魔人(三つの禁書)
まじん
概要
三つの禁書シリーズにおいて登場する種族の1つ。
三つの禁書において魔人の存在は非常に大きく、作中では主役から敵役まで幅広く出てくる。
基本的にほとんどの魔人は魔界の現支配者であり、かつての魔界の支配者である魔神の時代を終わらせた存在である。
作中における扱い
作中において魔人は基本的に、人間はおろか悪魔からも恐れられており、天界に関係する人物や、魔界の旧支配者である魔神からは敵視されている。
戦闘に発展した場合、基本的には魔人側による圧倒的な力で一方的な戦いになることが多いが、これはキャラクターコンセプトの「魔人は理不尽の塊」を表しているものであるとされる。
性格の傾向
全体的な傾向として非常に好戦的である。また、相手が自身にとって強敵となりえる存在であれば戦闘本能が刺激され、同族である魔人が相手であり、特に理由が無くとも戦闘に発展する場合がある。
また、他人の不幸を楽しむ趣向を持ち、時には悪趣味な行いをすることもある。
だが、これはあくまでも傾向であり、純粋に強敵との戦闘を楽しむ者、その日の気分だけで生きる者や、真面目であったり温厚な性格の魔人も存在する。
戦闘能力
非常に強い力を持ち、前述の好戦的な性格も相まって状況によっては一方的な殲滅戦になったりすることも多い。当然だが、個人によって差がある。
その大まかな基準として魔人の中でランクが定められており、下記の数値化した表を参考にすると良いだろう。
※人間の強さを0.01~80前後とする。また、人間の大半は基本的に0.01~5が占めている。
ランク名 | 強さの値 |
---|---|
最下位魔人 | 0.1~1 |
下位魔人 | 1~10 |
中位魔人 | 5~20 |
上位魔人 | 7~30 |
最上位魔人 | 10~100 |
超魔人 | 10~1000 |
隔離指定魔人 | 1000~ |
上記の通り、人間と魔人の間では大きな差がある。一部の人間は最上位魔人とも張り合えるが、何かしらの要因で強大な力を持っていたり、才能や鍛錬、経験によって人外のレベルにまで上り詰めた特殊な存在であったりする為、基本的には魔人側が優勢である。
また、後述の特徴でも記述されているが、【上位魔人】以上のランクの魔人は異能の力を持つ。
実例で言えば、自身の分身を多く生み出したり、不死身であったり、凄まじい力を持つ破壊の炎を纏っているなどが挙げられる。
また、代表的なものとして『魔人結界』というものがあり、これは魔力を持った【上位魔人】以上のランクの魔人が張るバリアのようなものである。この『魔人結界』の存在で攻撃がほとんど通らずに一方的にやられる要因の1つになっている。
先天性魔人と後天性魔人
魔人には大きく分けて2種類の魔人が存在する。それは生まれついての魔人か、元は別の存在が魔人へと変異した場合の2種類である。
変異する対象は人間を含めた人型の姿をしたものから、亡霊、妖怪、竜と変異する対象は幅広い。
魔人化の条件はほとんど分かっていないが、三つの禁書シリーズのとある作品の登場キャラから、魔人化の条件の一部が判明した。盛大なネタバレになるので、リンク先の記事閲覧には注意しよう。
一方で特殊な方法により、魔人化に失敗した不完全な魔人というのも存在しており、この状態になった魔人は悲惨なものとなっている。
完全な魔人と不完全な魔人の差
先に共通の特徴の紹介をさせていただく。以下の通りである。
- 瞳の色が赤く染まっており、興奮すると赤い光の尾を引くようになる。
- 強大な力を得られる(個人差がある)。
次に完全な魔人なと不完全な魔人の差の特徴として以下のものが挙げられる。
完全な魔人
- 長寿(寿命で死ぬ事が無い)。
- 異能を得られる(ランク【上位魔人】以上の場合)。
- 恐怖をあまり感じない。
- 理性、知識、その他の物も全てを残せる。
- 食事を必要としない(食事をしても問題ない)。
- 万年超健康(毒、放射線、病魔、洗脳、などがほぼ全て無効)。
- 睡眠をとらなくても平気、寝ても問題ない(ランク【中位魔人】以上)。
不完全な魔人
- 寿命が短い(環境が整った状況であれば最長200年)。
- 食事が必要。
- 体が変異する。
- 理性、知識、記憶、恐怖を失う事がある。
- 他の生物を吸収し複合、巨大化したりする事もある。
このように完全な魔人と比べて不完全な魔人は劣っており、特に理性を失い、体がグロテスクな化物へと変異してしまうので、本当の意味で化物と化してしまう。