概要
本項のタグを使用の際は、 「吸血鬼すぐ死ぬ」・「吸死」との併用は避け、「吸死【腐】」をつけることが望ましい。
半田桃 | ロナルド | |
身長 | 180cm | 182cm |
誕生日 | 7月2日 | 8月8日 |
血液型 | ABV型 | O型 |
種族 | ダンピール | 人間 |
職業 | 吸血鬼対策課 | 吸血鬼退治人 |
呼称 | 貴様、ロナルド、お前 | お前、半田 |
ウインク | できない | できる |
家族構成 | 人間の父と吸血鬼の母、一人っ子 | 三兄弟の真ん中(両親の描写なし) |
高校時代の同級生で、現在も同業者として、または(半田からの一方的な)ライバルとして交友関係が続いている。
上記の表に加え、キャラクターデザインも対照的だ。
・半田…青と白を基調とした吸血鬼対策課の隊服/黒髪/眼光鋭い作者曰く「和のイケメン」
・ロナルド…赤を基調とした退治人衣装/銀髪/軽く見られがちな王子様フェイス
外見も性格も正反対の二人であるが、ある意味、最大のライバルにして最強の理解者である。
2.本編での描写
関係性
出会いは高校の入学初日。初対面でいきなり半田がロナルドを「倒すべき敵とみなした」ことに端を発する。
ロナルドが執筆する自伝小説『ロナルドウォー戦記』が人気を博するようになると、半田の母、半田あけみが大ファンに。すると半田は敬愛する母の目を覚まさせるべく、ロナルドの醜態集めにさらに躍起になっていく。高校の同級生で週刊バンパイアハンターの記者であるカメ谷と行動を共にし、ロナルドの情けない姿を写真や映像に収め、オフの日にはロナルドの苦手なセロリを用いた罠や、自作のロナルドグッズを作ったりしている。
半田の自室は罵倒が描き込まれたロナルドのポスターやグッズなどで埋め尽くされており、ドラルク曰く「あの部屋にいたらロナルド菌に感染して死ぬ」。ちなみに『ロナ戦』の新刊は5冊ほど購入する。
──と、ここまでお読みいただいておわかりのとおり、半田の一方的な執着が関係性の8割である。
一方のロナルドは、半田が自宅へ家捜しに乗り込んできた際には「お前が見たらショック受けるだろうと思って」とあけみからのファンレターをわざわざ隠したり、あけみの前ではしっかり他人を装って半田と握手したりと、半田母子に気を遣い続け、お人好しすぎて心配になる程だ。
優しく流されやすいロナルドが、一本気で頑固な半田に押し切られることが多い。逆に半田はロナルドの優しさに調子を狂わされる場面もあり、また、比較的冷静な半田が感情的になり様子がおかしくなる唯一の相手がロナルドである。一見、半田の執着のみが際立つが、ロナルドが半田との長い付き合いの中で育んだ信頼関係、そしてロナルドの甘さと強さが成せる距離感が二人の間にある。
半田にとってのロナルドは「宿命の(?)ライバルであり、友達のような何かである」。
半田はロナルド最大の理解者であり、ロナルドも半田に対する深い理解を持つ。
第72死「セロリチャンピオンXの流儀」では、ロナルドが長年はめられ続けてきた半田の罠を「マンネリ」と評して完璧に回避する。これを受けた半田は、ロナルドがつい自らひっかかりに行ってしまう巧妙な罠で応えた。ロナルドを最も理解しているのは半田、半田を最も理解しているのはロナルドである。
第105死「レジェンド オブ ロナリスト」では半田がロナルド理解マウントを取りまくる。自前のグッズや写真でロナルドオタクぶりを披露するが、最大のポイントはロナルドが隠れて見ているということに気付いていた点である。半田のロナルドとの唯一無二の関わり方が表出した。
後述する第162死「トモダチ・トリオ・トライシクル」では、ロナルドは半田にしか通じない内容の合図を半田に送る。咄嗟の判断でありながら、半田の理解力や状況判断力を信頼したロナルドの行動が功を奏した。この回のように、同業者であること、そしてお互いがお互いを知り尽くしていることで、見事なコンビネーションを発揮することもある。
半田誕生日回だった第211死「ハッピーバースデーハーンダー」では「距離感が麻痺している(ハシラ文)」ロナルドが半田の苦手なものでいつもの仕打ちへの仕返しを画策する。珍しく反撃するロナルドが描かれるが結局失敗しており、ただ半田がハチャメチャに嬉しそうなだけだった。
