概要
ソロモン72柱のうちの1柱にして、デーモンの40個軍団を配下に置く序列7番の大いなる侯爵。悪魔の君主の中でも最も強靭と言われ、高い戦闘能力を持つとされている。
口元から炎を吐き出し(その為別名「炎の侯爵」と呼ばれる事もある)ヘビの尾を持つ狼の姿で現れるが、魔術師が人間の姿を取ることを命じると、口元から犬の牙を覗かせたワタリガラスまたはゴイサギ(もしくは梟)の頭を持つ男性の姿を採るといわれているが、様々な諸説があり、はっきりしていない。
ルシファーが神に反旗をひるがえした時に、義勇軍を引き連れ駆けつけた悪魔の中でも珍しく義侠心があるといわれている。
自分を召還した者に過去と未来の知識を与え、人間の不和を招いたり、逆に和解させることができる。詩の才能の持ち主でもあり、ソロモンに呼び出されたさい見事な詩を披露した。
名前が似ているせいか、強欲を司るマンモンや『ゴエティア』や『ホノリウスの書』などに登場する四方の王の一人アマイモンと同一視されることもある。
もともとはエジブトの至高神アメンがルーツではないかといわれている。