ファンタスティックフォー
ふぁんたすてぃっくふぉー
概要
元々SFといったパルプフィクションに生活感や人情などの要素を加えた物語で、
今やアメコミの大御所スタン・リーが漫画家ジャック・カービーと組んで描いた作品。
原作の世界ではスパイダーマンといった同社ヒーロー同士の競演がしょっちゅうある(と、言うかスパイダーマンに至っては「給料が出るだろう」と思い、チームに入れてくれと言ったら「非営利団体だから給料でないよ」と言われ、ガックリした過去がある)。
あらすじ
若き天才科学者リード・リチャーズ博士は恋人のスーザン、その弟のジョニー、学生時代からの友人のベンと共に自身が製作したロケットで宇宙飛行中に未知の宇宙線を浴びてしまう。その影響で彼らは超能力を獲得した。地球に帰還した彼らはその能力を正義のために使うことを決意し、ニューヨークに本拠基地を設置。四人は各々の超能力と、リーダーとなったリード(Mr.ファンタステック)が開発したさまざまな超発明を武器にして、地球を脅かす様々な悪と戦い続ける。チームのシンボルマークは④。
登場人物
・Mr.ファンタステック/リード・リチャーズ
リーダーにしてチームの頭脳。宇宙線を浴びた結果、体をゴムのように変形させることができる様になり、体を変形させて攻撃をしたり相手の攻撃をかわしたりできる。Dr.ドゥームとは大学時代の友人だった。
・インビジブルガール(インジブルウーマン)/スーザン”スー”・ストーム=リチャーズ
リードの恋人。宇宙線を浴びた結果、自身の周りの光を屈折させて、あたかも透明になったかの様に見せる事が出来る。それ以外にもバリヤーや標的の動きを封じ込めたり足場を作ることもできる。後にリードと結婚し、1男1女を設ける。
・ヒューマントーチ/ジョナサン・”ジョニー”・ストーム
スーの弟。宇宙線を浴びた結果、炎を自由に操れるようになる。体に炎を纏ったり、火の玉を飛ばしたりできる。飛行能力もある。年齢が近いスパイダーマンとはワルガキ仲間。炎を発生させる時には「FLAME ON(発火)!」と叫ぶ。
余談だが、実はヒューマントーチというキャラクター自体はゴールデンエイジから存在しており、ゴールデンエイジ版はキャプテンアメリカと共に第二次世界大戦で戦った。なお、両者は全くの赤の他人(そもそもゴールデンエイジ版は人造人間)。
・ザ・シング/ベン・グリム
リードの学生時代からの友人。宇宙線を浴びた結果、怪力無双の全身が岩だらけの岩石人間に変貌してしまう。他の3名と外見が明らかに違う事がコンプレックスで、能力を捨てようと考えた事もある。ジョニーとは良いケンカ友達。元パイロットだったので、宇宙船の操縦士を務めた。また、バトルの前には「It's clobberin' time(宇宙忍者ゴームズでは「ムッシュムラムラ)!」という掛け声がお決まりの台詞となっている。
・シルバーサーファー
ゼン・ラ星人。宇宙魔神ギャラクタスの尖兵だったが、地球人の優しさを知り、主人に反旗を翻す。ギャラクタスは撤退するも、その際宇宙を飛び回る力を奪われ地球にとじこめられてしまう。白銀のサーフボードで宇宙空間を渡る。コズミック・パワーを駆使する、高貴な魂を持つヒーロー。
・Dr.DOOM(ドクタードーム)
ファンタスティックフォーの宿敵。詳しくは上記まで。
・ギャラクタス
ビックバン以前の旧宇宙から存在する宇宙魔神。惑星のエネルギーを食料としており、常に腹ペコ状態。そして、その魔の手を地球に向けるがシルバーサーファーの反逆や地球のヒーロー連合軍の尽力により撤退する。
変身能力があるエイリアン:スクラル星人の切り札。
その他
過去に何回か実写・映画化されており「ファンタステック4・超能力ユニット」「宇宙の危機」が有名。
アニメ化もされており、日本では昔「宇宙忍者ゴームズ」という邦題で放映された。
ファンタスティック・フォーと分けられることがある。
さらに略してFFのせいかファイナルファンタジーと誤解されやすい?