概要
かつてはオニイトマキエイと同一視されており、「マンタ」というとオニイトマキエイのみだと考えられていたが、その後の研究で遺伝子的にイトマキエイに近い本種とオニイトマキエイが区別され、ナンヨウマンタは「イトマキエイ科」・オニイトマキエイは「オニイトマキエイ科」と区別されるようになり、さらにオニイトマキエイもイトマキエイに近いことがわかってオニイトマキエイ科という分類がなくなった。
沖縄の美ら海水族館で飼育されているのは本種。(飼育された当初はオニイトマキエイだと思われていた)
オニイトマキエイとの見分け方
オニイトマキエイ
- 背中の白い斑紋の前縁が口裂に沿って平行で直線的になっている。
- 口裂周囲や第5鰓孔(腹側の鰓の孔で一番尾に近いもの)の下側に黒い斑紋がある。
- 大きさは最大で6m以上になる。
- 外洋に生息。
ナンヨウマンタ
- 背中の白い斑紋の前縁が後ろに向かって八の字にカーブをかいている。
- 口裂の周囲は白あるいは薄い灰色で、第5鰓孔に黒い斑紋がほとんどない。
- 最大でも5m以内。
- 沿岸域に生息。