正反対の二人であるが、互いが互いの理解者である。光あるところに影があり、ロナルドあるところに半田がある。
学生時代
高校時代は同じクラス。学生時代の様子は第17死「半田・オフの日・ヒストリー」で、半田の回想として描写されている。
入学初日の自己紹介で、半田が吸血鬼対策課志望であることを知ったロナルドは、「俺も退治人目指してんだ」と声をかける。すると将来の商売敵とみなした半田に打倒ロナルドを掲げられてしまう。半田はダンピールの能力を悪用して、通報されたり停学になったりするようなとんでもない迷惑行為を連発していくが、この時の経験のおかげか、現在は怒られない程度の嫌がらせを巧みに繰り出している。
半田がロナルドに迷惑をかけ続ける高校生活だったが、カメ谷も含め、一緒に体育倉庫の片付けをしたり、ロナルドが視聴覚室でこっそりAVを再生しようとした場面に立ち会っていたり、悪友と呼べるような関係であった様子がうかがえる。ロナルドは半田とは長年の付き合いで距離感がおかかしくなっている、とも言及されている。半田との付き合いは、まんざらでもないようだ。
仲良し三人組
高校時代の同級生、ロナルド・カメ谷・半田の三人組の友情が、しばしば新横浜の怪奇事件を解決する回で描かれる。三人で遊ぶ名目で呼び出されたロナルドが、二人に騙されて吸血鬼退治や怪奇スポットに連れ込まれる、という流れを度々繰り返している。ここでは半田とロナルドの共闘や信頼関係を見ることができる。
- 第50死「それ行けゴーストハンターズ」
ロナルドが二人を「高校からのダチ」「俺たちの仲ナメんな」など、友達だと思っていることが明らかになる。
半田のダンピールとしての能力と、ロナルドの機転で吸血鬼を捕らえることに成功する。
- 第161死「ほんとそういうのやめてプリーズ」
半田宅にて三人でクリスマスパーティーをする回。半田が様々な罠をしかけてロナルドを待ち受ける。最後にはしっかりロナルドへのプレゼントを用意していた。
ちなみに、半田は第114死「シンヨコ・クリスマス」でもロナルドにプレゼントを用意している。中身はいつもの嫌がらせだったが、貰った瞬間は素直に「ありがとう」と言ってしまうロナルドのピュアさが眩しい。
- 第162死「トモダチ・トリオ・トライシクル」
ケーキバイキングに誘われてノコノコやってきたロナルドがまんまと都市伝説調査に付き合わされる回。吸血鬼爆走三輪車に取り憑かれたロナルドとそれを追う半田が、かつてロナルドが半田に仕掛けられた罠という、二人だけに通じる暗号で敵を罠にはめて解決した。
- 第173死「守護らねば僕らのシンヨコハマッシー」
珍しくカメ谷依頼の仕事としてUMA調査に向かう。恐竜好きの半田とカワイイ生き物好きのロナルドが意気投合している姿が印象的である。
- 第194死「今回はワン・ツー・怪奇」
しゃぶしゃぶ食べ放題に誘われてノコノコやってきたロナルドがまんまと新横のナゾ調査に付き合わされる回。その木陰に入った二人が強制的にカップルになる吸血鬼伝説の木という、非常に都合のいい存在が半ロナの目の前に現れたニアミス回である。
- 第203死「コックリさん迷走す!」
とある小学校の児童の間で「絶対に当たる」と噂されるコックリさんの調査に向かう三人組。ハシラ文によると半田は「最近悪友二人と遊ぶ機会が増えて嬉しいそうだ」。
半ロナ両名の身体能力の高さを活かした共闘関係と、半田のダンピールの能力、ロナルドの退治人としての勘の鋭さを、互いに信頼しあう関係性をうかがい知ることができる。
また、何度騙されても友情を信じて付いてきてしまうロナルドの健気さにも注目される。流されやすさもさることながら、何があっても二人を友達として大切にしようとする素直さが際立っている。
その他
女性一名を交えた遊園地デートを果たしている。
第132死「デート・オア・グルグルドーン!」ではイケメン枠として、吸血鬼のご機嫌取りのために必死に彼氏ヅラをしようとする二人が描かれた。二人の恋愛偏差値を知ることのできる回である。
作者Twitterでは半田は「自覚はないがめちゃくちゃモテる」と明記されている。また、ロナルドは作中で女性主体のファンクラブの存在や、女性が列をなすサイン会などが描かれており、女性人気の高さがうかがえる。
