概要
公の法律に基づかない、個人や特定集団による私的な制裁。つまり「集団リンチ」でなくてもリンチである。
近世以前には公に認められていたが、近代国家では法律に則った裁判なしでの私的な制裁は違法になっている(教師・警察官などが独断で制裁を行う場合があるが、例え公務員によるものでも法的根拠に基づかない制裁は私的なリンチであり、違法である)。
制裁という形をとらない単なるいじめや虐待でもリンチの語が使われる場合がある。
ニュアンスは違えど、いずれも違法であるという点は同じ。
近年ネット上におけるリンチ、いわゆる「ネット私刑」が横行しており社会問題になっているが、当然これも立派な違法行為であり、絶対に行ってはいけない。例え相手が反吐が出るような犯罪者であっても、その人を裁くのは『法』であり、個人の感情のさじ加減で裁くものではない。
当然、何の罪も犯していない人がネットリンチの対象に巻き込まれれば、悪はリンチを行っている側である。「便乗しただけ」では済まされない大きな責任がそこにはあるのだ。