―――さっそく始めるか もたもたすることもない…… 一瞬でカタをつけよう
―――ああ…… 武器は「剣」なのか?(ウェカピポ)
バッ!
―――当然!「鉄球」だッ!
祖先から受け継ぐ「鉄球」ッ! それが流儀ィィッ!!
おまえに命をさし出してもらう 『概要』だ!
本名は不明で、読者からは記事タイトルの呼び名のほか「義弟」とも呼ばれている。
シリアスなエピソードに登場するにも関わらず、その妙にインパクトのある表情、「だがそれが逆に妹の夫の逆鱗に触れた!」という破茶滅茶なナレーション、あまりにも下衆な台詞の数々、やたらテンションの高い決闘時の台詞、その直後にあっさり敗北して死ぬ雑魚っぷり(それでいて決闘自体は正々堂々と行った)などからネタ扱いされており、コラ画像やパロディイラストが多数制作されている。
ある意味、義兄のウェカピポを差し置いて読者の記憶に焼き付いたキャラであると言えよう。
解説記事だと「ウェカピポの妹の夫」と呼称がさらに長くなってしまいなんとも言えない響きを醸し出す。「っていうか名前つければよかったのに」とは多くの人が思わずにいられない。
彼はネアポリス王国の裕福な財務官僚の息子で、ウェカピポとは仕事を通じての友人であった。
将来の財産と地位が保証されていることから、ウェカピポは自分の妹を彼と半ば強引に結婚させた。それが一族の、引いては妹の幸せになると信じての行動であった。
しかし、義弟には悪質な暴力癖があり、その激しさは妻の左目を失明させるほどだった。このままでは妹の生死に関わると、ウェカピポは慌てて法王に請願し、婚姻無効の許可を取り付けた。
だがこの行為が義弟の逆鱗に触れた!誇りを傷つけられたと逆恨みした義弟はウェカピポに暴行し、さらに「殴りながらヤりまくるのがいい女だった」「じゃなきゃあちっとも気持ちよくねーし……つまんねぇ女だった……」と吐き捨て己のゲスさを強調。そしてウェカピポとの正当なる決闘を申し込む。
決闘は祖先から伝わる流儀に則り、鉄球(レッキング・ボール)によって行われた。例の台詞を放ち決闘が始まった直後、ウェカピポの鉄球の“衛星”が義弟の頭部に直撃し絶命する。
これによりウェカピポの勝利かと思われたが……