この回でも垣間見られるように、半田はロナルドが絡まなければ真面目で紳士な男である。女性の扱いについては童貞むき出しのロナルドに対して半田が(僅差だが)一歩リードしている。
ちなみに、ロナルドは第75死「シルバーライズ・ブラインド・ユア・アイズ」においても恋愛経験の浅さを披露している。相手をリードできる術をなんら持ち合わせていないが、夢ばかりは膨らんでいるあたり、相手に優位を取られれば簡単に落ちそうで危ない。
3.派生
嘘予告
単行本のおまけとして描かれる次巻の「噓予告」では、人間と吸血鬼が対立し闘争の続く世界、という設定で作品のあらすじが描かれる。
半田は吸血鬼退治人のロナルドを「母の仇」と呼び、その前に立ちはだかった。やがて過去の呪縛を振り払い、吸血鬼の血に惑わされながらもロナルドたちと共闘関係を結ぶ。反人類を掲げるダンピールによる組織「ヴァーミリオン」の筆頭であり父である白とは、度々相まみえては歩む道の違いから対立し、時に交戦している。
ロナルドは「最後の真祖」と呼ばれる吸血鬼ドラルクと手を結び、吸血鬼退治人として吸血鬼陣営と闘う。人間と吸血鬼、互いに闘争に明け暮れ激化していく状況の中で、人の尊厳を守るために、時として人間の他陣営とも対立する。氷笑卿との戦闘で一度は命を落とすが、ドラルクの心臓によって復活する。
ロナルドとの軋轢が解かれることで半田は退治人たちと協力することになる。また、ヴァーミリオンの来襲においては、半田とロナルドの絆が試された。
反転
第189死「シンヨコ・オルタナ・ロックンロール‼︎」にて、吸血蝶の影響で登場人物たちの性質が反転した。
半田はロナルドに対する接し方が反転する。様子のおかしいロナルドを心配し、仕事に真っ直ぐすぎて不器用になる。ドラルク曰く「半田君はロナルド君に素直に」なっているそうだが、普段素直になれないだけとは、なかなかいい解釈をお持ちだ。
ロナルドはゴリラの対義語、お嬢様になる。お暴力を嫌い、アフタヌーンティーとお話し合いで問題を解決する、強くて優しいお嬢様で、もう何を言っているのかよくわからない。
二人の性質が反転しているということは、半田がロナルドに振り回されることがあったかもしれない。
子供化
第115・116死「リトル・リトル・協奏曲」では吸血鬼アンチエイジングの影響で20代前半以下の面々が幼児化する。
半田は無口で大人しい子供になった。ロナルドを目の前にして暴れた以外は、大人の指示をしっかり理解していて、代わりのもので我慢ができていた。さぞや聞き分けのいい子供だったのであろう。
ロナルドは顔は可愛いがやんちゃで、すぐ下を脱ぐアホな子供になった。子供の姿になってなお半田に絡まれている。
4.余談
当該作品の特徴として「作者が頻繁にTwitterで発信する」という点が挙げられる。
単行本発売やホワイトデーといったタイミングでキャラクター達の会話や小ネタがツイートされるので、キャラクターによっては情報量が本編よりTwitterの方が多い。有志によるまとめ資料やツイートまとめサイトなどがあるため、参照されたし。
半ロナに関わりの強いツイートは、2017年3月14日における5巻発売記念のアカウントジャックでの半田の発言。酒に弱い半田が泥酔状態でロナルドに電話をして素直な気持ちを語った。「ロナルロ! もしもし半田桃です」から始まる一連のツイートはもはや伝説である。
「ロナルロ! もしもし半田桃です」
「ロナルロ、お前はなー、馬鹿だからなー、知らんだろうがなー、俺はなー、昔はなー、もっとまじめで頭が良かったのだ 今も頭はいいが」
「ロナルロ!お前とカメ谷に会ってなー、俺は不真面目になったぞ!!バカがうつった!!」
「でも俺は今のほうが楽しい!以上だ、良かったなロナルロ」
そして「ぜんぜん眠くないな」で寝落ちして終わった。
この時のアカウントジャックでは酔って舌足らずで上機嫌になっている半田という貴重なものを見ることができるので、ぜひ確認してみてほしい。
半田の人生がロナルドとの出会いによって一変したことがわかる。ロナルドに向ける感情が大きくなるのも当然であろう。
関連イラスト
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