheart」のキャラクター、セリオに関係するイラストにつけられるタグ。
概要
Leaf(アクアプラス)のゲーム、「ToHeart」のサブキャラクターの一人。
来栖川エレクトロニクス製のお手伝いアンドロイド”メイドロボ”の試作型。
正式名称”HMX-13 セリオ”。姉妹機に”HMX-12 マルチ”がいる。
セリオには、衛星からの受信でどんな仕事でも対応する”サテライトシステム”を搭載している。
初期(PC版)においては、攻略キャラであるマルチが感情を宿すロボット、背景的には技術的ブレイクスルーを狙った試作機(コンセプトモデル)という設定なのに対し、
あくまで従来からのメイドロボの高性能化を図った量産先行機(プロトタイプ)という設定だった。
「ToHeart2」に登場するメイドロボ、HMX-17シリーズの先輩機にあたる。
その為グラフィックも立ち絵のみ、しかも決して丁寧に描きこまれてはいなかった。
二次創作における変遷
上記にある通り、セリオは元々は攻略対象ヒロインに対するアンチ的存在であり、つまりは引き立て役に過ぎなかった。
今では信じられない話だが、PC版発売から1年間くらいまでは宮内シンディの方が知名度が高い程で、
Leafオンリー、或いはToHeartオンリーの同人誌即売会に行ってもセリオ本など1冊もないというのが当然だった。
当時インターネット普及黎明期で、ナローバンドと(33.6kbpsのアナログモデム通信が高速の部類に入った)、
テレホタイムに縛られながら(ちなみにこのあたりの単語が全て解かるのはおそらく30歳以上である)、
Webサイトを閲覧、或いは個人サイトを立ち上げていたファンによってSSやCGなど二次創作が数多く生み出された。
その結果当初の不人気キャラぶりは何処へやら、来栖川綾香と並ぶ人気サブキャラとなり、
PS版ではサブキャラながらも扱いがぐっと良くなった他、
「ピース・オブ・ハート」というセリオを主役にした外伝的ドラマCDが発売されるに至る。
二次創作の場でも、最盛期にはコミケで島1つ占拠するほどの人気キャラとなった。
ただ、この際にPC版の設定を半ば覆した(ソフトウェアがマルチとコンパチという設定が加えられた)為、
初期から創作活動を行っていた者の中には離れていった者も少なくない。