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概要

海王星の第1衛星で、同惑星の衛星の中では最大。太陽系の衛星全体で見ても、ガリレオ衛星タイタンに次ぐ第7位の大きさであり、準惑星冥王星より大きい。

1846年10月10日、海王星の発見から17日後に発見された衛星である。

衛星の名はギリシャ神話ポセイドンの息子、トリトンに由来。ポセイドンはローマ神話ネプチューンに相当し、ネプチューンは海王星の名前であるためそれに関連付けられて名付けられた。

第2衛星ネレイドが発見されるまでは存在するであろう海王星の衛星全般を「トリトン」と呼称していた。

 

その構造は冥王星に近く、冥王星も属するカイパーベルト天体から捕捉されたという説が有力だが…

巨大な逆行衛星

トリトンの最大の特徴は惑星の自転と反対方向に公転する逆行衛星である点だろう。

逆行衛星自体は他にもあるが、トリトン以外の逆行衛星がいずれも軌道が歪でとても小さい上に惑星から非常に遠く、いかにも元々小惑星でしたという雰囲気がするが、

球体を維持できるサイズかつ、並の軌道半径で逆行する衛星はトリトンが唯一である。

更に公転軌道は太陽系の全ての星全体で最も真円に近いという天文学的に無茶苦茶な特徴を持つ。

仮にカイパーベルト天体から捕捉されたなら軌道がもっと歪になってもいいはずだが、自然に形成されたなら冥王星に近い構造で逆行すること自体がおかしいため、捕捉されたと仮定して様々な説が構築されている。

潮汐力により遠い将来トリトンは海王星に衝突するか、砕けて輪を形成すると考えられている。

活発な地表

海王星に近いということもあり、潮汐力の影響が大きくクレーターは少ない。

また、窒素を吹き出す「氷の火山」もいくつか発見されており、生命の起源となる物質も発見されているという。

ただし、重力が弱いため大気は非常に薄い。

関連タグ

太陽系 海王星 衛星

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