プロフィール
製造年月日 | 2月12日 |
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身長 | 160㎝ |
3サイズ | 83/53/82 |
※アニメ(1999年版)での設定ではバストは85cm。
CV:根谷美智子
来栖川エレクトロニクス製のお手伝いアンドロイド”メイドロボ”の試作型。
正式名称”HMX-13 セリオ”。姉妹機に”HMX-12マルチ”がいる。
セリオには、衛星からの受信でどんな仕事でも対応出来る”サテライトシステム”を搭載しており、コンベンショナルな機体構造を持つHMX-12マルチとは違い、HMX-13セリオは革新的な機体構造を持つ次世代メイドロボへの橋渡しとなる存在である。
しかし、メイドロボの開発は続いており、その後も【マルチよりも女らしく、セリオよりも高性能】なHMX-14ピース(『おでかけマルチ』)や、ご存知のとおりHMX-17シリーズ(『ToHeart2』)へと続く。
西音寺女学園で試験運用されていたためか来栖川綾香の一緒にいることが多い。
初期(PC版)においては、攻略キャラであるマルチが感情を宿すロボット、背景的には技術的ブレイクスルーを狙った試作機(コンセプトモデル)という設定なのに対し、あくまで従来からのメイドロボの高性能化を図った量産先行機(プロトタイプ)という設定だった。
※急ごしらえだったのか、少々荒削りなデザインでグラフィックも立ち絵のみとなっている。
アクアプラス(開発:エクサム)の格闘ゲーム「AQUAPAZZA」では、マルチのスプラッシュアーツ
【妹たちの大掃除】で、量産型マルチに紛れて登場している。
セリオの秘密
髙橋龍也、水無月トオルのプライベートサイト『BUNGLE BUNGLE』
(サイト閉鎖。現在は髙橋龍也のツイッターで閲覧可能)によれば、(以下、抜粋)
●電子頭脳
光コンピュータ技術をベースにした脳神経網自己構築型チップ
(Self Improvement Neuron Network Computer)SINC865をCPUとして搭載。
非ノイマン型コンピュータなのでメモリーの概念がなく、PNNCタイプとは対照的な基本構造を持つ。
名前にあるとおり、自分自身で構築した神経ネットワーク構造を改変しつつ進化適応する能力を持つ。
構造上、人間の脳に一番近い。
今後の人工頭脳に対する概念を一新するであろう革新技術でもあるが、従来の記憶媒体では学習データのバックアップが困難であるなど問題も多く、現在は実証実験段階である。
製品化においてはPNNCタイプが搭載される可能性が高い。
●電源
リチウムポリマーバッテリーと燃料電池の併用型。リチウムポリマーバッテリーは従来のリチウム
イオン型バッテリーに比べて単位体積あたりの電力容量が高いことから、今後の製品は新旧合わせて
すべてリチウムポリマー型に置き換わる。
●アクチュエータ
駆動部分は主にステッピングモーター(パルスモーター)と超音波モーターを使用している。機能別にこれらのモーターが配置され、関節部の駆動またはワイヤーの駆動を行い、人体に限りなく近い動きを表現する。
二次創作における変遷
上記にある通り、セリオは元々は攻略対象ヒロインに対するアンチ的存在であり、つまりは引き立て役に過ぎなかった。
今では信じられない話だが、PC版発売から1年間くらいまでは宮内シンディの方が知名度が高いほどで、Leafオンリー、或いはToHeartオンリーの同人誌即売会に行ってもセリオ本など1冊もないというのが当然だった。
当作最人気キャラであるマルチと組み合わせやすい設定と、描写が少ない分想像の余地があったためか、当時インターネット普及黎明期で、ナローバンドと(33.6kbpsのアナログモデム通信が高速の部類に入った)、テレホタイムに縛られながらも(ちなみにこのあたりの単語が全て解るのはおそらく30歳以上である)、Webサイトを閲覧、あるいは個人サイトを立ち上げていたファンによってSSやCGなど二次創作が数多く生み出された。
その結果当初の不人気キャラぶりはどこへやら、来栖川綾香と並ぶ人気サブキャラとなり、PS版ではサブキャラながらも扱いが良くなった他、「ピース・オブ・ハート」というセリオを主役にした外伝的ドラマCDが発売されるに至る。
二次創作の場でも、最盛期にはコミケで島1つ占拠するほどの人気キャラとなった。
ただ、この際にPC版の設定を半ば覆した(ソフトウェアがマルチとコンパチという設定が加えられた)為、初期から創作活動を行っていた者の中には離れていった者も少なくない。
キャラクターはファンの物か、製作者の物か。と言うのは現代にも通じる話であるが、彼女は規模、経緯などからその手の先駆けと言えるかもしれない。