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ノコギリガザミの編集履歴

2021-04-20 19:17:11 バージョン

ノコギリガザミ

のこぎりがざみ

ノコギリガザミとはワタリガニ科に属するカニの仲間である。

概要

東南アジア諸国や日本では沖縄県の沿岸部に多く生息している大型のカニ。

本来海のカニだがある程度の低塩分にも耐えられるのでマングローブの生えるような河口の汽水域にもよく生息している。

日本では本来沖縄が主な生息地なのだが、適応力は高いので静岡県や高知県等の温暖な沿岸部に

少数が生息する他、近年ではなんと東京湾でも生息が確認されている。

英語ではmudcrab(泥蟹)と呼ばれ、日本語ではドウマンと呼ばれたり

好んで生息している環境からマングローブガニという別名もある。


下記の3種ごとに微妙に特徴は異なるが、丸い甲羅で分厚く強力なハサミを持った形質で共通している。

ガザミと名は付くが本家ガザミとは違う種であり、甲羅の形も丸みを帯びている等異なる。

しかし同じワタリガニ科なので第五脚はオールのような形になっており、

ある意味ではガザミの仲間とは親戚ともいえる関係である。

食性は肉食性の強い雑食で魚は勿論のこと、貝類やほかのカニをも

後述するハサミで粉砕して捕食しているようだ。

ハサミは分厚い形状で臼歯のような突起があり、切るより潰すのに特化している。

その力も平均個体で800㎏に及び、

特大の個体になるとなんと1tにも及ぶと言われ、乾電池を容易くひしゃげ潰し、

ボールペンも細い枝のように簡単に折ってしまう程。

そんな強い力で人間が指を挟まれでもすればひとたまりもないのは確実である。

味自体は非常に美味であり、高級食材ではあるのだが素人が生きた個体を捕獲するのは

その危険性故オススメしないとも言われる。

市場でも安全の為にオマールエビと同じく通常はハサミを縛られて売られる。




主な種類

  • アミメノコギリガザミ
  • アカテノコギリガザミ
  • トゲノコギリガザミ

余談

沖縄県などに生息している大型のシジミの一種シレナシジミの殻の大型化の原因とされており、

本体(中身)が小さい割に殻が巨大なのはノコギリガザミのハサミに耐えられるように分厚く壊れにくい構造に進化させた為という説がある。

それでも小さな個体などは砕かれてしまうようでこの貝がいる場所には近くにノコギリガザミがいることも多いので漁師もシレナシジミを目印にしてノコギリガザミを捕まえるという。


日テレ系の有名番組「ザ!鉄腕!DASH!!」の企画で自然保護活動を続けているDASH海岸にも本種が生息しており、そのパワーでスタッフのゴム長靴と靴下に穴をあけたことがある

後にTOKIOに捕らえられた彼は、クルミを片手で割ったことから「ジャッキー」と名付けられた。


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