人物
1944年8月9日生まれ。大阪府出身。1953年に朝日放送児童劇団に入団する。1961年に『神州天馬侠』の泣き虫蛾次郎を演じてから、芸名を佐藤 蛾次郎と名乗るようになった。
息子は俳優の佐藤亮太。
TVドラマ時代の『男はつらいよ』で寅の弟分・雄次郎役を経てから長寿シリーズとなった劇場版でレギュラー・源公役で親しまれる。その為、渥美清と並んで実はシリーズで長年出演していた。
モジャモジャ頭の源公だが、これは散髪に行く暇がなく髪が伸びっぱなしになっていたがいつの間にか長髪が似合ってしまいそのままになったという。その為、プライベートでは後ろに髪を束ねるスタイルとなり、結構ダンディな容姿であった。(現在ではかなり頭髪が薄くなったが)
料理上手であり、『男はつらいよ』の撮影現場でもその腕を振舞っていたという。東京・銀座で「蛾次ママ」と言うスナックを経営しており、本人も厨房に立つ事がしばしばある。
松田優作からも「蛾次兄」と慕われていた。
渥美を実際に兄貴分として慕っており、佐藤が結婚式の費用が無い事を知った渥美の計らいで撮影所の紋付袴と花嫁衣裳を用意されてささやかな結婚式を挙げる事ができた。また、彼の死を知った時はかなりショックを受けたという。